ヒノキの柱

木造の家を建てる際には、木材にもこだわりを持ちたいものです。

最近の木造住宅は大壁仕様(柱の外側に壁を仕上る)で、柱も壁の中に隠れてしまうのでなおさらです。

柱は多くは針葉樹のスギやヒノキの心材が使われますが、強度、耐久性で最も適した木材はやはり無垢材の桧ですね。

ヒノキは、福島県を北限として九州・屋久島まで広く分布する日本を代表する木で、耐久性や保存性(カビ、腐朽菌、シロアリなど)に優れ、古くから寺社建築に使われてきました。

資料によると、ヒノキは伐採されて200年後が一番強度が強く、1000年後でも伐採時と同じ程度の強さを保っているそうです。

日本古来からの建築用語に「土台ヒバ、柱ヒノキに梁はマツ」という言葉があるそうです。適材適所を表す言葉です。

ヒバはヒノキと同様に水に強く、白蟻を寄せ付けにくいという性質を持ち、土台周りに良いと言われています。

柱には縦の力に強いヒノキが良いと言われています。ヒノキは成長が遅く年輪が細かく締まっているので圧縮力に強い木材です。

梁には横の張力に強いマツが良いと言われています。

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ヒノキは漢字では旧字体の「檜」と新字体の「桧」の両方が使われますが、慣例的に山に自生している生木を「檜」、建材など製品や材料に加工された物を「桧」として使用されているようです。

木に会うと書く「桧」は何となく親しみを感じる木ですね。

                                               By Hira