土地は良いハズだったのに 土地購入申込前に必ず確認すること②

土地探しのご相談を受けていると、よくこんな言葉を聞くことがあります。

「条件は良かったです」 「南向きでしたし、駅からも近くて」 「まさか、こんな住み心地になるとは思いませんでした」 これは、実際に建ててから感じられた後悔の声です。今回は、これまでにお聞きした「よくある体験談」を3ご紹介します。

体験談 南向きなのに、冬のリビングが暗い

ご相談に来られたS様は、「南向きの土地」という点に安心して購入を決められました。完成後、最初の冬を迎えたとき、思っていた以上にリビングが暗く、寒いことに気づいたそうです。

原因は、隣地に建つ2階建て住宅の影でした。 1.冬の低い太陽高度 2.建物の形状 3.窓の位置 これらが重なり、「南向き=明るい」というイメージとは違う結果になっていました。

体験談 プラン集で決めた間取りが、敷地に合わなかった

K様は、打合せ初期に「この間取りが気に入っています」とプラン集の一案をもとに家づくりを進めました。完成後に感じたのは 1.日中でも照明が必要 2.窓の外が隣家の壁で落ち着かない 3.風が通らない という違和感でした。間取り自体が悪いわけではなく、その敷地に対して最適化されていなかったのです。

体験談 「建てられる土地」と「暮らしやすい土地」の違い

M様は、不動産会社から「問題なく建てられますよ」と説明を受けて購入されました。確かに法律的には問題ありませんでしたが、 1.道路からの視線が強い 2.騒音が思った以上に気になる 3.居場所が落ち着かない と感じるようになったそうです。これは、数字や資料では分からない部分が原因でした。

共通しているのは 「土地と設計の順番」

これらの体験談に共通しているのは、

★土地を先に決めた

★プランを早く決めた

★敷地と環境を深く見ないまま進めた

という点です。決して判断を誤ったわけではありません。ただ、確認する順番が少し早すぎただけなのです。

確認する順が大切

「もし建てる前に、これをしていたら」 多くの方が、こうおっしゃいます。「建てる前に影や光の話を聞いておけばよかった」 1.隣地建物の高さを見る 2.冬の日差しを想像する 3.どこで過ごす時間が一番長いかを考える これだけでも、後悔の多くは避けられます。

体験談から伝えたいこと

土地は、「条件が良い・悪い」だけで決まるものではありません。その土地に、 1.どんな家を 2.どう建てるか によって、暮らしの質は大きく変わります。

「この土地、建てて大丈夫?」そう感じたときは、それを打ち消そうとせず、一度立ち止まってください。体験談の多くは、「急がなければよかった」という言葉で締めくくられます。土地選びも家づくりも、少し遠回りするくらいが、ちょうどいいのかもしれませんね。

塩毛康弐