手賀川流域を川巡り

長く続いた猛暑からようやく爽やかな秋の気候に変わって快適なこの頃ですが、先日「広報あびこ」に案内された「川めぐりと木下の史跡散歩」のイベントに夫婦で参加しました。

「木下」は「きおろし」と読みます。イベントの目的は二つで、「手賀川下流を遊覧船で周遊する」と「木下の史跡を探訪する」内容でした。

最初に訪れた場所が船着場近くの手賀排水機場で戸惑いましたが、同施設は手賀沼から手賀川を経て利根川に流れる水流を大雨の時に大容量ポンプでコントロールして手賀沼周辺の農地、宅地を水害から守る重要な役割を担っていて、戦後の手賀沼の干拓事業と手賀沼周辺の水災害対策の歴史を知ることが出来ました。

この後に船頭が案内する木下の歴史を聞きながら手賀川下流の水郷を遊覧船で巡ったのですが、途中水面近くをジャンプするハクレンに驚きながら水鳥たちやコブハクチョウの生息地を興味深く観察することができました。

下船後は以前から興味があった木下の史跡を散策でしたが、その昔、利根川に接した木下河岸(きおろしがし)は江戸につながる水陸交通の要所として繁栄し、銚子などで水揚げされる鮮魚荷物の中継輸送や香取・鹿島・息栖の三社詣、水郷遊覧などの旅客輸送でにぎわっていたそうです。

旅の後半に訪れた木下万葉公園では、地層学では超有名で国の天然記念物にも指定されている、古代に貝殻が堆積して出来た「木下貝層」を見聞きして知ることができ、印西市木下の街の成り立ちとその歴史を学んだ有意義な一日でした。

最後に、ツアー解散後はいつも通りに二人で我孫子の居酒屋でお疲れ様会を楽しんで秋の一日を締めました。    以 上

By Hira

手賀排水機場

コブハクチョウの生息地

周遊した遊覧船

木下貝層の石材で作られた江戸時代の灯篭

木下交流の杜広場からの眺め