平屋は本当に「暑い」のか?4つの原因と6つの対策を解説|「涼しい」平屋の事例付き

「平屋は暑いからやめた方がいい」こうした感想を聞いたことがありますか?
平屋は二階建てと比較して、構造上熱がこもりやすい傾向があることは確かです。
しかし、原因を確認し適切な対策を講じれば、夏も快適に暮らすことは可能です。
本記事では、平屋が暑くなるとされる4つの原因と、快適に暮らすための6つの対策を解説します。
「涼しさ」を得るための工夫を施した注文住宅の施工事例とともに紹介しますので、夏も涼しく快適に暮らせる注文住宅を希望する方は、ぜひ参考にしてください。
● 紹介する6つの対策を検討して、夏も涼しい快適な平屋を建てましょう。
日建ホームでは、自然素材を利用した家づくりのよさを伝えるために「家づくりはじめてセット」をご希望の方にお届けしています。
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目次
なぜ「平屋は暑い」と言われるのか?4つの原因を紹介

「平屋は暑い」このように指摘される主な原因は、次の4つです。
- 屋根がリビングなどと近く太陽熱が直接伝わる
- 2階建てより屋根面積が広く、外気の影響を受けやすい
- 縦方向に間取りが仕切られ風通しが悪いことが多い
- 上下方向の空気の流れが少なく気密性が低い場合に熱がこもりやすい
平屋が「夏は暑い」と言われるのには、いくつかの構造的な理由があります。
まず大きな要因として挙げられるのは、屋根と居住空間との距離が近いことです。
2階建ての住宅では屋根の下に2階の部屋があり、屋根からの熱を直接1階に伝えない「緩衝帯」の役割を果たします。
しかし平屋にはこの2階部分がないため、日中に太陽の熱を受けた屋根の熱がそのままリビングなど主な間取りに伝わり、室温を上昇させやすくなるのです。
また、平屋は建物全体を1階部分に集約するため、屋根の面積が広くなりやすいという特徴があります。
その結果、直射日光や外気温の影響を受ける面積が増え、屋根全体が高温になり、室内の温度上昇を招くことがあります。
通風の面でも、平屋ならではの弱点があります。
多くの平屋では、空間を効率よく区切るために縦方向(奥行き)に広い間取りが多くなりがちですが、このレイアウトは風の通り道が確保しづらく、空気がこもりやすくなる傾向があります。
上下階がないことは、空気の上下方向の流れをつくりにくくし、室内の熱が滞留しやすくなる原因にもなります。
また、通風設計が不十分な場合には、窓を開けても風が室内を抜けず、入口から出口までの短い距離で風が流れてしまう「ショートサーキット(短絡通風)」が起こることがあります。
こうなると室内の空気全体がうまく循環せず、涼しさを感じにくくなります。
以上が「平屋が暑い」と言われる4つの主な理由です。
これらを踏まえたうえで、続いて「どうすれば涼しくできるのか?」具体的な対策を6つ紹介します。

平屋を涼しく快適にする6つの暑さ対策を解説
「平屋は暑い」と感じる原因が分かったら、続いて具体的な対策を検討しましょう。
夏でも快適に暮らせる平屋にするためには、次の6つの方法が効果的です。
- 断熱性・気密性を高める(屋根、壁、床など)
- 軒や庇(ひさし)を利用した日射のコントロール
- 高窓や地窓を活用した自然換気の工夫
- 吹き抜けや勾配天井にシーリングファンを設置
- 外付けブラインドやすだれの活用
- 通風、採光に配慮した間取りづくり
断熱性・気密性を高める(屋根、壁、床など)

外からの熱を遮断し室内の涼しさを保つには、断熱性と気密性の向上が欠かせません。
平屋は屋根が近いため、特に屋根断熱の強化が重要です。
天井裏の断熱材は厚みだけでなく、施工の丁寧さも性能に直結します。
- 屋根、壁、床に高性能断熱材を使用する
- 気密性を高めるためにサッシや開口部をしっかり施工する
- 通気層を設けて熱を逃がす構造にする
断熱性が不十分な場合は、いくらエアコンを稼働させてもすぐに冷気が外へ逃げてしまい、電気代がかさむ原因にもなります。
気密性と断熱性を両立させることで、冷暖房効率のよい住宅が実現できます。

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軒や庇(ひさし)を利用した日射のコントロール

庇や軒は、直射日光を遮ることで建物内部への熱の侵入を防ぐ役割を果たします。
特に夏場は太陽の高度が高いため、軒や庇を設けることで室内への日射を効率的にカットできます。
- 南面に深めの庇を設けて夏の日差しを遮る
- 庇の角度や長さを地域の日照条件に合わせて調整する
- 可動式の庇やルーバーで柔軟に調整する
このように庇があるだけで冷房負荷を大きく軽減できるほか、雨よけや建物の外観デザインとしても機能します。
外観などデザインにも影響を与えることから、設計段階での工夫が求められる要素です。
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高窓や地窓を活用した自然換気の工夫

自然換気はエアコンに頼りすぎずに室温を快適に保つための有効な方法です。
温かい空気は上に昇り、冷たい空気は下にたまるという性質を利用して、家全体の空気を効率よく入れ替えることができます。
- 高窓(ハイサイドライト)を設けて熱気を排出する
- 地窓から涼しい外気を取り入れる
- 各部屋に風の出入口となる開口部を確保する
こうした対策で通風を確保可能です。
特に平屋はワンフロア構成のため、空気の流れを制御しやすいという利点があります。
積極的に空気が動く設計にすることで、冷房に依存しすぎない住環境が実現できます。
吹き抜けや勾配天井にシーリングファンを設置

天井が高い空間では、熱が上部にたまりがちです。
シーリングファンを設置すれば、室内の空気を循環させ、温度のムラを解消できますので、特に吹き抜けや勾配天井を採用した間取りに有効です。
- 冷房時は上昇気流を抑える回転設定にする
- 冬場は逆回転で暖気を足元に戻すように使い分ける
- ファンの羽根サイズや風量は部屋の広さに応じて選ぶ
空気が穏やかに動くだけでも体感温度が下がるため、エアコンの設定温度を1〜2℃上げても快適に感じる場合があります。
結果として、省エネにもつながり快適に光熱費を軽減できます。
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外付けブラインドやすだれの活用

窓に入る日射を効果的に防ぐには、室内側ではなく「外側」で遮ることが最も効果的です。
外付けブラインドやすだれは、シンプルながら優れた暑さ対策になります。
- 西日が強い窓にすだれやサンシェードを設置
- 外付けブラインドで光を調整しつつ、熱を遮断
- ロール式・電動式など、操作性の高い製品を採用
外で熱を止めることで、窓ガラスの内側が熱くなりにくく、室内の冷房効率が高まります。
中でも外付けブラインドは以下の動画のように、室内にいながら開閉動作を実施することが可能で、また簡単に採光する量を調整もできますのでおすすめです。
こちらの動画は、弊社打ち合わせ棟に実際に外付けブラインドを取り付け作動させた様子です。
打ち合わせ棟からは農村風景の優れた景観を望めますので、日射や体感温度も含めて気軽に開閉できる電動式の外付けブラインドが最適でした。

上の写真のように、ブラインドは収納すれば外観デザインに影響を与えることがありません。
「外観デザインと遮光、遮熱の悩みを同時に解消したい」
こうした希望を持つ方にもおすすめの設備といえます。
弊社日建ホームにご来訪頂ければ、実際にブラインドが開閉する様子もご覧頂けますので、外付けブラインドが気になる方はお気軽にご相談ください。
また、外付けブラインドを取り付ける(後付け)こととなった経緯については、以下の記事をご覧ください。
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モデルハウスに外付けブラインドを設置しました。
通風、採光に配慮した間取りづくり

住宅の快適さは、設備だけでなく間取り設計にも大きく影響されます。
特に通風と採光は、自然エネルギーを活かすために欠かせない視点です。
- 各部屋に2方向以上の開口部を設ける
- 窓を対角線上に配置して風の通り道をつくる
- 中庭や吹き抜けを利用して光と風を中心にもたらす
- 風の流れを遮らないように家具配置や動線も工夫する
平屋は上下階の区切りがない分、間取りの自由度が高くこうした工夫を取り入れやすい構造です。
動線計画もよくなりますので、夏だけでなく年間を通じて暮らしやすい空間につながります。
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まとめ|「暑い」を防ぐ平屋は日建ホームへ

平屋は構造の関係で暑くなりやすい側面もありますが、原因を理解し適切な対策を講じれば快適に暮らすことができます。
断熱、通風、日射のコントロールといった工夫によって、夏でも涼しく心地よい住まいを実現しましょう。
紹介した工夫を加えた高性能な平屋をご希望の方は、千葉県で豊富な施工実績をもつ、日建ホームにぜひご相談ください。
千葉県で”夏に涼しさを感じる住まい”をご検討中の方は日建ホームへご相談ください
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お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
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お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。
お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。
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