『民藝』河井寛次郎記念館 に行ってきました

「松尾設計室」設計住宅の視察、勉強会の帰りに京都市東山区五条坂の「河井寛次郎記念館」を見学してきました。

『民藝』とは、柳宗悦らが提唱した「民衆的工藝(こうげい)」の略語で、手仕事によって作られた日常使いの雑器に美を見出す運動またはその工芸品を指しますが、京都で民藝運動を興す前の柳宗悦は我孫子市手賀沼のほとりに住み、白樺派の作家志賀直哉、武者小路実篤、イギリス人陶芸家のバーナード・リーチらと共に親交を深めた人であり、地元我孫子にご縁のある人なので、今回立ち寄った次第です。

かつて我孫子で暮らした文人たち

 

陶芸家の河井寛次郎も民芸運動の代表的なメンバーの1人ですが河井寛次郎は陶芸に限らず木彫り、調度品、書、建築等あらゆるものに興味を持ち又、作品を創作した集団の一人として有名です。

記念館は河井寛次郎が設計した自宅住居なのですがほぼ原形で残されています。たくさんの人が集まれる居間、非難用の地下壕、茶室、素焼窯、陶房、登り窯、等々。作品展示はもとより暮らしに使われた小物まで展示してあり、あっという間に時の経つのを忘れてしまいました。タンス階段を上ろうとした時、見慣れないもの発見!!

階段上り口に吊るしてある「手すり」

 

「階段手すり」でしょうか、建築基準法に捉われない自由な発想が良いですね (^^)

 

塩毛康弐