黄色に熟す柑橘

12月に入りさすがに寒さも本格的になりましたが、この寒い時期に庭の柑橘類は果実が熟し始めて緑色から黄色に変わります。

一枚目の黄色に色づいた柑橘は小ミカンです。十年以上前にお飾り用にと鉢植えの苗を買ったのですが、毎年実を付けてお正月の飾り餅の上に鎮座します。小粒のため食べることの殆どない残った実は、木に成ったままで、年が明けるとヒヨドリとメジロが上手に表皮を残して中身だけを食べてくれます。

二枚目の緑色が残った柑橘はシークワーサーで、こちらもポット苗を求めて十年以上が経ちます。昨年までは実が熟す様子を鑑賞するだけで果実としては利用していませんでしたが、今年は若い果実を選んで、手押しのジューサーで果汁を絞りロックの焼酎に注いで美味しく頂いています。

他にも、さっぱり実が成らない鉢植えの甘夏や、事情があって植え替えた後に元気がなくなったデコポンなど、いくつかの柑橘を細々と育てています。

柑橘類の魅力は、果実を楽しむ他に、初夏の頃に甘い匂いを漂わせて可愛いらしい白い花をたくさん付けてくれます。

明るい庭の片隅に一本植えておくと毎年が楽しいですよ。

By Hira