『太陽に素直な設計』 松尾設計室 エコハウスセミナー
太陽に素直な設計とは?自然の力を活かした快適な住まいづくり
9月も「松尾設計室」松尾先生による『エコハウスセミナー』を受講してきました。家づくりで大切にしている考え方のひとつに「太陽に素直な設計」があります。これは、太陽の動きを正しく理解し、その力を素直に活かすことで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な暮らしを実現する方法です。最新の設備や機械に頼るのではなく、自然のエネルギーを味方につける「パッシブ設計」の基本ともいえる考え方です。

エコハウスセミナー風景
夏は日差しを遮り、冬は光を取り込む
太陽は季節によって高さが大きく変わります。
夏は太陽が高く昇るため、庇(ひさし)やバルコニーで直射日光を遮り、
冬は太陽が低い位置から差し込むので、南向きの窓から光と熱をしっかり取り込めます。
こうすることで、エアコンの使用を抑えながら、自然に涼しさ・暖かさを感じられる家になります。
南面の窓と断熱性能の工夫
「太陽に素直」な設計では、南側に大きな窓を設けることが多いですが、大きな窓は熱の出入りも多くなるため、高断熱サッシやLow-Eガラスを組み合わせて快適さと省エネ性を両立させます。
植栽や外構もデザインの一部
夏は葉が生い茂って日陰をつくり、冬は落葉して光を通す「落葉樹」を南側に植えるなど、庭づくりや外構も太陽との付き合い方に大きな役割を果たします。自然と調和した住まいは、見た目の美しさだけでなく暮らしやすさにもつながります。
設備に頼りすぎない心地よさ
太陽の動きに合わせた設計を行えば、冷暖房に過度に頼らずとも快適な空間が実現できます。これは「自然に逆らわず、素直に従う」考え方で、結果的に省エネで環境にもやさしい家づくりへとつながります。
要するに「太陽に素直な設計」とは、
◆太陽の高さや方位を考慮する
◆夏と冬で光の取り入れ方を工夫する
◆窓や庇、植栽をうまく活かす
といったシンプルな工夫の積み重ねです。自然と共に四季の変化を感じながら心地よく毎日を暮らしたいですね。
弊社でも「太陽に素直な設計」を大切にした省エネ住宅・パッシブ設計のご提案をしています。
ご興味のある方はぜひお気軽にご相談ください。
塩毛康弐