土地購入前に大丈夫と言われたがなぜか不安・・・セカンドオピニオンという考え方④
セカンドオピニオンは医療関係だけの考え方ではありません
体験談① 「大丈夫」と言われたのに、納得できなかった理由
E様は、すでに土地を決め、ハウスメーカーからは「この土地なら大丈夫ですよ」と説明を受けていました。ただ、打合せが進むにつれて、1.なぜ大丈夫なのかの説明が少ない 2.日当たりについては「南向きなので」の一言だけ 3.冬の話になると話題が変わるという点が気になり、私たちにご相談に来られました。実際に敷地を確認すると、
- 南側隣地に2階建て住宅が近接
- 冬至の午後は長時間日影になる
- リビング想定位置が影の中心
という状況でした。「建てられますか?」と聞かれれば、答えはYES。しかし、「思い描いている暮らしが実現できるか」という問いに対しては、検討が必要な土地でした。E様の不安は、説明されていない部分に対する本能的な反応だったのです。
セカンドオピニオンというと、 1.失礼ではないか 2.断りづらい 3.揉めそう と感じる方もいらっしゃいます。しかし家づくりは、大きな買い物であり、やり直しがきかず、一生住む可能性が高いという理由から、むしろ自然な行動だと私たちは考えています。別の設計者に相談することで、1.何が問題で、何が問題でないのか 2.工夫で解決出来ることと出来ないこと 3.自分たちが何を大切にしたいのか がはっきりしてきます。「答えをもらう」というより、判断材料を増やすというイメージです。

体験談② 不安を整理できたことで、前向きに決断できた
H様は最終的に、日照条件を理解した上で、間取りを大きく見直し、居場所を再設定する という判断をされ、その土地で家づくりを進めることにされました。後日、こんな言葉をいただきました。「無理に安心させられなかったのが良かったです」「納得して決められました」 もし同じように迷ったときは、次のように自分に問いかけてみてください。 1.その説明で、本当に納得できているか 2.一番長く過ごす場所は、明るいか 3.冬の暮らしを具体的に想像できるか どれか一つでも曖昧なら、もう一度立ち止まる価値があります。
「大丈夫ですよ」という言葉で不安が消えないのは、あなたが慎重だからではありません。それは、これからの暮らしを本気で考えている証拠です。誰かに背中を押してもらうのではなく、自分たちが納得して選ぶこと。そのために、セカンドオピニオンという選択肢があることを知っていただけたらと思います。
塩毛康弐










