おしゃれなフルフラットキッチンとは？メリット・注意点や最新商品を紹介
LDKが中心のお宅が一般的になっている現代において、おしゃれなキッチンをお部屋のメインにしているお宅が増えています。その中でも、最近のトレンドが「フルフラットキッチン」です。キッチンカウンターがフルフラットなので、開放的ですっきりしたデザインが特徴です。しかし、いくら見た目が良くても設置してから後悔してはもったいないですよね。そこで、今回はフルフラットキッチンのメリットや後悔した人の理由、採用する時の注意点などについて詳しく解説します。おしゃれなキッチンに憧れている方は、ぜひ参考にしてください。
対面キッチンにはどんなタイプがある？
まずは、フルフラット含めた対面式キッチンのタイプについて紹介します。対面式と言ってもレイアウトや特徴にいくつか種類があります。どのタイプがあなたのライフスタイルに合っているかぜひ検討してみてください。
オープンキッチン
オープンキッチンとは、四方を回遊できるキッチンスタイルのことを指します。レイアウトによって以下の名称で表記されていますので、ぜひ覚えておきましょう。
- アイランドキッチン
アイランド（島）のように配置されたキッチンのことで、周りをぐるりと歩けるため多人数でも使いやすいのが特徴です。ただし、設置するためにはある程度のスペースが必要なため、ゆとりのあるお家でしか採用が難しいでしょう。 - セパレートキッチン
アイランドキッチンの一種で、シンクカウンターとコンロカウンター、もしくは調理台と作業台が二つに別れてレイアウトされているスタイルを指します。特徴は、キッチンスペースの間口を狭くしても不便ではない点です。しかし、機能が分かれて対面しているため、使用時は都度振り返らなくてはいけません。今まで一般的なI型キッチンを使っていた方は、慣れるまで時間がかかってしまうでしょう。しかし、トータルのキッチンカウンター長さは長くなるため、作業スペースを多く確保できます。
セミオープンキッチン
セミオープンキッチンはキッチンの一部が隠れているレイアウトのことで、従来はこちらのスタイルが多いです。いくつか種類がありますので、それぞれ紹介します。
- ペニンシュラキッチン
ペニンシュラ（半島）のようにレイアウトされており、対面式であるもののカウンターの片側は壁に付いています。機能面を考慮してコンロ前のみ造作壁を設けるキッチンもこちらに該当します。また、ストレートなI型キッチンだけではなく、セパレートキッチンにおいてもペニンシュラスタイルにする場合もあります。 - 壁付けキッチン
20年ほど前に一世を風靡したレイアウトで、マンションなどでよく用いられています。対面ではあるもののLDスペースとの間に壁があり、その壁の一部を開けて対面できるようになっています。こちらの場合は吊り戸棚も取り付けられ、キッチンスペースへの視線を適度に遮れるので、実用的なプランです。ただし、開放感が損なわれキッチンスペースが暗くなってしまうというデメリットもあります。
どのスタイルでフルフラットにできる？立ち上がり付きキッチンとの違いは？
フルフラットにできるキッチンスタイルは以下の3種類です。
・アイランドキッチン
・セパレートキッチン
・ペニンシュラキッチン
どのタイプにおいてもカウンターを全面フルフラットにできます。これとは逆に、上の写真のようにキッチンカウンターのLD側に15〜20cmの立ち上がり壁を設けて分断するスタイルもあります。立ち上がり付きキッチンのメリットは、ずばり手元が隠せることです。何かと雑多になりがちなキッチンを適度に隠せるため、フルフラットキッチンよりも実用的と言えるでしょう。また、水はねや油はねがLD側に飛ぶのも防げます。フルフラットと立ち上がり付きのどちらがよいかは、デザイン性・機能性を加味して検討しなくてはいけません。
フラットキッチンのメリットは？
フルフラットキッチンのメリットは主に4つあります。
・閉塞感が出やすいキッチンに開放感が生まれる
・家族と会話をしながら調理ができたり、一緒に作業ができる
・カウンターの拭き掃除が楽にできる
・スタイリッシュで洗練されたデザインを演出できる
まず、従来の対面式キッチンにあるような造作壁がないため、まるでLD空間の一部のように開放感が生まれます。そのため、ご家族と顔を合わせながら作業ができたり、複数人でカウンターを囲んだりできます。また、カウンター上に障害物がないため、きちんと整理整頓しておけばテーブルのように拭き掃除が楽々とできるのも嬉しいポイントです。そして、フルフラットキッチンが人気である最も重要なポイントが、その洗練されたデザイン性です。近年は生活感のないすっきりとたデザインが好まれるため、無駄な部位のないフルフラットカウンターはまさに流行の最前線といえるでしょう。
フルフラットキッチンを後悔した人の理由は？
フルフラットキッチンはデザイン性が高く、ショールームなどで実物を見ると即決してしまう方も少なくありません。しかし、それ故に設置してから後悔する方もいます。そこで、後悔した人の主な理由を紹介します。
・キッチン本体の価格が他より高い
・キッチンが丸見えなので、常に整理整頓しておかなくてはいけない
・カウンターがフルフラット故に、物をたくさん置いてしまう
・水跳ねや油跳ねが気になる
・調理中の匂いが広がりやすい
・コンセントを設置できる場所が限られており、調理家電の置き場に悩む
・壁量が少なくなるため、その他で耐震壁を設けなくてはいけない
確かにこのようなポイントはフルフラットキッチンの欠点ではありますが、少しの工夫で改善できます。例えば、キッチンスペースやカウンター上の片付けが気になる方は、パントリーを隣接しましょう。そこに細かいものや冷蔵庫などを収納すればキッチンを綺麗に保てます。また、水跳ねや油跳ね、匂いの問題はカウンターの奥行きを検討したり高性能レンジフードを設置することで軽減できます。私たち日建ホームでは、キッチンプランナーがそれら欠点をどのように回避できるかをご提案させていただきます。デメリットばかり見るのではなく、ぜひ一緒に素敵なキッチンを実現させましょう。
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フルフラットキッチンを作る時の工夫ポイントや注意点
先ほどもお話した通り、フルフラットキッチンは機能面でいくつかの懸念点があります。しかし、それらを前もって理解しておけば対応策を準備できます。ここでは、フルフラットを検討する際に工夫する点を紹介します。
コンセントの位置を検討する
フルフラットキッチンはコンセントを設けられる場所が限られています。そのため、常時置いていく調理家電はもちろんブレンダーなどを一時的に使う場合、不便を感じてしまうかもしれません。そのため、事前にどれくらいの調理家電を使うのかを想定して「いくつどこに必要か」をしっかりと設計士に伝えましょう。各キッチンメーカーではコンセントを組み込むオプションを用意していますので、これらを利用するのもおすすめです。また造作キッチンの場合は、カウンター上にコンセントを取り付けることも可能なので、しっかり使い勝手を想像しながら検討してください。
小物の収納を考える
引用元：LIXIL｜パーツショップ
フルフラットキッチンで困るのが、日常的に使う小物の収納です。例えば、まな板や洗剤など風通しの良い場所に置きたいものをどのように収納すれば良いか困る方も少なくありません。これらをカウンター上に置くと一気に生活感が出てしまうため、シンク内側に設置できる水切りカゴなどに収納できるようにしましょう。
手元灯を適切な位置に設置する
昔ながらの吊り戸棚があるキッチンの場合は、吊り戸棚下に手元灯を設置できました。しかし、フルオープンキッチンではそれができません。キッチン天井のメイン照明だけでは手元が影になって作業しづらいので、適宜スポットライトやペンダントライト、ダクトレールを設置して手元を照らせるように工夫しましょう。
十分な換気能力のあるレンジフードを選ぶ
オープンキッチンにおいて、レンジフードはとても重要な機器です。なぜなら、換気能力が低いものを設置すると匂いだけではなく油分を含んだ湯気が部屋全体に広がってしまうためです。全面にクリアパネルを設ける場合も、換気が不十分だとすぐにベタベタになりほこりが付いてしまいます。ですから、レンジフードはできるだけ高性能なタイプを選びましょう。
他の収納スペースを充実させる
キッチンが見渡せてしまうフルフラットキッチンでは、収納計画もポイントです。「見せる収納」と「隠す収納」のメリハリをつけて、空間をおしゃれに整理しましょう。特に、冷蔵庫や電子レンジなどのキッチン家電は、置き方によって生活感を出してしまいます。そのため、LDからの視線からを意識して十分な収納を整えてください。どうしても収納しきれない場合や食料や日用品をたくさんストックしたい方は、パントリーを隣接することが効果的です。また、おしゃれな食器など見せたいものがある場合は、壁付けのオープン棚を設置しましょう。
造作すれば完全オリジナルキッチンも可能
収納たっぷりの造作家具。右側は一段下がり座って作業できるスペースに
私たち日建ホームではお客様のご要望に合わせた造作家具を手がけております。造作家具のメリットは、設置場所に合わせた細かいサイズ設定か可能な点と、デザインや使い勝手にとことんこだわれる点です。もちろんキッチンについても造作することができるので、一つ一つの機器にこだわりたい方や無駄なく収納したい方は、ぜひ造作キッチンも検討してみてください。
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まとめ｜フルフラットキッチンは掃除しやすくおしゃれ
今回はフルフラットキッチンの魅力や後悔しないための工夫ポイントについて詳しくお話しました。最近の住宅において、キッチンはただの調理スペースではなくインテリアのメインともなりうる空間です。そのため、おしゃれな住まいに憧れている方は使い勝手だけではなくデザインにもこだわりましょう。その際に、洗練されて生活感のないフルフラットキッチンは一押しです。整理整頓が苦手な方でも、周辺の環境を整えておけばすっきりした状態を保てます。おしゃれで誰かをを招きたくなる住まいに憧れている方は、ぜひ今回の内容を参考にマイホーム作りを検討してみてください。
千葉県でフルフラットキッチンのある家を検討中の方は日建ホームへご相談ください
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日建ホーム株式会社
著者情報
日建ホーム編集部
私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。
