早咲きツツジの謎

桜の開花が間近い中、写真の花は一昨年鹿児島に帰郷した際に地元の秋の植木市で購入した「イワツツジ」です。2年目の春を迎えて3月の第一週に初めて花が咲いたのですが、枝先に咲くその鮮やかな紅紫色の花姿は期待した以上でした。「イワツツジ」をネットで調べてみると、ツツジは種類が多くてなかなかヒットせず、花の特徴や、樹形からヤマツツジ、ミツバツツジではないかと思われますが、開花期が4月中旬頃でこれほど早咲きのツツジは見当たりません。そこで、さらに「鹿児島」「イワツツジ」をキーワードに調べてみたところ、ミツバツツジの仲間は日本各地にいろいろな種類が分布している中で、鹿児島県の固有種で県の希少野生動植物にも指定されている「ハヤトミツバツツジ」が花の色や開花の時期、樹形、光沢のある葉の特徴がすべてに合致しました。さらに地元では岩場などに自生していることから方言で「イワツツジ」とも呼ばれているようで、ようやく謎が解決しました。

ひと昔前なら、詳しい植物図鑑を調べてもなかなか分からないところが、今では植物に限らずネットで簡単に調べられるので本当に便利な社会になったものですね。

最後に、こちらはハイビスカスです。不要な枝を挿し木して室内で育てていましたが、こんなに小さな株にもかかわらず蕾をつけてりっぱに開花しました。植物の生命力に驚きです。

By Hira