梅雨の楽しみ

うっとうしい雨の日が続き、いよいよ梅雨本番になりました。

梅雨(つゆ)は「ばいう」とも読み、梅の実の熟する頃に降る雨の意は良く知られていますが、他にこの時期に黴(かび)が生じやすいことから黴雨(ばいう)の意もあるそうです。面白い話ですね。

梅雨に入ってすぐの休日に、満を持して隣の古家の庭先で丸々と育った梅の実を収穫しました。梅は昨年秋に隣地まで伸びた枝を枝元から剪定したため花も少なめでしたが、それでも写真1の量の収穫がありました。

ところで、我が家では毎年梅酒を作りますが、他とはちょっと違った作り方なので参考にレシピを紹介します。最初に、お酒はちょっと高価ですが果実酒用のブランデーを使います。ホワイトリカーに比べて上品な味の梅酒に仕上がります。

次に氷砂糖ですが量は標準レシピの約4分の1に抑えます。本当は氷砂糖を少なくすると浸透圧が上がらずに梅のエキスが抽出しにくいのですが、酒好きの我が家では氷砂糖は必要最小限にして作ります。写真2が今年仕込んだ後の保存ビンです。容量8Lの大瓶で果実酒用ブランデー2パック、3.6Lを使っています。透明でないのは基のブランデーの色で、氷砂糖はすぐに解けるので底にも姿が見えません。

仕上は、仕込んでから約1年を目安に、熟成した果実酒をコーヒー用のペーパーフィルターを使って中の不純物を丁寧に取り除きます。琥珀色に澄んだ甘さ控えめの梅酒の完成です。酒好きには最高の味と香りでお薦めです。

By Hira

 

           写真1                       写真2