増やす楽しみ

お金の話では有りません。バラの挿し木の話です。

5月の春バラは全盛を過ぎ、雨に打たれた一番花は、花後の整理がほぼ終わりました。

日当たりが悪く次第に衰弱した地植えのバラ十数本の再生を始めてから3年、昨年はほぼすべてのバラをプラ鉢に植え替えました。しかし、老木化したバラが多く、種の保存のために昨年から挿し木で増やして再生を始めています。

挿し木が根付いて二年目の今年、多くの苗が立派に花を咲かせるまでに育ちました。来年には多分に世代交代することでしょう。

ところで、挿し木はいわゆるクーロンで親と同じ花を咲かせますが、市販のバラが成長を早めるために丈夫な野ばらの台木に接ぎ木して育てるのに対して、挿し木のバラは自らの根で育つので、結果、バラの品種本来の姿に戻ることになります。挿し木の成功率は約半分ですが、挿し木が上手く根付いた時の喜びはひとしおです。

ちなみに、品種が種苗登録されている植物を増やす場合には、自己の範囲で楽しむ分には問題ありませんが、増殖した苗を営利目的で他人に販売することは種苗法で禁じられているので気を付けましょう。(原種や登録が切れた古い品種は別です。)                                 以 上

(写真は順に 挿し木苗、マガリ、しのぶれど、マルコポーロ、2005.1.1日付設定は間違いです。)

By Hira