大屋根リングの天空回廊を一周しました

大阪・関西万博、先日入場者数2,557万人を達成して閉会しましたが、先月末に先に観覧していた次男のガイドで夫婦と3人で万博に行ってきました。

会場は噂通りの人混みで、人気のパビリオンは抽選の予約なしでは並ぶことも拒否され、期待して入ったビアホールもハズレであまり良い印象は無かったのですが、唯一、メインの会場を囲う大屋根リングの「最大の木造建築物」の屋上回廊からの眺めと、屋根を支える骨組みに使われた木造技術のすばらしさは、万博に行ってよかったと実感しました。

大屋根リングの概要は以下の通りです。

・神社仏閣などの建築に使用された「貫接合」に現代の工法を加えて建築

・木材はスギ、ヒノキ(7割) オウシュウアカマツ(3割) 

・規模は、外径約675m 幅約30m 屋上に約2キロメートルの回廊 高さ約1220m 

・整備費用は344億円

・「最大の木造建築物」(認定面積61,035.55㎡)として2025年にギネス世界記録に認定

 屋根の下は、会場を一周する歩道としての交通空間とベンチを整備した休憩・飲食の空間になっており、雨風や日差し等を遮る快適な空間になっています。自由に上れる屋上デッキは斜面の屋上庭園になっており、全周約2キロメートルの回廊が庭園を挟んで二重に回っていて、空中回廊の壮大なスケール感と開放感を味わうことができ、二度と体験できない貴重な感動と体験をすることが出来ました。

最後に、夕闇が深まり花火やドローンショーを観覧する人たちで混み合う中、大屋根リングを一周して会場の内外の夜景を堪能しました。

 なおこの大屋根リング、仮設構造物として許可されているので他のパビリオン同様に撤去される前提ですが、万博のレガシーとして閉会後に約200mを「市営公園」として整備保存する検討がされています。               以 上                                       

By Hira

               大屋根リング通路(昼間)

               大屋根リングの柱梁架構

 

               貫(ぬき)構造と梁ジョイント

             大屋根リングの昇降エスカレーター

                大屋根リング通路(夜間)

               屋上デッキの回廊(夕方)

                屋上デッキから会場の夜景

               大屋根リングの外からの夜景