梅雨明け前の一日
梅雨明け前の晴れた日の午後、庭に生い茂った雑草を取り終えて風呂で汗を流しお湯に浸かっていると、窓の外から“カナカナカナ・・・” と蝉(ヒグラシ)の声がまるで梅雨明けの到来を喜ぶように聞こえてきます。
いよいよ夏本番到来・・・と思う一方で、元気に鳴く蝉の儚い一生をつい連想してしまいました。
ところで、儚い一生ではありませんが、夏に咲く花の中には短命のものが多く、たった一日で花が終わる草木があることを改めて思い起こしました。
誰でも知っている「朝顔」の他に、「ハイビスカス」、「ニッコウキスゲ(ヘメロカリス)」、「芙蓉」、「沙羅の木(ナツツバキ)」・・・、これらの草木を「一日花」(いちにちばな)と呼ぶそうです。
「クジャクサボテン」も花が短命ですが、同じ仲間で夜に咲く「月下美人」は一晩で萎んでしまうことで広く知られています。
我が家の庭は、いつの間にか「ナツツバキ」の白い花が咲き終わり、今は赤色の「アメリカフヨウ」、黄色の「ヘメロカリス」、紫色の「桔梗」の花が次々に花を咲かせています。
By Hira
(補足:蝉のヒグラシは晩秋のイメージがあります(俳句では秋の季語)が、実際には梅雨の終わり頃から9月中旬頃まで鳴き続けるようです。)