無垢の床材

注文住宅を頼まれる方で自然素材にこだわる方は、床材にはやはり無垢の床材を選ぶ方が多いと思います。

無垢の床材というと、丸太から伐りだしたもので単層(厚み方向に貼り合わせがない)で継ぎ目のない一枚ものをイメージしますが、無垢の床材(フローリング)として取り扱われているものの中には、厚み方向に板を貼り合わせて複数層で構成されるものや、3~6枚の無垢木材を縦方向につぎ足して「定尺」(1820mmの長さ)にしたもの、床暖房対応のもの、無垢材の表面にウレタン加工したもの等々があるようです。

床材の厚さは12mm、15mmが標準的ですが、当社のお客様に人気のある床材は、厚さが30mmで樹種が赤松の無垢材です。

この床材は自然素材のため一枚一枚バラツキも多く、現場に搬入された段階では、「目立つ節がある」「端部にひび割れがある」「色見が不揃い」などの難点も多々ありますが(写真左)、使う場所や木取りの工夫など大工さんの知恵と努力によってこの床材は無垢材らしい質感のある床に仕上がります。(写真右)

この床材の難点は、板厚が厚い分重くてハンドリングに苦労するのですが、ここは大工さんの職人魂に感謝です。

by Hira