万が一のための防災住宅
自然災害に強い家とは?特徴を徹底解説

日本は世界でも有数の災害大国であり、いつ大きな地震や台風に襲われるか分かりません。だからこそ日頃からご家庭で防災対策を整えている方も多いでしょう。しかし、大事な家が災害に弱ければ意味がありません。今回は、万が一の時に備えた防災住宅や災害に強い住宅について特徴からおすすめの設備まで紹介します。リノベーションで取り入れることができる要素もありますので、既にマイホームをお持ちの方もぜひ参考にしてください。

 

 

どんな災害が想定できる?日本における自然災害とは?

2011年に起きた東日本大震災は10年経過した今でも記憶に新しいですが、災害大国である日本においては常に地震の危険性に晒されています。住宅において諸外国よりも耐震基準が厳しく定められているのもそのためです。また、地震の際には海の近い都道府県や川沿いのエリアでは「液状化現象」が起こり、家そのものが傾いてしまう事例も少なくありません。そのため、防災グッズなどの準備だけではご家族の安全を確保できない可能性もあるのです。しかし、地震以外にも対策を取らなくてはいけない自然災害があります。それが「台風」です。都心部・郊外関係なしに被害が出るため、決して人ごとではない自然災害です。

 

1年間に平均26.4個の台風が発生し、11.5個の台風が日本に接近する

1951年から2009年までの59年間で、年平均26.4個の台風が発生しました。発生個数は年によってばらつきがありますが、最も台風の発生が多かったのは1967年42年)の39個、最も台風の発生が少なかったのは1998年(平成10年)の16個です。

気象庁によると、台風が日本に上陸したかどうかにかかわらず、台風の中心が日本のどこかの気象きしょう官署かんしょ(気象台や測候所そっこうじょなど)から300km以内に来ることを「接近」と言います。1951年から2009年までの59年間で、年平均11.5個の台風が日本に接近し、年平均2.9個が上陸しました。

なかでも2004年(平成16年)は、この59年間で最も多い19個の台風が日本に接近し、うち10個の台風が日本に上陸しました。

参照元:一般社団法人・国土技術研究センター

 

さらに、日本はアジアモンスーン気候地域に属しているため多湿で雨が多く、台風以外にも毎年豪雨に見舞われます。千葉県内の罹災例を挙げると、令和3年3月13日に起きた豪雨により床上浸水2棟および床下浸水12棟、雨漏りなどの一部破損9棟の被害が確認できました。このように日本の住宅は、地震や台風、豪雨など様々な自然災害の被害を最小限に食い止めるための工夫が必要なのです。

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千葉県防災ポータルサイト

ハザードマップポータルサイト

ちばコレ|大地震がちばを襲う:液状化と被害

 

 

耐震・制振構造以外にも!タイプ別・災害に強い家の特徴

日本の住宅は、建築基準法により構造性能の基準が厳しく定められている上に、最近では耐震構造や免震構造、制振構造の研究が進み色々な工法が開発されています。しかし、災害に強い家にとっての重要な要素は、構造体が丈夫という点だけではありません。そこで、災害別に防災対策となるポイントを紹介します。

 

地震に強い家

しっかりとした耐震性能を持っていることが第一条件です。近年は、公的施設レベルの「耐震性能3」を持つ一般住宅も増え、構造上はかなり強靭で丈夫になってきています。また、液状化する可能性があるエリアの場合には、事前に「地盤改良工事」をしておくのもおすすめです。しかし、それ以外にも地震に強い家にするためのポイントがあります。例えば、家具の転倒により逃げ道がなくなることを防ぐため、大きな収納家具を造り付けにしたり、避難経路を意識した配置計画にすることです。また、地震に伴う停電に備えて、太陽光発電システム・蓄電池なども設置しある程度の期間自家発電できるようにする住宅も増えています。既存住宅においては、耐震補強工事を施したり、構造体が十分な強度を維持できるように定期的にシロアリ対策(防蟻工事)したりすることも大切です。

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水害に強い家

水害に強い家とは、「床上浸水に強い家」とも言い換えられます。確かに床下浸水でも被害は出ますが、雨水が床上に達することで被害は格段に広がります。敷地をかさ上げしたり1Fレベルにガレージを設けるなども効果的ですが、予算や敷地に制限がある場合は、塀やガレージゲートで敷地を囲む方法もあります。また、2Fにリビングや主要の水回りを配置することで1Fが浸水しても最低限の生活を維持でき、防災面では効果的です。

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暴風に強い家

日本では台風が多いため暴風対策は重要です。強い風が当たっても倒壊しない丈夫な構造体なのはもちろんですが、それ以外にも風の「巻き上げ力」への対策が必要です。奥行きの広い軒先や庇は、下から強い風が巻き上げると飛んで行ってしまう可能性があります。そのため、屋根のかかった外部ポーチなどを設ける場合は、柱や壁で補強するなどの対策が必要です。また、窓サッシの硝子も暴風時は被害を受けます。対策としては、窓シャッターや雨戸をつけたり、飛散防止フィルム付きの硝子にするのが効果的です。

 

 

被災時も住める防災住宅の設備や間取り

災害に強い家にすることはとても重要ですが、万が一被災しても住み続けられる防災住宅としての備えも必要です。防災住宅のポイントは以下の3つです。

 

・生活用品や食料品を十分に備蓄できる

・避難しやすい動線が確保できている

・停電や断水に対応できる(太陽光発電・蓄電池、エコキュート、雨水タンク)

 

まず、生活に必要な日用品や食料を備蓄できるパントリーや納戸があることです。狭い住宅だとこれらを排除しがちですが、防災においては重要なスペースです。面積を確保できない場合は、床下収納庫などで代用しましょう。また、2箇所以上から屋外に避難できるようにしておけば、万が一1箇所の出口が塞がれてしまっても避難が可能になります。特に、高齢者の方が住む住宅においてはできるだけ多くの避難経路を確保しておく必要があります。そして、電気・水道などのライフラインが断絶した時の対策も大切で、自家発電できるシステムや雨水タンクなど最低限の水を貯蓄できる設備があると安心です。

 

 

ウィズコロナの生活にも役立つ“在宅避難”

アイアンの木の棚

新型コロナ流行によって、「在宅避難」という言葉が再注目されています。在宅避難とは、災害時でも多少の不便があるものの自宅に住み続けられるようにしておくという考え方です。まさに、災害に強い家にしておけばこの在宅避難が可能になります。最低限必要になる10日ほどの食料品・日用品、飲み水の備蓄や、かかりつけ医と連絡がすぐ取れる状況を整備、消毒液などの衛生用品も多めに準備しておきましょう。また、狭くても家族がそれぞれ一人になれる場所を用意しておくのも大切です。長期間家で待機しなくてはいけなくなった場合、常に誰かと同じ空間に居続けることは大きなストレスになります。

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まとめ|災害に強い家を作るにはその土地を知る業者に依頼しましょう

災害に強い家にするためのポイントについて紹介しました。構造体を丈夫にしたり家具の転倒防止措置をとることは当たり前ですが、それ以外にも万一の際に備えてできることがあります。災害大国の日本だからこそ、防災住宅にするための対策は取っておきましょう。また、災害に強い家にするためには、その土地の特徴を十分把握している地元のハウスメーカーや工務店に相談することをおすすめします。平時はつい防災についての意識が薄れてしまいますが、災害に強い家にしておけば急な災害時も慌てずに行動できます。新築はもちろんリノベーションでもできることがありますので、ぜひお気軽に当社へご相談ください。

 

 

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日建ホーム編集部

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私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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