リノベーションのよくある失敗例は?主なケースとその回避方法について詳しく解説

「今の住まいをもっと快適でおしゃれにしたい」そう一大決心をしてリノベーションをしても、残念ながら“失敗”と感じてしまう人は決して少なくありません。

では何故多くの人がリノベーションを失敗してしまうのでしょうか?

今回はリノベーションのよくある失敗例から、それを回避する方法までを詳しく解説します。

これからご自宅のリノベーションを検討される方は、ぜひ参考にしてください。

このコラムのポイント
●リノベーションの“失敗”は、事前準備や会社選びで避けられます。
●リノベーションをして不満を感じる理由の多くが、仕上げやアフターサービスについてです。
●日建ホームでは、「住んでから始まる安心の家守り」をモットーに施工後もメンテナンスや定期点検など長いお付き合いをさせていただきます。




リノベーションを“失敗”してしまう人はまだまだ多い

2000年代に入ると、中古住宅の価値が再認識され始め、リフォーム需要がぐんと向上しました。

それに伴い、2008年頃から屋根・外壁リフォームの訪問販売など悪質業者による悲しい事件が世間を騒がせることになったのです。

しかし、嬉しいことに、国土交通省の指定を受けた公益財団法人・住宅リフォーム紛争処理センターの調べによると、2008年以降増え続ける一方だったリフォームに関するトラブルは、2019年をピークに徐々に減り始めています。

引用:住宅相談統計年俸2021


これは、リフォームやリノベーションが注目される機会が増えて、消費者が積極的に情報や知識を収集し始めた結果です。

悪徳業者に法外なリフォーム費用を取られるというケースが激減し、相談件数の減少に繋がりました。

ただし、ここで注意しなくてはいけないのが、トラブル件数はゼロに近づいた訳ではないということ。

まだまだ、リフォームに関する相談件数は年間20,000件近くにものぼり、多くの人が“失敗”と感じてしまっています。

特に「外壁」や「屋根」「床」など建物の構造体に関わる問題が多い傾向にあります。

引用:住宅相談統計年俸2021


ポイントなのが、これらのトラブルの全てが悪徳業者によるものではないという点。

多くの施工実績を持つ会社にリフォームを依頼したからと言って、“失敗”を回避できる訳ではないのです。




リノベーションの失敗例8つ|原因と回避方法は?

ここでは、よく耳にする失敗例を8つ紹介します。

どれも決して珍しいことではありません。

また、事前準備やちょっとした考え方の変化で未然に防げることばかりです。

ケース① 契約時からどんどん追加が増えて予算オーバーに

最もよく聞く“失敗”は、最終的に予算オーバーになるというケースです。

「こんなの詐欺でしょ」と思うかもしれませんが、これは決して悪徳業者だけには限りません。

リノベーションは当然のことながら既存住宅を改修して行います。

建築会社は壁などに隠れた構造部材などを予測しながらリノベーションプランを立てるのですが、どうしても100%当たりではありません。

いざ解体工事を始めてから、予測できなかった部分が露呈して追加工事が発生するケースは少なくないのです。

また、工事が進むうちに発注者から「もっとこうしたい」などの仕様変更が出る場合もあります。

つまり、リノベーション工事には、ある程度の追加金額が発生する可能性があるということです。

ですから、最初から予算ギリギリにするのではなく、10〜20%の予備費を見越しておきましょう

どうしても予算に限りがある場合には、その旨を建築会社に伝えて、追加工事が発生した場合にある程度工事内容を取捨選択できるようにしておくのもおすすめです。

ケース② 完成がイメージと違った

「見積書と図面だけで話を進めて、いざ出来上がってみると思っていたのと全然違った」

これもよくある失敗例です。

建売住宅などのように、リノベーションには完成見本はありません。

だからこそ、契約時の設計図書がとても重要になるのです。

特にデザインを重視する部分については、必ず完成予想図(パース)を作成してもらいましょう。

また、使う資材のカタログや仕様書も事前にチェックしておくことも欠かしてはいけません。

契約前にどれだけ詳しい資料を用意してくれるかは、リノベーション業者を選ぶ際の重要なポイントでもあります。

ケース③ 契約時にはできると言われた工事ができなかった

契約時にはできると言われて着工したものの、結局できなかったというケースも決して少なくはありません。

この一番の原因は、建築会社が既存の構造を十分理解していないからです。

内装工事会社や、屋根・塗装工事会社、不動産仲介業者、デザイン会社など、今や様々な業種の会社がリノベーション産業に進出していますが、間仕切り壁を解体するなど大掛かりなフルリノベーションをする場合には、建物の構造を知り尽くした建築総合請負会社に依頼することをおすすめします。

耐震などに特化した資格所有者がいるところだと、さらに安心です。

リノベーション会社を選ぶ際には、事前にその会社の強みや、社員の保有資格をチェックしてみましょう。

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ケース④ 予算を伝えたら安い材料ばかりをすすめられた

予算を伝えたら、安い材料ばかりをすすめられ、そのまま工事をしたら欲しかった機能が得られなかったという事例もあります。

確かに予算はリノベーションをする上でとても需要ですが、だからと言って手当たり次第低コストの材料を使えばいいという訳ではありません。

その人によって、リノベーションで重視するポイントや思い入れは違うからです。

こちらの要望をしっかりとヒアリングしてくれて、お金を使うところと使わないところのバランスを提案してくれる会社を選びましょう。

例えば、来客の目につきやすい玄関やリビングにはこだわりのフローリングを使って、クローゼットなどは安価なCF(クッションフロア)にするなど、仕様にメリハリをつけるだけでも工事金額は圧縮できます。

「限られた予算でどこまで理想を実現してくれるか」これも業者選びのポイント。

複数の会社に相談して、プランや見積もりの差を比較してみてるのもおすすめです。

ケース⑤ 住みやすくなるはずが住みづらい家に

元々の住まいを住みやすくするためにリノベーションしたのに、逆に元よりも不便になってしまったという例もよく聞きます。

これは、デザイン重視の会社に依頼した場合に多く、住み手の要望を考慮せずに「とにかくおしゃれに」してしまうことが原因です。

確かにスタイリッシュな家を要望する方は多いですが、あくまでも第一優先は「快適な住み心地」。

デザイナーや設計士のイメージだけが独り歩きしてしまい、住み手の意見が蔑ろにされてしまうようではいけません。

間取りやインテリアデザインだけではなく、既存で残す部分も含めて総合的に住まいについて考えてくれる会社に相談しましょう。

ケース⑥ 夏の暑さや冬の寒さが気になる

築年数が古い住宅にお住まいですと、現在の断熱基準や遮熱基準に対応しておらず、「夏は暑く冬は寒い」が当たり前だと思っている方もいます。

しかし、住宅の省エネ化は年々進化しており、リノベーションを機会に家の気密性や断熱性を見直すこともできす。

床や壁などを壊すようなリノベーション工事を行う場合には、家の性能向上についても検討してみましょう。

ただし、ここで知っておかなければいけないのが、「会社によってはそこまで提案してくれない」という点です。

残念ながら、住み手の要望をただ単に盛り込んでプラン作成する会社も少なくありません。

会社を選ぶ際には、多くの施工事例を持ち、常に最新の情報を得ているところを選びましょう。

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ケース⑦ 収納量が足りない

「リノベーションをしてからいざ住み始めてみると、どうも収納が足りない」このように感じる方も多いです。

家具などが何もない状態だとどうにか収納できると思っても、実際に家具を配置してみると至るところにデッドスペースが…。

これを回避する一つの方法が、「造作家具」です。

空間に合わせて一つずつ設計・製作するため、限られたスペースを無駄なく活用できます。

また、統一感のあるすっきりとしたインテリアデザインに仕上がるので、生活感のない住まいに憧れる方にもおすすめです。

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ケース⑧ 施工途中を確認しなかったらプランや仕様が変わっていた

リノベーションは、工事が始まってから内容や仕様が変わることは決して珍しくはありません。

何故なら、既存の状態に合わせて適切なものを選ばなくてはいけないからです。

解体してみて当初予定していたものではうまく納まらないということはよくあります。

ですから、多くの建築会社は工程の節目で現場打ち合わせを設定し、施主・建築会社担当者・施工スタッフの3者で変更に関する共通認識を確認するのです。

「忙しいから建築会社に全て任せてしまいたい」「打ち合わせは面倒」このような姿勢でリノベーションをしてしまうと、工程がスムーズに進まないだけではなく、最悪の場合は知らないうちに仕様やプランが変わってしまうこともあります。

建築会社は確かにリノベーションのプロですが、あくまでリノベーションの主導は住み手である皆さんです。

要請があった時はもちろん、時間があればこまめに現場を確認しに行くと良いでしょう。

そうすると、担当者や施工スタッフとの会話も弾んで、よい人間関係が築けます。



リノベーション会社選びは慎重に

一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会が、2020に実施したアンケートによると、リフォームの際に不満に思ったことには以下のような項目が挙げられています。

引用:一般社団法人 住宅リフォーム推進協議会|2020年度住宅リフォームに関する消費者実態調査結果報告書


ここで注目すべきなのが、上位のほとんどが、「業者選び」に関わるという点です。

つまり、リノベーションを成功させられるかどうかは、どのような会社に依頼するかで決まるということです。

工事が終われば建築会社との付き合いが終わる訳ではありません。

不具合があればすぐに駆けつけてくれたり、定期的に点検に来てくれるような、長い付き合いのできる会社を選びましょう。

私たち“日建ホーム”は、「住んでから始まる安心の家守り」をモットーに安心の保証サービスを設けております。

「今後少しずつ我が家をリノベーションしたい」「リノベーション後も安心して住み続けたい」という方は、ぜひ当社までご相談ください。

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日建ホーム|リノベーション・リフォームのご提案



まとめ|リノベーションの“失敗”は防げます

世界中が環境負荷軽減を意識したストック型社会へ変化し続けている今、日本でも中古住宅や既存住宅のリノベーションは高い注目を受けています。

ストック型社会とは、既存の価値を高めて長く大切に使い続ける社会です。

本来なら、リノベーションは快適な暮らしを手に入れられる幸せなこと。

しかし、会社選びなどのポイントを押さえないと、後悔してしまいます。

私たち日建ホームは、お客様に安心していただける住まいづくりを徹底しています。

既存住宅の耐震診断やリフォームローンのご相談、設計士・インテリアコーディネーターによるデザインのご提案など、各専門スタッフがチームでお手伝いさせていただきます。

どうぞお気軽にご相談ください。



千葉県で“失敗しない”リノベーションをご検討中の方は日建ホームへご相談ください

おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大イベントですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。

お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。

お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。

お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。

お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。

お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
建設工事総合保証、無料定期点検10年間 、瑕疵担保責任10年間、地盤保証システム20年間、ぽけっと団信 住宅代金保証制度(オプション)で責任をもってお施主様の家をお守りします。



モデルハウスや展示場で家づくりを体感しましょう

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日建ホーム編集部

日建ホーム編集部

私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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