ランドリールームで家事ストレスを減らす|ポイントやおすすめ建材を紹介

洗面脱衣室

長雨の梅雨時期や花粉が気になる春先など、洗濯物を室内で干す方も多いでしょう。しかし、十分なスペースが取れずに生乾きになってしまったり、家の中を何度も行ったり来たりしなくてはいけないお宅も少なくないはずです。そんな時に便利なスペースがランドリールームです。近年は新築時にランドリールームを設ける事例も増えており、その便利さが認識されています。そこで今回は、ランドリールームの特徴や作り方のコツ、必要な設備などについて紹介します。効率良く家事がこなせるランドリールームは一押しです。ぜひ、参考にしてください。

 

 

 

ランドリールームとは?住宅のスタンダードになりつつある洗濯室

ランドリールーム(洗濯室)は、「洗う・乾かす・たたむ・収納する」という一連の洗濯作業を全て行える空間のことです。従来の住宅だと、洗濯機からベランダへ重い洗濯物を運んで干し、乾いたら取り込みたたんでクローゼットへしまう…というように、家の中をたくさん移動しなくてはいけませんでした。その問題を解消すべく、ランドリールームが普及し始めたのです。また、共働き世帯増加に伴い室内干しをする家庭が増えたことも、ランドリールームがポピュラーになった要因と言えます。

 

洗濯物の乾かし方は、専業主婦世帯および共働き世帯ともに、「屋外干し派」と「部屋干し派」が多く、「屋外干し」は、専業主婦世帯が83.6%に対し、共働き世帯が76.2%であり、「部屋干し」は、専業主婦世帯が41.9%に対し、共働き世帯が52.2%だった。「屋外干し」の割合は、専業主婦世帯が、7.4ポイント、「部屋干し」の割合は、共働き世帯が、10.3ポイント上回る結果となった。

引用:リサーチリサーチ|専業主婦世帯と共働き世帯における洗濯に関する実態調査

 

家事の効率化以外にもメリットはあります。まず、室内干しができるスペースを確保すれば外干しで黄砂やPM2.5、花粉が洗濯物に付着することを防げます。また、ランドリールームで作業を完結すれば、リビングなどの共有スペースを生活感を出さずにスッキリ保つことも簡単です。では、逆にデメリットはあるのでしょうか?ずばり、適切な広さや配置を検討しないと、結局「洗濯機置き場」となりスペースをうまく活用できなくなる点です。また、換気を考慮しないと湿気がこもってカビや雑菌の温床となる場合もあります。そのため、日常生活の動線をシミュレーションし、常に衛生的な環境を保つ工夫をすることが重要です。

 

 

ランドリールームは不要という意見も?

ランドリールームについてインターネットなどで調べてみると、「便利・作ってよかった」という意見と同じくらい「不要・後悔した」という感想もよく見かけます。では、どのような理由で皆さん後悔しているのでしょうか。主な理由は下の2つです。

・そもそも部屋干しをしない
・それほど洗濯物が多くない

共働きのご家庭では室内干しや洗濯乾燥機を使うことや止むを得ないでしょう。しかし、家にいる時間が長い方は天日干しにこだわる方も多いはずです。そのような場合にはランドリールームは必要なく、むしろベランダやウッドデッキなどに洗濯物を運びやすい動線を意識することの方が重要でしょう。また、ランドリールームよりもスペースが狭くて済む「家事室」を設ければ、天日干し派の方でも家事ストレスを軽減できます。そして、夫婦だけのご家庭のように洗濯物が少ない場合もランドリールームは必要ない場合もあります。ただし、「生活感を出したくない」「洗濯は休日にまとめてやりたい」という方にはむしろおすすめです。

「洗濯乾燥機があればランドリールームはいらないのでは?」とお考えの方もいるかもしれません。しかし、家族が多いご家庭の場合にはやはりランドリールームがあると便利です。大量の洗濯物には乾燥機を使えるものとそうでないものがあるため、ランドリールームがないと結局家事の負担は軽減できません。

 

 

ランドリールームはリフォームで後から作れる?

もちろんランドリールームはリフォームで後から設けることも可能です。しかし、洗濯機やシンク用の給排水工事やなども必要なため、短期間且つ低コストで作ることは難しいのが現実です。また、壁・床・天井などの内装工事も伴うので、思ったより大掛かりな工事になってしまいます。さらに、どこかのスペースを犠牲にするため、生活に無理が生じて理想の住まいにならない可能性もあるでしょう。そのため、ランドリールームは新築時に家全体の動線を考慮しながら作ることをおすすめします。

 

 

 

ランドリールーム作りのコツや注意点は?

単にランドリールームはあればいいという訳ではありません。ポイントを抑えなければただの物置になってしまうリスクもあります。そこで、ここではランドリールームを検討する際のポイントについて解説します。

 

 

ポイント①生活動線を配慮した配置

まず、生活動線をシミュレーションして適切な場所に配置することです。「脱ぐ・洗濯する・干す・たたむ・しまう」のどこまでをランドリールームで完結させたいかによって、広さや設備、位置は異なります。「脱衣室やキッチン、ベランダと隣接すべきか」「ファミリークローゼットと一体にするか」「どれだけのものをランドリースペース内に収納したいか」など、生活スタイルを見直して検討することで、うまく活用できるランドリールームが仕上がります。

 

 

ポイント②湿気対策は重要ポイント

洗濯物を干すランドリールームにとって、湿気対策は最重要課題と言っても良いでしょう。日当たりのいい場所に配置すればいいと考える方も多いですが、この点についてはあまり優先順位は高くありません。それよりも、乾燥機や除湿機の設置、24時間換気システムの徹底の方が効果的です。また、小さい窓でも二方向以上に設ければ、風通しがよくなり換気効率が上がります。ただし、隣家や道路に面している場合は防犯面を考えて小さめの窓にすることをおすすめします。

〈関連コラム〉

日建ホーム|新築&リフォームに24時間換気システムを!その必要性やメリットを徹底解説

 

 

ポイント③家事室も兼ねてスペースは広めに

室内干しをすることを想定すると、最低でも3畳程度のスペースがあると十分に活用できます。実は、ランドリールームを作った方で最も後悔したポイントに「干すスペースが不十分」を挙げる方が多いです。せっかくランドリールームを作っても、ただの洗濯機置き場になってしまっては全く家事効率は上がりません。また、洗濯機を将来的に買い換えることも前提にしたレイアウトや、アイロンがけができる作業スペースも考慮するとより使いやすい空間になります。

 

 

 

2021年|おすすめのランドリールーム設備

ここでは、ランドリールームにあると便利な設備について紹介します。どれも必ずなくてはいけないというものではありませんが、設置すれば間違いなく便利なランドリールームになります。皆さんも使い方を想像しながら、どの設備が必要かどうか検討してみてください。

 

 

室内物干し

引用:Panasonic|室内物干しユニット ホシ姫サマ

まず、室内干しをまとめてしたい方におすすめなのが、天井から吊り下がるタイプの物干し竿です。使わない時には天井に格納できるため、その他の作業の際にも邪魔になりません。手動タイプでもいいのですが、おすすめはリモコンで上げ下げができる電動昇降タイプです。竿が2本のタイプであれば、15kgほどの洗濯物を干せる商品もありますので、大家族でも十分使えます。

 

引用:森田アルミ工業|室内物干しワイヤー

天日干しと室内干しを併用したい方には、少量を干せる物干しワイヤーもおすすめです。スマートなデザインで使わない時にはボックスにワイヤーを格納できるのが特徴です。商品によって耐荷重は異なりますが、ワイヤーだけでも10kg程度の洗濯物を干せるものもあります。こまめに洗濯をする方や、ご家族が少人数のご家庭には大掛かりな物干し竿よりもワイヤータイプの方が邪魔にならないでしょう。

 

 

 

ガス洗濯乾燥機

 

室内干しできるスペースがあれば洗濯乾燥機はいらないという方もいるでしょう。しかし、大きな物を干す場合や洗濯を次々としなくてはいけない場合、タオルなどをふんわり乾かしたい場合には、やはり洗濯乾燥機があると便利です。特に、ガス乾燥機はパワフルなので短時間でしっかりと乾かせるのでおすすめです。

 

 

除湿乾燥機

 

新築住宅においては24時間換気システムを導入することは既に一般的ですが、ランドリールームはそれだけでは不十分な場合もあります。そこで、おすすめなのが除湿乾燥機です。置き型でももちろんいいのですが、新築住宅の場合は壁付けタイプの方が邪魔にならないのでおすすめです。最新のものは、部屋の湿度に応じて運転を制御してくれるものや、スマホで離れた場所から操作できるものもあります。

 

 

シンク

引用:カクダイ|スロップシンク

洗濯をする前に予備洗いや付け洗いをする方もいらっしゃるでしょう。そんな方にはスロップシンク(マルチシンク)がおすすめです。深めのシンクなので周りへの水はねが気にならず、シーツなどの大きなものも洗えます。また靴を洗う時にも便利なので、元気なお子さんがいるご家庭や、アウトドアが趣味のご家庭の方などは、ぜひ採用を検討してみてください。

 

 

 

まとめ|ランドリールームで快適&おしゃれな家に

勝手口

ランドリールームについて、特徴やメリット・デメリット、作る際のポイントなどについて紹介しました。ランドリールームは新築住宅においてスタンダードになりつつある空間です。日々の生活に欠かせない洗濯を少しでも負担なくこなすために、うまく活用できるランドリールームを作りましょう。当社日建ホームでは、設計士が皆様の生活スタイルやご要望を丁寧にうかがい、後悔のない設計プランをご提案いたします。ぜひ、家事のストレスを感じにくいお住まいを検討中の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

千葉県でランドリールームのあるマイホームを検討中の方は日建ホームへご相談ください

おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大事業ですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。
お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。
お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。
お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。
お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。
お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
建設工事総合保証、無料定期点検10年間 、瑕疵担保責任10年間、地盤保証システム20年間、ぽけっと団信 住宅代金保証制度(オプション)で責任をもってお施主様の家をお守りします。

 

 

 

モデルハウスや展示場で家づくりを体感しよう

見学予約受付中

じっくり体感していただくために、モデルハウス見学は予約制にて承っております。見学をご希望される方は、お電話または下記ページのご予約フォームからお申し込みください。

TEL:04-7188-5222
日建ホーム株式会社

著者情報

日建ホーム編集部

日建ホーム編集部

私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

詳しいプロフィールはこちら
FacebookTwitterInstagramYouTubepinterest