おしゃれな“木の家”は内装もポイント。ウッドインテリアのコツと事例を紹介

LDK

温かみのある“木の家”は、どこか懐かしさも感じられるほっこりとリラックスできる住まいのかたち。

ナチュラルな雰囲気がお好きな方は内装にもこだわりたいですよね。

そこで、今回はおしゃれな”木の家”にするために知っておきたい「ウッドインテリア」のメリット・デメリットや取り入れ方についてお話しします。

私たち“日建ホーム”が手がけた厳選事例も紹介しますので、“木”にこだわった住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムのポイント
●ウッドインテリアには、「視覚的」「健康的」「環境的」なメリットがあります。
●天然木を内装に取り入れる際には、「経年変化」も楽しむことが大切です。
●日建ホームが、ご要望を取り入れた“理想の住まい”実現に向けて、チームでお客さまをサポートいたします。




ウッドインテリアがもたらすメリットは?デメリットはある?

タタミコーナー

日本は、世界でも有数の“森林大国”で、国土の約2/3が、人工林や自然林で占められています。

引用:森林・林業学習館


そのため、日本の住宅は古くから木造住宅が主で、多くの人にとって最も親しみを感じる建築材料です。

また、昨今問題視されている「地球温暖化」においても木材は注目されており、鉄筋コンクリート造や鉄骨造と比べても“エコ”な工法として着目されています。

木材を使うことは、二酸化炭素の貯蔵、排出抑制を通じて、地球温暖化防止にも貢献します。

例えば、木材を住宅や家具にたくさん利用し、手入れをしながら大事に使い続ければ、木材の中に固定された炭素をそれだけ多く、長い間蓄えることになり、大気中の二酸化炭素の濃度が上昇するのを抑えるのに役立ちます。つまり、木造住宅を増やしていくことは、街にもう一つの森林を造ることと同じような効果があるといえます。

また、木材は、鉄やアルミニウムと比べ、製造や加工に必要なエネルギーがとても少なくてすみます。ですから、これらの資材の代わりに木材を使えば、その分だけ省エネルギーにつながります。

最終的には、石油などの化石燃料の代わりにエネルギーとして利用すれば、その分、さらに二酸化炭素の排出を抑制することができます。

引用:林野庁|木材は環境にやさしい


このことから、最近は中規模以上のビルなどの木造化も進んでおり、高い注目を受けています。

そんな木材を内装に取り入れることで、幾つものメリットが得られます。

逆に、無垢材をインテリアに取り入れる際に知っておかなくてはいけないデメリットもあります。

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット① 癒し効果・健康面での効果がある

木材から漂う香りは、人間の唾液分泌を促すとも言われており、ストレス軽減や血圧の低下をもたらします。

その理由は、木の香り成分に含まれている「フィトンチッド」と考えられており、フィトンチッドが体内に入ると、血圧下降・脈拍安定・ストレス物質コルチゾールの数値低下につながることが分かっています。

木の香りによる健康的効果
(引用:森林・林業学習館|木の癒し効果


そのため、木がふんだんに使われた空間にいると、自然と「緊張」や「疲労」が解きほぐされ、リラックスできるのです。

また、檜(ヒノキ)の匂い成分が人間の免疫細胞のうちの一つである「ナチュラルキラー(NK)細胞」を活性化させ、ストレス指数を示す尿中アドレナリンを低下させるという研究結果も出ているため、科学的にも木材には心理的・健康的にメリットがあると言って良いでしょう。(参考:林野庁|木材・木造建築物の人への効果

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メリット② 安眠効果がある

血圧を安定させるということは、心拍数も穏やかになるということです。

そのため、ウッドインテリアを取り入れた寝室では、人は安眠できると言われています。

実際に、国立研究開発法人・森林総合研究所が行ったアンケート調査によると、寝室の木質量が多いほど、不眠症になりにくく安眠できるという結果が出ています。

木材と不眠症の関係
(引用:森林総合研究所
不眠症と安眠の関係
(引用:森林総合研究所




メリット③ 調湿・消臭・空気浄化効果がある

木材には、空気中の湿気を吸い取り、また放出する調湿機能があります。

特に、無垢材で無塗装の場合はその効果がより大きく、室内環境を快適な湿度に保ってくれます。

適度な湿度であれば、空中に浮遊する細菌の量も減らせるため、空気を浄化する効果も期待できます。(参考:森林・林業学習館|木材の調湿性と居住環境

また、アンモニアなどの悪臭成分を吸着したり、木の臭い成分がダニの行動を抑えることも分かっており、最近では、老人ホームや病院、幼稚園、学校などの公共施設でも積極的なウッドインテリアの導入が進められています。


メリット④ 家庭内事故を減らせる

消費者庁の調べによると、家庭内事故の中でも多いのが「転倒事故」。

階段で滑って落ちてしまったり、フローリングで足を滑らせ転んでしまったりするケースが多いです。

無垢フローリング材は、適度な柔らかさがあり足腰への負担を軽減し、疲労感を和らげます。

また、無塗装の場合は、足に吸い付くような触り心地を感じられるため、ビニル系床材などと比べても滑りにくく、腰痛、ヘルニアなどの発生率が低下するとも言われています。

ですから、お子さんやご高齢の方がいらっしゃったり、ペットを飼っているご家庭はぜひ取り入れてみましょう。


メリット⑤ 環境問題解決に寄与できる

木材を積極的に使うことは、地球温暖化対策に大きく貢献できます。

その主な理由は下の通りです。

  • 製材時・建設時のCO2排出量が少ない
  • 伐る・使う・植える(森林循環)が生まれ、森が活性化する
  • 再生可能な資源であるため、解体後も再利用できる
  • 二酸化炭素を、炭素化合物(木)として“固定”できる


他の建材と比べても格段にCO2排出量が低く、さらに国産材を取り入れれば、木材輸入に係る化石燃料も削減でき、さらに環境問題解決に貢献できます。

そのため、国も積極的な国産材利用を推進しています。(参考:農林水産省|木材利用を推進するための取組


デメリット① 経年変化・お手入れの手間

木材は、ビニル系材料などの人工的な素材や、タイル・石材と比べても、経年変化が大きい点は否めません。

日焼けすれば変色しますし、キズや汚れはどうしても付きやすいです。

また、無垢フローリングですと定期的なオイル塗装が必要なものもあり、お手入れに少々手間がかかります。

そのため、あまり木の特性を知らずに取り入れて、後悔してしまう方もいらっしゃいます。

ただし、それらの経年変化を“味わい”として受け入れられれば、愛着のある住まいになることも事実です。

住まい手と同じように歳を重ねて緩やかに変化していく様子を楽しめれば、ウッドインテリアの住宅がより一層魅力的に見えるでしょう。

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内装で“木”を活かす〈4つ〉の方法

では、どのように内装へ“木”を取り入れれば良いのでしょうか?

ここでは、主な方法を4つ紹介します。

無垢フローリング

リビング
あたたかみのある無垢の床

真っ先に頭に浮かぶのが「無垢フローリング材」でしょう。

ランダムな色ムラや木目、節の配置が“ラスティック”な雰囲気を演出できるため、デザインにこだわりたい方からも人気です。

最近では床暖房対応のものや表面に滑り止めや耐キズのコーティングが施されているものも増えたため、積極的に取り入れるケースが増えています。

板張り天井・板張り壁

ユニバーサルデザイン住宅

最近トレンドなのが、「板張り天井」や「板張り壁」。

全面に取り入れるデザインから、部分的に施工してアクセントにするデザインまで様々です。

シンプルなインテリアでも、「個性」と「高級感」「ナチュラル感」をプラスでき、調湿効果なども得られるため、私たち“日建ホーム”の施工事例でも数多く採用しています。

「圧迫感があるのでは?」と心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、吹き抜け部分や勾配天井に取り入れるとそれほど気になりません。


スリット・格子

リビング 日建ホーム
二階LDKにある階段を程よく隠す無垢の木製スリット

空間を壁ではなくスリット(格子)で緩やかに繋げる手法も人気です。

無機質な格子ですと牢屋のようになってしまいますが、木製ならスタイリッシュで温かみがあり、インテリアに違和感なく溶け込みます。

また、適度に視線を遮ったり通したりするため、限られたスペースをゾーニングしたい場合にもおすすめです。

インテリアデザインの主役にもなるスリット(格子)を、ぜひ取り入れてみてください。

造作家具

造作家具
レコード専用の両面造作家具収納

フローリングなどと同じ木目の素材で造作家具を作る手法は、名だたる有名建築家も古くから取り入れており、統一感がありナチュラルなインテリアに仕上がります。

また、市販の家具とは一味違った高級感もあり、まさにウッドインテリアの主役とも言えるでしょう。

ライフスタイルやご家族構成によって、ぜひ積極的に造作家具を取り入れてみてください。

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オンライン相談





ウッドインテリアが印象的な厳選事例を紹介

私たち“日建ホーム”は、「温熱性能」「健康快適設計」「自然素材」にこだわった住まいづくりをモットーに、多くのウッドインテリアを取り入れた住宅を手がけてきました。

そこで、ここではその中でも特に参考になる厳選事例を4つ紹介します。


統一感のあるウッドインテリアで“和モダン”な家に

LDK
キューブキッチンを中心に家族とつながるLDK

キューブ型のキッチンをLDK中央に配置し、ご家族が常に時間を共有できる間取りにした事例です。

キッチン収納、本棚、フローリング、表しの柱…全てのカラーを統一し、まとまりがあり温もりの感じられるデザインに仕上げました。

ウッドインテリア

玄関収納も造作家具で作り、傘をかけられるスペースと、帰宅してすぐに手洗いできる手洗い場も設けました。

このように、木材は自由自在にご要望に合わせて加工できる点も魅力の一つ。

造作家具を取り入れれば、快適な生活を送れる間取りにできます。

〈事例の詳細はこちらから〉

キューブキッチンのある和モダンライフ




国産材にこだわった木の香りに包まれる家

ウッドインテリア

こちらは、信州・安曇野産の松床材を取り入れた事例で、随所に設置したカウンターや造作家具などにも天然木材を使用しました。

内装に木材をふんだんに取り入れた分、その他のデザイン要素は極力排除し、ナチュラルシンプルなデザインに。

こっそりと階段下にあるルンバ基地

建売住宅では実現できない細かい工夫も凝らし、ウッドインテリアならではの愛着の湧く“自分達だけの住まい”の形が実現しました。

〈事例の詳細はこちらから〉

信州の香りに包まれる快適動線の白い家




板張り天井が美しい家

勾配天井のLDK
勾配天井のある開放的なリビング

こちらは、ダイナミックなスリットと板張りの勾配天井がとても印象的な事例です。

広めのスペース中央部にスリットを設け、空間を緩やかに区切っています。

木製ルーバー 木格子 室内
木製ルーバーがさりげなく空間を仕切ってくれます

板張り天井とフローリング材のカラー・木目を揃えた点もポイント。

表した梁も相まって、まるで山小屋のような落ち着く雰囲気に仕上がりました。

〈事例の詳細はこちらから〉

風景に溶け込む借景の家



ホワイトと木目のコントラストがおしゃれな家

天井はフラット部分を杉板張りに、勾配部分は白い天井に使い分けてアクセントにしました

「ウッドインテリアにしたいけど、和風やカントリー調になるのが嫌」そんな方におすすめなのが、シンプルなホワイトインテリアとの組み合わせです。

こちらの事例も、天井・床・カウンター・家具・窓枠と、多くの木を取り入れているにも関わらず、すっきりとモダンな雰囲気にまとまっています。

「木+ホワイト」と色彩を限定することで、温かみがありながらも洗練した印象に仕上がります。

ロフトからの眺め

後置きの家具も極力色味を合わせ、照明やシーリングファンもホワイトで統一することは、ウッドインテリアを際立たせるポイントです。

〈事例の詳細はこちらから〉

オープン階段のある二階リビングの家




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まとめ|ウッドインテリアにこだわっておしゃれな“木の家”に

“木”にこだわった家にするなら、ぜひ内装にも木材をふんだんに取り入れてみましょう。

温もりあるデザインという視覚的なメリットだけではなく、健康面や環境面でも効果的です。

ただし、ウッドインテリアにする場合は、経年変化も“味わい”として捉え、家族のように丁寧に手入れしてあげましょう。

私たち日建ホームは、“自然素材”にこだわり、お客様に安心していただける快適な住まいづくりを徹底しています。

土地探しや住宅ローンのご相談から、建築予定地の地盤調査、設計士・インテリアコーディネーターによるデザインのご提案など、各専門スタッフがチームでお手伝いさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。


オンライン相談も随時承っております

日建ホームでは、現在遠方にお住まいの方のために、随時オンライン相談も承っております。

日頃お仕事でお忙しい方や、小さいお子さんがいらっしゃって現地での打ち合わせが難しい方、隙間時間に打ち合わせしたい方はどうぞご活用ください。

オンライン相談





千葉県で“木の家”の建築をご検討中の方は日建ホームへご相談ください

おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大イベントですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。

お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。

お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。

お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。

お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。

お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
建設工事総合保証、無料定期点検10年間 、瑕疵担保責任10年間、地盤保証システム20年間、ぽけっと団信 住宅代金保証制度(オプション)で責任をもってお施主様の家をお守りします。




日建ホームはどこよりも早くから「住宅の高気密高断熱化」に取り組んでいます

高気密高断熱の家

私たち“日建ホーム”は、ハウスメーカーでも大手ビルダーでもありません。

千葉県我孫子市に本社を構え、とことん「地域密着」にこだわった建築会社です。

1988年創業以来30年以上、千葉県北西部や茨城県南部でたくさんの住宅を建築してきました。

お客様の理想を現実化することはもちろん、私たちが大切にしているのが「高気密高断熱の家づくり」。

どのハウスメーカーよりも早い1999年から、高気密高断熱住宅の建築に取り組んでいます。

「地域の特性を理解しているからこそ実現できる快適な“高気密高断熱の家づくり”」これこそ私たちの強みです。

千葉県・茨城県で土地探しを始めたい方や、長く住み続けられる住まいを建てたい方は、ぜひ“日建ホーム”までお気軽にご相談ください。




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日建ホーム編集部

日建ホーム編集部

私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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