JAS構造材の話

先月と今月、通勤電車に「JAS構造材が拓く木造建築の可能性」のタイトルで中吊り広告が連続してあり、仕事上木材全般に携わる立場にあるので、興味を持ってネットで調べてみました。

広告主は(一般社団法人)全国木材組合連合会、「JAS構造材利用拡大事業」活動の一環で、非住宅建築物の構造部分にJAS構造材を積極的に利用して貰うために、構造計算に対応が出来るJAS構造材の需要及び供給を拡大していく取組みの広告でした。

建築基準法では、住宅を含む建築物は「建築確認申請」手続きの際に耐震性などを証明する構造計算書を提出することが義務付けられています。ただし、木造2階建ての住宅のような小規模建築物(4号建築物)については構造計算は不要とされ、幾つかの仕様規定と壁量や壁配置のバランスを確認する簡易的な安全検討だけで建築確認申請は通ります。

このため、一般の木造住宅ではJAS構造材を使わなくても建築が出来ますが、適材適所でやはり大きな力が掛かる柱や梁には、品質・性能がはっきりしたJAS構造材を使うことが安心です。

また、木造2階建ての住宅であっても、耐震性能を担保する構造計算をきちんとやることをお薦めします。当社の注文住宅は、ずべて構造計算で建物の構造安全性を確認しています。

By Hira