「土の家」に宿泊しました!

梅雨明け前の先週、思いがけない機会に恵まれて長女と2歳前の孫と一緒に「土の家」に宿泊してきました。

土の家と言うと土を固めた日干しレンガの家を想像しますが、今回の家はアースバック建築と言う居住性、防火・耐震性、環境配慮に優れた、土を建材として使った建築で、作り方は陶芸で粘土をとぐろのように巻いて造形するのに似ています。土にセメント成分を混ぜたものを基礎からドーム天井まで帯状に重ねて固めているので、形状は自由で厚さ30cm以上もある土壁は強度も十分で、前例がない日本で初めて建築基準法に適合した簡易宿泊施設ということでした。

古代中東建築を参考にした、土や粘土を使って家を建てるコンセプトは、現地で切り出した木材を使って家を作るログハウスにも似ています。

室内はトップライトの自然光で明るく壁は塗り壁で仕上げてあり、壁のレリーフや絨毯、調度品等はオリエンタル風でアート感覚満載でした。

居住性はどうかというと、土壁のひんやりした感触で心地は良いのですが、日本の高温多湿の中で狭い空間で長時間を快適に過ごすにはやはり換気・空調設備は必要のようで、後付けで設置されていました。

宿泊は1日1組のみ、庭園には季節の花が満開で雨を凌げるバーベキューコーナーもあり、また施設は九十九里海岸に近く、翌日は太平洋を望みながら砂浜で幼い孫と初体験の波際の水遊びを楽しみいい思い出になりました。

場所は千葉県いすみ市、施設名は「いすみガーデンリトリート」、リトリートは避難所、隠れ家の意味です。「アースバック」のキーワードでネット検索すると詳細が判ります。

By Hira