秋の庭木

 先日の中秋はあいにくの天気で名月は見られませんでしたが、朝夕煩かったセミの声もいつの間にか虫の声に代り、秋の到来を実感する頃になりました。

 通勤途中の道に面した庭先には、オミナエシの黄色い花やハナミズキの赤い実、ムラサキシキブの薄紫の実や色づき始めた柿の実が見られ、身近に秋の気配を感じます。

 庭木として植えていた我が家の栗の木も、つい先日まで夏の日差しの中で鮮やかな緑色をしていたイガがいつの間にか茶色に枯れ始め弾けて中の実が四方に散乱していました。早生の品種のようで、慌てて拾った栗の実は翌日には秋の味覚の栗ご飯にして美味しく頂きました。まだまだ枝先で頑張っているイガも多数あり、次の収穫を楽しみにしています。

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 ところで、栗の木は桃栗三年柿八年と言われるように、生育が早くて大木になることから本来は庭木としては不向きなのですが、我が家では冬に強く剪定することで何とか樹形をコンパクトに抑えて庭木にしています。

 ちなみに、原種の栗の木は、木材として重硬で強度があるため加工が難しいが、水湿に強く耐久性があることから以前から木杭や鉄道の枕木として使われていました。栗の木はいろいろに利用価値が高い木ですね。

by Hira