【風通しのいい家】7つのメリット・2つのデメリット解説│家の風通しを良くする方法も紹介
「家を建てるなら、風通しのいい家にしたい」
新築を検討中の方で、このように思う方は多いでしょう。
そこで本記事では、風通しのいい家を建てた場合に、どのようなメリット・デメリットがあるのか紹介します。
家の風通しを良くする方法についても解説しますので、自然の風を感じながら暮らしたいと思う方は、ぜひ参考にしてください。
● 窓の配置や間取りの工夫で実現できますので、本記事で紹介する「方法」を試してみましょう。
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「風通しのいい家」7つのメリット
風通しのいい家を建てるとどのような特徴があるのか、まずは以下の7つのメリットを紹介します。
- 自然の風を感じられて心地よく暮らせる
- 湿気を外に排出できて家が長持ちする
- 熱を外に排出できて快適な住環境になる
- エアコンを使わず光熱費を抑えられる
- においを外に排出できる
- 室内干しでも洗濯物が乾く
- シックハウス症候群の原因物質を排出できる
自然の風を感じられて心地よく暮らせる
風通しのいい家を建てることで、自然の風を感じながら心地よく暮らせます。
自然の風が吹き込むと、春の暖かな風や秋の涼しげな風を感じられますし、夏や冬も気候のよいときは窓を開けて換気すると心地よくなるでしょう。
このように、窓を開放したとき、効率的に外の風を取り込める点が1つ目のメリットです。
湿気を外に排出できて家が長持ちする
2つ目のメリットは、室内の湿気を外に排出できることです。
お風呂やキッチン、人の呼気など、室内には湿気が溜まる要因となることが多くあります。
湿気は外に出さなければ、カビやダニが増殖する原因となります。
風通しがよく、空気の淀む場所がなければ、カビやダニが繁殖せず好ましい住環境を実現できます。
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熱を外に排出できて快適な住環境になる
湿気と同様に、熱を外に排出できる点もメリットです。
夏場の夕方や夜に外気温が下がったとき、風通しがよければ室内の熱気を排出するとともに外の空気を取り込み、快適な住環境を作れます。
初夏や夏の終わりなど、外気温が適温の季節に外の空気を取り込める点も嬉しいポイントです。
エアコンを使わず光熱費を抑えられる
熱を外に排出できるメリットのとおり、外の適温な空気を室内に取り込めますので、エアコンを使わずに光熱費を抑えられる点もメリットです。
特に近年は電気料金の単価が上がっていますので、毎月発生する電気料金を抑えられる点は家計にプラスになるでしょう。
匂いを外に排出できる
キッチンを中心に、室内では様々な匂いが発生します。
風通しのいい家であれば、こうした匂いをすぐに外に排出できます。
匂いの強い料理をした場合でもすぐに換気でき、清浄な空気の中で暮らせるでしょう。
室内干しでも洗濯物が乾く
風通しのよさは、洗濯物の室内干しの乾き具合をよくするメリットもあります。
急な大雨を恐れて外干しを諦めるケースがありますが、室内干しであればその心配はありません。
また風通しがよいおかげで、室内干しでもすぐに乾き、生乾きの匂いを避けられるでしょう。
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シックハウス症候群の原因物質を排出できる
風通しのいい家では、シックハウス症候群の原因となる物質を排出することもできます。
シックハウス症候群とは、建物を構成する建材に含まれる有害物質により生じるアレルギー症状です。
空気が滞留すると濃度が高くなる恐れがありますが、適度な風通しがあることで原因物質を排出できます。
「風通しのいい家」2つのデメリット
続いて、風通しのいい家を建てる場合に感じられるデメリットをお伝えします。
家具を置く際に使える壁が少なくなる
風通しのいい家は窓が多くなることから、家具を置くために適した壁が少なくなります。
建築後に「家具を置こうと思っても、窓があるから置けない」こうした事態になる可能性もありますので、風通しのいい家を建てる場合は、設計の段階で家具の配置計画を入念にすることをおすすめします。
耐震性を保つための壁が少なくなる
壁が少なくなるということは、耐力壁(地震の揺れに耐える目的で設置される壁)が少なくなり耐震性が低くなることにつながります。
ただし、耐震性への配慮ができる設計者であれば、風通しを確保しつつ地震にも強いバランスの良い家を設計できますので、建築経験の豊富な工務店・ハウスメーカーに依頼しましょう。
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家の風通しを良くする方法を紹介
こうした特徴のある風通しのよい家。実現するためには、以下の方法を取り入れてみましょう。
一体的、開放的な間取りや吹き抜け、ロフトを利用
壁やドアなど、風通しを妨げるものを排除できる開放的な間取りは風通しの確保に効果的です。
LDKと和室がつながった間取りであれば、南と北にそれぞれ窓を配置できますので、十分な風通しを期待できるでしょう。
風の出入り口を意識して窓を設ける
風の入口、出口を意識した窓配置も重要です。
部屋の片側だけに窓を配置すると、風が入っても出口がないことから、室内の空気は抜けていきません。
入口となるドアの反対側や対角線上に窓を配置することを検討しましょう。
季節ごとに吹く風の方向を確認する
季節ごとに吹く風の方向を意識することも重要です。
風が吹く方向は一定ではなく、季節によって南であったり北であったり様々です。
また、その土地特有の風向きもありますので、こうした風が室内をスムーズに吹き抜けるよう、建物や窓の配置を変えることをおすすめします。
上下階のあいだに吹く風を意識する
平面的な動きに加えて、上下方向の風の動きも意識しましょう。
空気には温まると上昇する性質がありますので、上下に広い空間であれば、上昇方向の風向きが発生します。
吹き抜けやロフトといった間取りを作ることで、意図的に上下の風の動きを作れますので設計時に意識しましょう。
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換気扇の風の経路を意識する
自然の風に加えて、換気扇を利用した換気計画も重要です。
洗面所やトイレ、脱衣室やお風呂といった間取りは、プライバシーの問題から大きな窓を設置しづらかったり、間取りの関係から窓がない場合もあります。
このとき、換気扇があれば効率的に匂いや湿気を排除できます。
ただし、換気扇や給気口の配置が不適切であれば、部分的に湿気が滞留しカビ・ダニが発生する可能性もありますので、適切な換気計画が重要です。
使用する窓の種類を意識する
使用する窓の種類も風通しに影響します。
一般的に使用される引き違い窓と比べて、ウインドキャッチ窓と呼ばれる縦すべり出し窓は効率的に換気できる特徴があります。
ほかにも、上の写真のように高い位置に開閉できる窓を設けることで、効率的に熱い空気を排出できるでしょう。
通風性の高い網戸・通風ドア・通風シャッター
窓に加えて、通風性の高い(網目が細かい)網戸や、部分的に開放できる通風ドア製品も販売されています。
費用は上がりますが、通風量を増やすことができますので、窓を空けて外の空気を取り込む暮らしをしたい方は導入を検討しましょう。
プライバシー性を高めてカーテンを開ける
風通しを確保するためには、カーテンを開放できるほどのプライバシー性を確保することも重要です。
外からの視線を感じるとカーテンを閉めますが、カーテンがあると通風を阻害することとなります。
2階リビングなど、周囲からの視線が気にならない間取りがおすすめです。
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十分な断熱性能を持つ家にする
風通しのいい、窓の多い家を建てるなら、十分な断熱性を確保することも重要です。
壁と窓では、壁のほうが断熱性が高いですので、窓を多く設置する風通しのいい家では、断熱性が低くなりがちです。
窓をたくさん設けても断熱性が下がらない、高性能な家を建てましょう。
▶C値0.30 UA値0.42│日建ホームの高性能な住まいについて
まとめ│風通しのよい家で快適な暮らしを
風通しのいい家のメリット・デメリットや建てるためのコツを紹介しました。
風通しがいいことで、自然の風を感じられる心地よい住まいが完成します。
また、湿気や熱、匂いなどを効率的に排出できますので、優れた住環境の住まいを建てることも可能になります。
紹介した方法を利用して、十分に風が通る住まいを建てましょう。
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