通勤の途中に、解体工事で空き地になった土地に突然に地盤改良工事が始まる光景を良く見かけます。

この辺は地盤の悪い所だったのかと改めて周辺の土地の状況を見渡します。

ところで、「地盤が悪い土地」とはどんな土地なのでしょうか。

地盤を構成する地層の種類には、大きくは粘性土系と砂質土系に分かれ、他に腐植土、造成地などではその上に盛り土が乗る場合があります。

土の中には間に水や空気が含まれていて、水を含んた柔らかい粘性土は上からの圧力を受けると年月をかけてゆっくりと土の間の水分を絞り出して締まった土に安定します。これを「圧密沈下」と言います。

一方で、砂質土は上からの圧力には強いのですが、緩く堆積した砂質土は土粒子間に隙間が多く、地下の水位が浅い場合には地震など横方向の力で砂と砂の間の摩擦が切れることで崩れ、砂同士は安定した状態に変化してその分だけ地盤が沈んでしまい、間にあった地下水は地表に噴き出します。これが「砂の液状化」です。

建物を支える地盤が平面的に均一であれば、沈下量も一定になり建物にもそれほど影響を与えませんが、同じ敷地内でも場所毎に複雑に地層を構成していることが多く、軟弱な地盤は等しくない沈下を起こすことがあるので、事前に地質調査を行ない地層の構成や土の強さを確かめた上で地盤改良工事が必要かどうかを判断することになります。

ひと昔に比べると地盤改良工事が多くなったような気がしますが、建て主にとっては改良工事を行い不同沈下で生じるリスクを減らすことで将来に渡って安心を買えるので、それほど高い出費にはならないでしょう。

写真は代表的な地盤改良工事の当社の事例で、順にセメントミルク杭、ソイルセメント杭、鋼管杭、砕石パイルです。

By Hira

 

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