建築とオブジェ

オブジェとは日常的意味とは異なる象徴的・幻想的な意味を与えようとするもので写実的な彫刻とは異なり、物体自体の存在を強く主張するような立体的な芸術作品のことを言うようになったようです。

オブジェというと、広くは「物体」の意味なので、作り方に決まりはありません。
工業っぽくボルト止めやネジ止めなどの工作でも素材が何であれオブジェと言い、過去の造形にこだわらないという点で現代美術を「オブジェ」と言うことが多い様です。

私の中ではオブジェとして特に印象強かったのが隅田川沿いに見える泡のオブジェ。ビール会社屋上に横たわる泡のオブジェでフランスのデザイナーさんの作品、正式名称は「金の炎」というらしいですが今でも隅田川沿いを通ると必ずこちらを見上げてしまいます。(わき見運転厳禁!!)

建築業界でも『まるでオブジェのようなファサード』などと、街中でも住宅なのに住宅とは思えないフォルムと存在感でまるでアート作品や美術館のような佇まいの素敵なデザインの家も最近は多くなってきました。

先日、東京八重洲地下街から日本橋方面に階段を上っているとキリンのオブジェが目に入りました、あいにくの曇り空と向こう側に見える縦じまにグレー色のビルが程好い借景となりキリン像を背面から見上げる黒色がとても力強く印象的でした。

近くにある日本橋の麒麟像はとても有名で迫力満点ですがこちらも良い感じです。