家族全員が幸せになる「家事シェア」が可能な住まいとは?おすすめ設備機器も紹介

日本でも共働き世帯が増えており、男女関係なく家事を行うことは一般的になってきています。しかし、まだまだ女性が「家事・育児・介護」を負担せざるを得ないご家庭も少なくありません。近年はこのようなこれまでの考え方や生活スタイルが変わり「家事シェア」という概念が行き渡りつつあります。そこで、今回は「家事シェア」の概念や住まいで工夫できるポイント、オススメの設備機器を紹介します。家族の誰かに負担が集中するのではなく、皆んなが協力し合える暮らし方を実現するために、是非あなたも参考にしてください。

このコラムのポイント
・「家事シェア」とは、指示されたことを受動的に行う「家事分担」とは異なり、自分の考えで主体的に行動すること
・間取りの工夫次第でお子さんでも家事に参加しやすくなる
・最新設備機器を導入すれば、家事量を劇的に減らすこともできる




リモートワーク急増に伴い注目されている「家事シェア」

日本ではつい最近まで家事や育児、介護は女性が中心に行ってきました。女性も社会で活躍することが増えた今でも、まだその考えが払拭できずにいるご家庭も多く、負担が偏り不平等さのあるご家庭があるのも現実です。そんな中注目されているキーワードが「家事シェア」で、家事は誰かが犠牲になって行うことではなく、「家族事」として全員が共有・協力し合うべきであるという考え方です。「これはあの人がやるべき仕事」という概念を捨てて、家族同士コミュニケーションを取りながら率先して動くことが重要とされています。

家事分担とは意味が違う?

「うちでは家事は分担しているから、家事シェアは実現している」と考える方も多いかもしれませんが、「家事分担」と「家事シェア」の定義は少し異なります。家事分担とはそれぞれの得意不得意や家事と向き合える時間量によって、できる範囲で携わることを言います。しかし、与えられた役割を終えてしまえば、その他の家事には手をつけないことが往往にしてあります。しかしこれでは各々のスケジュールに対してフレキシブルに対応できず、結局誰かに心身共にストレスがかかってしまうでしょう。

「家事シェア」はお互いにその時の忙しさに応じて積極的に家事に参加することで、家族がチームとなって誰かの指示を受けて動くのではなく、自分の意思で動くことがポイントになります。このように、従来の「家事分担」という受動的な考え方ではなく、主体的に家事と向き合うことこそが「家事シェア」の実現につながるのです。


タイプ別の特徴

「家事シェア」には大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれ家事と向き合うアプローチ方法が異なるため、ご家族で話し合いどちらが取り入れやすいか検討してみても良いでしょう。

トップダウンタイプ

先ほどお話しした通り、家事シェアは主体的にそれぞれが動くことがポイントです。しかし、いきなり主体的に動くといっても日頃家事をしていなかった方やお子さんでは、何をしていいのか判断が難しいでしょう。そのようなご家庭の場合には、奥様などが指揮官となって「何をいつまでにやるべきか」を指示します。ただし、「今これをやって」と言ってはシェアしたことにはならず、指示を受けた側もそれ以上のことはしなくなってしまいます。あくまで場当たり的な指示ではなく、家事のやり方を分かりやすく伝えて、その人ができる時にやってもらえるように的確に方法を伝えてください。

プロジェクトタイプ

プロジェクトタイプは、主にお子さんのいないDINKsのようなご家庭に適した方法です。ある程度の家事をそれぞれが指示なくこなすことができる場合、ざっくりと各担当を決めて空いた時間でそれぞれがこなしていきます。自分の空いた時間で家事をして、お互いに口を挟まないことが成功のポイントです。そして、お互いが忙しくてどうしても担当分をこなせない場合は、それぞれを思いやって時には肩代わりしてあげることも意識しましょう。




家事シェアを導入するメリットや注意点は?

「家事シェア」はお互いの負担を軽減できるというメリット以外にも、取り入れることで様々な利点があります。

  • ストレス軽減
  • プライベート時間を有効活用できる
  • 子供の情操教育や思いやり教育に効果がある
  • 家族とのコミュニケーションが密になる
  • マルチタスクの能力や応用力が身につく

まず、誰か一人が主に負担していた家事を共有できるようになるため、ストレスの軽減につながります。また、家事に費やしていた時間を趣味やリラックスする時間に充てられるのもメリットです。それだけではなく、お子さんがいる場合には「自分で考える力」や「誰かを思いやれる力」を自然と教えることができるため、情操教育の一端も担ってくれるでしょう。大人の場合でも、並行していくつかのタスクをこなしたり効率を考えならが動くことは、仕事面での能力発揮にも活かせます。そして何よりもお互いのことを考えながら生活することで、家族間でのコミュニケーションは高まります。慣れるまでは意識的に動かなくてはならず負担に感じてしまうかもしれませんが、日常化すればいいことづくしなのです。



家事シェアがしやすい間取りとは?

では、家事シェアがしやすい住まいとはどのような家なのでしょうか?ここでは家事シェアがしやすくなる間取りのポイントを紹介します。新築住宅はもちろん、部分的なリノベーションでも取り入れられますので、是非参考にしてください。

その① 家事室の設置

家事を無理なく続けるためには、やりやすい環境を整えることが重要です。そのためには、ランドリールームなどの家事室を設けてみましょう。関連する道具が一箇所に揃っていて無駄な動線がないためです。また、片付けや掃除がどうしても行き届かない場合にも、家事室が独立していればリビングなどのくつろぎ空間が雑然としてしまうことも減ります。

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下記ページではランドリールームのメリットなどについて紹介しています。おすすめのアイテムについても解説していますので、ぜひ参考にしてください。




その② まとまった収納スペース

ファミリークローゼットやシュークローゼットなど、家族全員のものをある程度まとめた場所に収納するのもおすすめです。家事の負担が減り、誰でもどこに何があるか把握しやすくなるためです。また、キッチン付近に食材や日用品のストックを保管するパントリーを設ければ、無駄な買い物が減って時間もお金も節約できます。掃除用具などは誰でも使いやすいようにリビングの一角など取りやすい場所にまとめてしまっておくこともおすすめです。

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下記ページではパントリーやファミリークローゼットついて紹介しています。活用方法についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。




その③ 個人別の収納スペース

廊下は図書コーナー 大人も子供もいつでも本が手にとれます

勉強や仕事、趣味関連の道具などは個人別の収納を設けるのもおすすめです。子供も親も自分のものは自分で管理するということを習慣付けることは、家事シェアを実現させる上での第一歩です。リモートワークで持ち帰った書類や、学校からの配布物も一目でどこにあるかわかり、リビングなどが煩雑になりにくく、掃除が楽というメリットもあります。階段下の空間や廊下の一角など、デッドスペースになりやすい部分に造作家具を設置するなど、狭い住宅でも工夫次第でどうにでもなりますので、ぜひ試してみてください。

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私たち日建ホームではお客様のご要望に合わせた様々な造作家具を製作しています。こちらのページではその一例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。





家事負担を軽減できるおすすめ設備機器

洗面
玄関とトイレ、手洗い習慣が身につく造作の洗面

間取りの工夫以外にもぜひ取り入れていただきたいのが、便利な設備機器の導入です。最近では家事負担を軽減できる高性能な商品が多く販売されているため、無理に全てを自らこなそうとはせずに、適材適所にそれらを取り入れることを検討してみてはいかがでしょうか。

ガス洗濯乾燥機

引用元:リンナイ|ホームランドリー化計画

日々仕事に追われている忙しい方にとって、洗濯物を干す作業はなかなかの重労働でしょう。そんな方におすすめなのがガス洗濯乾燥機です。全自動洗濯機に搭載されているような電気式のものとは異なり、ガスの力で洗濯物を乾燥させます。コインランドリーやクリーニング店で使われているような大型タイプの多くもガス式を採用しており、電気式と比べると短時間で洗濯物を乾かせるだけではなく、仕上がりもふんわりとするのが特徴です。大人気の「リンナイ・乾太くん」は、なんと全自動洗濯乾燥機の1/3以下の時間で乾燥してしまいます(※リンナイ調べ)。

食器洗い乾燥機

キッチン

共働き家庭にとって、食事の後のもう一仕事は大変でしょう。食器洗い乾燥機があれば、軽く水洗いして入れるだけで朝には食器が全てきれいになっています。最近ではシステムキッチンに組み入れるケースが増えていて、その便利さを認知している方も少なくないでしょう。初期投資はかかりますが、節水にもなるため、エコの観点からもぜひ検討してみてください。

今や過半数が共働き世帯の時代。やりたくない家事ナンバーワン※1の「食器洗い」を誰かがやってくれたら、食後にゆとりが生まれるのにと考えている方に、ぜひ食洗機をおすすめします。

食べ終わった食器を入れて、食洗機専用洗剤を入れて、コースを設定してスタートボタンを押すだけ、ピカピカに洗って乾燥させるまでの行程を自動でしてくれるという優れものです。約60℃~80℃の高い水温で油汚れも溶け出し、高圧の水流で汚れを飛ばし、台所洗剤には含まれていない漂白成分や酵素が入った食洗機専用洗剤で、ピカピカに洗い上げます。しかも手洗いより少ない水のため洗いでしっかり汚れを落としながら、使う水量は手洗いの約1/6に。節水などエコの面からもおすすめできます。

※1 やりたくない家事ランキングナンバーワンの「食器洗い」(共働き世帯30〜49歳既婚男女 N=1,469、パナソニック調べ)。

引用元:Panasonic|【食器洗いのコツと時短テク】洗い物がめんどくさい方、必見!!


掃除機能付きトイレ

最近は、トイレの便器にセルフクリーニング機能が付いているものがあります。それが、Panasonic・アラウーノシリーズです。独自の有機ガラス製で、ぬめりや黒ずみの原因となる水アカや汚れが付きにくく、水を流すたびに発生する大小の泡で小さな汚れまで落としてくれます。ですから、日々のトイレ掃除の手間を減らせて、常に清潔に保てます。このように、ちょっとした家事でも省ければ、長期的に考えると大きな負担の軽減につながります。

掃除機能付きシステムバス

浴室の掃除も毎日の負担になりますよね。最新システムバスには、入浴後に床と浴槽を自動的に洗浄してくれる機能が搭載されているものがあります。その一例が、TOTOシステムバス・シンラです。浴室の掃除は毎日やるのは大変ですが、日々の掃除を怠るとすぐに水アカがついてカビの原因になってしまいます。セルフクリーニングの機能が付いていれば、お掃除する頻度を減らせますので、ぜひ検討してください。

〈床ワイパー洗浄(きれい除菌水)〉
入浴後にボタン1つでTOTO独自の板状ワイパー水流で汚れを流し「きれい除菌水」で除菌仕上げ。 カビや汚れの発生を抑え、きれいがつづきます。

〈おそうじ浴槽〉
入浴後にボタンひとつで浴槽内を自動洗浄。入浴直後に「おそうじ浴槽」を毎日使用することで手洗いは2週間に1度程度に。 面倒な掃除がネックになってお風呂を十分に楽しめなかった方におすすめです。

引用元:TOTO|システムバスルーム・シンラ


掃除機能付きキッチンフード

「お料理は好きでもキッチンフードの掃除は大嫌い!」そんな方は多いはずです。油汚れを落とすのには時間も労力もかかります。しかし、最近では面倒なフィルター掃除を自動でしてくれるキッチンフードが販売されています。例えば、クリナップ・洗エールレンジフードはボタンを押すだけでフィルターだけではなくファンについた油汚れを自動で洗浄してくれます。

フィルターとファンを一体化させた新構造のファンフィルターを搭載。ファンフィルターは、レンジフード内の油煙の流れをスムーズにし、油汚れを効率良く集めます。集めた油汚れは、自動洗浄でラクラクお掃除。洗エールレンジフードは、レンジフード内の汚れの約8割を自動で洗浄できます。※メーカー試験条件による

給湯トレイにお湯(40~45℃)を入れて本体にセット。洗浄ボタンを押すとファンフィルターに集めた油汚れを自動洗浄。約2ヶ月に1回の洗浄で約10年間ファンフィルターを取り外さずにお掃除が可能です。

引用元:クリナップ|洗エールレンジフード




まとめ|間取りや設備の工夫で家事シェアは実現できます

リビングと中二階・二階の各室がつながる
リビングと中二階・二階の各室がつながる

今回は、家族全員が家事負担を共有する「家事シェア」について詳しくお話ししました。従来の受動的に動く「家事負担」とは異なり、自分の意思で都合のいい時間に家事をする「家事シェア」は、家族同士が思いやりを持って行動することがポイントです。また、住宅に間取りの工夫を施したり、便利な最新設備機器を取り入れれば、そもそもの家事量を減らせます。新築住宅だけではなく既存住宅にもリノベーションで採用できますので、ぜひ日々の家事が大変という方は検討してみてください。私たち日建ホームでは建築士やコーディネーターなどの専門家がが様々な角度からあなたの素敵なマイホーム作りをお手伝いします。ぜひお気軽にご相談ください。



千葉県でマイホームに関する資金計画でお悩みの方は日建ホームへご相談ください

おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大事業ですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。

お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。

お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。

お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。

お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。

お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
建設工事総合保証、無料定期点検10年間 、瑕疵担保責任10年間、地盤保証システム20年間、ぽけっと団信 住宅代金保証制度(オプション)で責任をもってお施主様の家をお守りします。


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日建ホーム編集部

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私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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