家事室で楽々&すっきり家事がこなせる。
メリット・注意点や施工事例を紹介

共働きの世帯が増えていることもあり、住まいに家事の負担を軽減するための工夫を求める方が増えてきています。そんな方におすすめなのが、「家事室」。一見、無駄なスペースに感じるかもしれませんが、家事室を設けることで効率的に家事をこなすことができ、生活感のないインテリアが際立つ住まいになります。

そこで、今回は家事室のメリットや活用方法、プランのタイプ、必要な設備について解説します。家事のしやすい家を検討中の方はもちろん、すっきりと片付いた家にしたい方も、是非参考にしてください。

このコラムのポイント
・家事室にはいくつかの機能をを持たせるとより便利になる
・使いやすい家事室にするためには、広さだけではなく隣接する空間との位置関係も重要





家事室とはどんな部屋?メリットや活用方法は?

家事室はユーティリティスペースとも呼ばれ、最近普及した空間だと思う方も多いかもしれません。しかし、実は家事室の歴史は古く、明治の上流階級住宅において、家政婦が作業するスペースと家族がくつろぐスペースを明確に分けるためにできました。当時は、アイロンがけやミシン仕事をするための部屋でしたが、最近はそれに加えて、机を設置してパソコン作業をしたり、洋服などをしまう機能が加わりました。

家の中のリラックス空間や来客を迎えるための空間と、生活感の出やすい家事スペースを分離することで、おしゃれで清潔感のあるインテリアを維持しやすくなります。また、家事作業をする場所をまとめることで、無駄な動線がなくなるため、忙しい方は効率良く作業できるようになる点も大きなメリットです。

では、具体的にはどのような活用方法があるのでしょうか?そこで、ここでは主な機能を紹介します。

ランドリースペース

家事の中で「洗濯が一番嫌い」という方は少なくないでしょう。洗濯物を「洗う」「干す」「たたむ(アイロンがけ)」の全てを一室で完結させることで、格段に家事動線を短縮できます。室内干しに抵抗がある方は、バルコニーと隣接させると良いでしょう。プランニングのポイントは、洋服を脱いでから家事室までの動線と、たたんでからしまうまでの動線も意識することです。一連の流れを出来るだけ無駄なくこなすことで、負担が軽減できます。

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ファミリークローゼット

是非ランドリールームと合わせて導入してもらいたいのが、ファミリークローゼットです。従来の各部屋に設置されたクローゼットとは異なり、家族の衣服などを一箇所にまとめることで、片付けの負担を軽くできます。プランニングの際に、脱衣室・ランドリールーム・ファミリークローゼットをセットで考えると、効率的な間取りになるでしょう。また、床面積に制限がある場合も、ファミリークローゼットの機能を取り入れることで、各室の収納をコンパクトにできます。

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パントリー

家事室は、日用品や保存食の保管場所としても活用できます。本来は、キッチン脇に設けるパントリーですが、どうしてもそのスペースを確保できない場合には、家事室の一角を利用しましょう。洗剤や掃除用品、トイレットペーパーなどの日用品を一箇所にまとめておけば、ストック量が把握しやすく、無駄な買い物もなくなります。

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作業スペース・趣味スペース

最近では、家事室を集中して作業できる場所として活用する方も増えています。専業主婦の方だと、書斎などがなくダイニングテーブルで趣味の作業をしなくてはいけない方も多いでしょう。しかし、家事室を個室として捉えれば、立派な趣味部屋になります。机やカウンターを設けて、趣味の道具やパソコン、プリンターを常設すれば、リビングをいちいち片付ける必要がなくなります。また、家事の合間に休憩するスペースとしてもおすすめです。


家事室の間取りは?タイプ別に解説

家事室と言っても、そのスタイルは様々です。生活スタイルや家族構成によって、固定概念に囚われずに、自由なプランニングをしましょう。ここでは、独立した部屋となっている「個室タイプ」と、他のスペースの一角に設ける「非個室タイプ」について解説します。

個室タイプ

水回り 家事 日建ホーム

個室タイプは、ランドリールームやファミリークローゼットとして、独立した部屋になっているタイプを指します。リラックスするための空間や来客スペースと、明確に分けられるため、万が一家事室が片付いていなくても、生活感が出にくいのがメリットです。ただし、台所仕事など他の家事の合間には作業しにくいため、室内の作業をまとめて行わなくては家事効率は上がりません。

非個室タイプ

個室タイプとは異なり、廊下やホール、リビングの一角に作業スペースを設けるスタイルです。こちらは、ランドリールームやファミリークローゼットの機能は持ちませんが、その他の作業の合間に立ち寄りやすいため、パソコン作業や趣味スペースとして活用できます。ただし、動線を意識しないと全く使わない無駄なスペースになるため、注意しましょう。また、作業する内容によって、デスクやカウンターの奥行きやコンセント位置などを十分考慮しなくてはいけません。


失敗しないしないための注意点は?

家事室は最近の住宅においてトレンドであるため、積極的に取り入れる方も多いかもしれません。しかし、残念ながら住み始めて後悔する方がいることも事実です。では、後悔する原因とはどのような点なのでしょうか。

  • 子供の様子が心配で、結局リビングで作業をしてしまう
  • 家事室にスペースを取られて、その他が手狭になってしまった
  • わざわざ家事室へ行くのが面倒で、ただの納戸になってしまった
  • 何となくジメジメして臭いも気になる …


まず、小さいお子さんがいるご家庭では、お子さんの様子が気になって、家事室で作業をする時間が取れないという方もいます。お子さんが小さいうちでも、家事室が無駄にならないよう収納計画を検討して、クローゼットとしても十分機能するように工夫しましょう。

狭小住宅の場合も家事室が欲しい場合はじっくりと検討しなくてはいけません。家事室はあくまでも家事の負担を軽減するための空間であり、日常生活を圧迫しては意味がありません。作業しやすい広さが確保できるか、その他のスペースが狭くなってしまわないかなど、プランニングの際には十分考慮してください。

家事室は「どこに配置するか」も重要なポイントです。生活動線にうまく組み込まないと、結局あまり足を運ばずに機能を活かしきれません。衣服を脱ぐ脱衣所や、洗濯を干すバルコニーなどとの位置関係がポイントです。

そして、せっかく機能的な家事室であったとしても、換気が十分に取れずに常に湿気がこもっていると、カビや雑菌の温床になってしまいます。適度に窓を設置したり、乾燥機・24時間換気システムを導入するなど、居室以上に湿気対策を整えましょう。

また、生活スタイルとしてご家族で家事を積極的に分担する方や、家事を一緒にしながらコミュニケーションをとるような方の場合は、一概に家事室が必要とは言えません。ご自宅の間取りを検討する際は、本当に家事室が必要なのかをじっくり話し合ってみてください。

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家事室に必要な設備や機能は?

家事室をより便利に使える空間にするためには、適切な設備を整えなくてはいけません。そこで、ここではおすすめの設備や機能を紹介します。使い方に合わせて、是非これらを設置してください。

造作収納・システム収納

限られたスペースに効率良く物を収納するためには、造作家具やシステム収納が欠かせません。あらかじめどのような物を収納するかを想定して、適切な棚やラックを取り付けましょう。ただし、あまり使い勝手を考えずに収納を作り込みすぎると、逆にうまく物が置けずにデッドスペースになってしまう可能性もあります。プランニングの時点で、家事室の使い方や収納したい物を明確にしておくことが重要です。


室内物干し

引用:Panasonic|室内物干しユニット ホシ姫サマ

日中家にいない方には、室内物干しもおすすめです。家事室内に設置しておけば、外出中に急な雨が降っても安心です。最近は置き型以外にも、天井埋め込みタイプや壁付けタイプもあるため、スペースの邪魔になりません。室内干しは花粉などが衣服に付く心配もありませんし、乾燥機で乾かすのと比べてもシワが気になりません。

換気システム・除湿機

家事室で洗濯物を干す場合や、衣服を収納する場合には、十分な換気システムを整えましょう。湿気がこもるとカビや悪臭の原因となり、衣服だけではなく壁紙なども痛めてしまいかねません。最近では、壁に設置する水捨て不要の除湿乾燥機などもありますので、それらを取り付けることをおすすめします。

奥行きの広い作業台

パントリー

家事室にデスクカウンターを設置する場合には、その奥行きにも注意が必要です。パソコン作業をするだけならパソコン本体+20cm程度の奥行きがあれば十分ですが、アイロンがけや衣服をたたむのに使う場合には、50〜60cm以上ないと快適に作業できません。逆に、奥行きの広すぎるカウンターだと、結局手前しか使わずにスペースが無駄になります。プランニングする際には、どのような作業をするためのカウンターなのかを想定しておくと良いでしょう。


まとめ|家事室を造って快適な住まいにしましょう

今回は、家事室についてメリットや活用方法などについて詳しく解説しました。家事室は専業主婦の方だけではなく、忙しい方にとってもメリットの大きいスペースです。生活感を出さないすっきりとした家にできるだけではなく、家事動線を短縮して効率良く作業できます。ただし、プランニングの際には目的を明確にして、内部をデザインしないと無駄なスペースになってしまうかもしれません。必ず活用方法をイメージしてから家事室の計画をしましょう。私たち日建ホームでは、建築士やコーディネーターなどの専門家がチームとなって、お客様のプランニングをお手伝いいたします。ぜひお気軽にご相談ください。



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日建ホーム編集部

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