「全館空調の電気代は高すぎる」と言われる理由|抑える方法やメリット・デメリットも解説

「全館空調の電気代は高すぎる」と言われる理由|抑える方法やメリット・デメリットも解説

全館空調の導入を検討して、インターネットで情報収集をしていると「全館空調の電気代は高すぎる」という言葉をよく目にします。

しかし実際には、全館空調に適した使い方や住宅性能によって、電気代を抑えることは可能です。

この記事では、千葉県を中心とした関東エリアで注文住宅を手がける工務店「日建ホーム」が、全館空調についてのメリット・デメリットなどをわかりやすく解説します。

このコラムのポイント
● 全館空調には家中が快適になるなどのメリットがある一方、ランニングコストや個別設定の難しさなどのデメリットもあります。
● 湿度管理により体感温度を調整し、冷暖房に頼りすぎない快適な環境を維持できます。

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「全館空調の電気代が高い」と言われる理由

「全館空調の電気代が高い」と言われる理由

全館空調が「電気代が高い」と言われる理由は、主に以下3つの要因に分けられます。

  • ・初期費用が高い
  • ・「つけっぱなし」という運転への誤解
  • ・過去の低性能住宅での実績

順番に解説します。

1. 初期費用が高い

全館空調の導入には、100万円〜300万円程度の導入費用がかかり、各部屋にエアコンを設置する場合の費用と比べて高額です。

この大きな初期投資が、「高価な設備は維持費も高いのではないか」というイメージを与え、電気代への心配につながっています。

2. 「つけっぱなし」という運転への誤解

全館空調は、年間を通じて24時間稼働させるのが基本的な運用方法です。

必要な時だけ使うエアコンとは異なり、常に電力を消費しているように見えますよね。

確かに起動時に多くの電力を消費しますが、一度設定温度に達すると省エネで温度を維持するため、つけっぱなしの運転が効率的で電気代が安くなる場合もあります

3. 過去の低性能住宅での実績

「電気代が高い」というイメージが広まった背景には、気密性や断熱性が低かった過去の住宅での実績が影響しています。

気密・断熱性能が低い家では、温めた空気や冷やした空気がすぐに外に逃げてしまうため、全館空調が常にフル稼働する必要があり、電気代が高くなっていました。

近年では住宅の高気密・高断熱化が進み、全館空調は高性能住宅との組み合わせにより、効率的に機能します。
高性能住宅のメリット・デメリットについて、詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。

〈関連コラム〉
【高性能な住宅・家に住む】8つのメリット・3つのデメリット│対策や建て方も解説

全館空調の電気代を安く抑える方法

全館空調の電気代を抑えるには、設定温度を省エネに設定する以外にも、さまざまな方法があります。

全館空調のある住宅を建てる際は、ご家族のライフスタイルにあわせて、プランに取り入れていただければ幸いです。

1. 湿度を調整する

湿度を調整する

湿度は体感温度に影響するため、管理することで冷暖房に大きく頼らずに快適な室内環境を維持できます。

梅雨や夏場でも涼しく快適に過ごすには、除湿機で湿度を55〜65%程度に保つのがおすすめです。

冬場は加湿器の併用により、乾燥による寒さを和らげ、暖房の設定温度を低めにしても快適に過ごせます。

2. 空気を循環させる

全館空調を導入しても、暖かい空気は天井に、冷たい空気は床付近に溜まり、温度ムラが発生する場合があります。

サーキュレーターで空気を循環させることで、温度差を解消し、空調の効率を高められます。

3. フィルターを掃除する

フィルターを掃除する

フィルターにホコリや汚れが溜まると、流れる空気の量が減り、冷暖房効率が低下して余分な電力を消費します。
メーカーはフィルター清掃の頻度として月に1〜2回を推奨しているため、定期的にフィルターを確認し、清潔に保ちましょう。

4. 高気密高断熱の住宅にする

住宅の気密・断熱性能を高めることで、外からの熱の出入りが少なくなります。

高気密高断熱住宅と全館空調の組み合わせでは、一度設定温度に達すると、少ないエネルギーで維持できるようになり、消費電力の削減に有効です。

また、窓は熱の出入りが最も多い場所であり、冷暖房による熱の6〜7割が窓から流出すると言われています。

窓サッシに複層ガラスを採用すると、冷暖房費を抑えられます。

高気密高断熱住宅のメリット・デメリットについて、こちらで解説しています。

〈関連コラム〉
【高気密高断熱の家】住んでみて感じる7つのデメリット「気持ち悪い」「息苦しい」はどうして?対策・メリットも紹介

5. 電力料金プランを見直す

電力料金プランを見直す

全館空調は24時間稼働が基本のため、夜間の電気料金が安くなる時間帯別料金プランを活用することで、電気代を抑えられる場合があります。

一度見直すだけで効果が持続するため、気になる方はぜひご確認ください。

6. 太陽光発電システムを活用する

太陽光発電で作った電気を建物内の空調や照明に使用することで、電力会社からの電気購入量を減らし、電気代を削減できます。

蓄電池を導入すれば、日中に発電して余った電力を蓄えられるため更に効率的です。

太陽光発電ができない夜間や早朝でも、蓄えておいた電力で全館空調を稼働させられ、電力会社からの購入量を減らせます。

全館空調のメリット

全館空調のメリット

全館空調には電気代の面だけでなく、快適な暮らしを実現するための多くのメリットがあります。

家中が一年中快適に保たれる

全館空調を使うと、廊下や洗面所、トイレなど、各室に設置したエアコンではカバーできない場所も含めて、家全体の温度が一定に保たれます

部屋間の温度差による不快感がなくなり、どこにいても快適に過ごせる点が特徴です。

冬場の寒い脱衣所やトイレなど、急激な温度変化が健康に与える影響を軽減でき、ヒートショックのリスク低減にもつながります。

きれいな空気環境を確保できる

全館空調は高性能なフィルターを備えたシステムが多く、花粉やPM2.5、ハウスダストなどのアレルゲンを除去し、常に清潔な空気を保てます。

24時間の温度管理と換気により、結露が発生しにくくなり、カビの発生を抑える効果も期待できます

間取りやデザインの自由度が高まる

各部屋に壁掛けエアコンを設置する必要がないため、部屋の壁面がすっきりし、インテリアの自由度が高まります

吹き抜けやリビング階段のある間取りに関心がある方は、こちらもご覧ください。

〈関連コラム〉
【風通しのいい家】7つのメリット・2つのデメリット解説│家の風通しを良くする方法も紹介

全館空調のデメリットと対策

全館空調のデメリットと対策

全館空調には多くのメリットがある一方で、デメリットもあるため、導入をお考えの方は事前にご確認ください。

ランニングコストがかかる

全館空調は24時間稼働させるため、季節や住宅の断熱性能によっては電気代が高くなる場合があります。

全館空調の効率を高めるには、高気密・高断熱な住宅を選ぶことが大切です。

断熱性能の高い建材や窓サッシの採用により、外気温の影響を受けにくくなり、冷暖房効率を向上させられます。

温度の個別設定はできない

全館空調は家全体を一つのシステムでコントロールするため、各部屋ごとに細かく温度設定をするのは苦手です。

暑がりの方や寒がりの方など、ご家族の体感温度の違いに対応しにくい場合があります。

全館空調システムには、家をいくつかのエリアに分け、それぞれのゾーンで温度や風量を調整できる機能を備えたものもあります。

サーキュレーターやシーリングファンを併用し、部屋ごとの空気の循環を促進することで、体感温度を調整するのも効果的です。

設定温度を変更してから時間がかかる

全館空調は家中の空調を一つの機械で管理するため、急な来客時などで、特定の部屋だけをすぐに冷やしたり温めたりするのに向きません。

設定温度を変更しても、実際に家全体の温度が変わるまでには時間がかかります。

外出時も設定温度を上げ下げせず、常に快適な状態を維持する運用がおすすめです。

故障すると家全体の空調が止まる

全館空調は1つのシステムで家全体の空調をまかなっているため、万が一故障すると家中の冷暖房が停止してしまいます。

夏や冬に故障すると、生活に支障をきたす可能性があるため、導入する全館空調システムの保証やメンテナンスの内容を、事前に確認しておくことが大切です。

空気が乾燥しやすい

冬は気温が低いため、空気中に含まれる水分量も少なく、室内が乾燥しやすくなります。

加湿機能が付いていない全館空調の場合は、各部屋に加湿器を設置するのがおすすめです。

漆喰や無垢の床材など、調湿効果のある建材を選ぶのも、対策の一つです。

高気密高断熱が必要

全館空調を有効活用するには、高い気密性と断熱性を備えた住宅であることが前提です。

一部で「全館空調は電気代が高い」と言われるのは、住宅の性能が不十分なままシステムを導入しているケースが多いため、導入を検討する際は、高気密高断熱住宅の施工実績が豊富な工務店を選ぶことが大切です。

まとめ|正しい運用方法で、省エネで快適な全館空調を実現

全館空調は、高気密・高断熱な住宅と組み合わせ、正しい運用方法を実践することで、電気代を抑えながら一年中快適な暮らしを実現できます。

全館空調のメリットを最大限に活かすには、システム自体の性能だけでなく、家そのものの性能もあわせて考える必要があります

この記事が、全館空調を使った快適な住まいづくりの参考になれば幸いです。

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著者情報

日建ホーム編集部

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私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」という気持ちで親身になって寄り添いながらお客様の家づくりに真摯に取り組んでまいります。
一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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