お稲荷さん

先日、5番目になる孫の初宮参りに群馬県太田市に行ってきました。

参拝した神社は「冠(かんむり)稲荷神社」で「日本七社」の一つだそうです。建築工事でも神社とは地鎮祭、上棟際などの神事で関係が深いですが、稲荷神社と一般の神社がどう違うのかに興味があったので調べてみました。

全国に約3万社点在する稲荷神社の総本山は京都伏見にある「伏見稲荷神社」です。日本七社はすべて稲荷神社ですが、愛知県豊川市の「豊川稲荷」だけは曹洞宗の寺院です。不思議ですね。

冠稲荷神社を参拝して、特徴的だったのが白狐の置物と鮮やかな朱塗りの鳥居でした。(写真)

祭壇脇に複数の白狐(びゃっこ)が鎮座していますが、ご神体の稲荷大神様は倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、白狐は稲荷大神様のお使いで一緒に崇めているということです。

ちなみに、倉稲魂命は五穀豊穣、農耕神・諸産業繁盛の神で、いわゆる田の神様、一家の繁栄と家業を守る神様として全国に稲荷神社が勧請されたようです。

次に特徴的なのが朱塗りの鳥居で、特に稲荷神社では朱塗りの鳥居が目を引きます。

朱色は、魔力に対抗する色ともされており、古代の宮殿や神社仏閣にも多く用いられていますが、朱の原材料は水銀(硫化水銀)=丹(に)で、これは昔から木材の防腐剤として使われてきたそうです。また、稲荷神社に鳥居がいっぱいあるのは、願い事が「通る」或いは「通った」御礼の意味から鳥居を奉納する習慣が江戸時代以降に広がったためだそうです。

当日の冠稲荷神社は、昨年暮れの沖縄首里城火災の教訓からか、午前中に太田市消防署の消防訓練が実施されましたが、昼前には神前でご祈祷して貰い、両家と娘家族で第三子の誕生を祝い、今後の健やかな成長を祈願して無事に初宮参りが終わりました。

By Hira