庭木の冬越しを成功させる!年末年始の水やり
お正月を挟むこの時期の水やり
何かと忙しく庭木のお世話が疎かになりがちではないでしょうか?「冬だから水やりは不要なのでは?」と思われがちですが、実はこの時期の水やりが、庭木が元気に冬を越し、春に美しい花や葉を付けるための重要なカギとなります。
■冬の水やりの基本は土の表面が乾いたらたっぷりと撒く
冬場の水やりは、夏場とは異なります。夏は毎日与えるのが基本ですが、冬は土の表面が乾いているのを確認してから、たっぷりと与えるのがポイントです。
水やりの間隔の目安としては
落葉樹: 2週間に1回程度
常緑樹: 1週間に1回程度
鉢植え: 2~3日に1回程度 (土の乾き具合をよく確認)
これはあくまで目安ですが、日当たりや風通し、土の種類によって乾き具合は異なりますので、必ず土の表面を触って確認しましょう。
地植えで長年育っている庭木は比較的水分保持力がありますが、植えて1〜2年以内の若木は乾燥の影響を受けやすいため注意が必要です。

■水やりのベストな時間帯は午前中の暖かい時間帯に行う
冬場の水やりは、時間帯がとても重要です。午前中の暖かい時間帯、具体的には午前10時から午後2時くらいまでが理想的です。この時間帯に水やりをすることで、日が暮れるまでに土の中の水分が地温に近い温度になり、根が凍結するのを防ぐことができます。
夕方以降は夜間に気温が下がり、土の中の水分が凍結しやすくなりますので避けましょう。
早朝もまだ気温が低く、水が冷たすぎると根に負担をかける可能性があります。
■冬場の水やりで最も注意したいのが「凍結」と「乾燥」
凍結対策としては午前中の暖かい時間帯に行いましょう。
鉢植えの場合は、夜間は玄関の中や軒下など、霜が当たらない場所に移動させるのがおすすめです。
冬は空気が乾燥しやすいため、意外と土も乾きます。特に風の強い日や晴天が続く日は、土の乾き具合をこまめにチェックしましょう。乾燥した状態が続くと、根が傷み、春からの生長に悪影響を与えます。

■年末年始は長期休暇になる方も多い
旅行などで家を空ける場合は、出発前にしっかりと水やりをしておきましょう。また、鉢植えの植物は、乾燥しにくい場所に移動させることがお勧めです。
年末年始の庭木の水やりは、少しの気配りで、春の美しい姿を大きく左右します。土の乾き具合を確認し、適切な時間帯に、凍結と乾燥に注意しながら水やりを行いましょう。
塩毛康弐










