〈千葉県で長寿命住宅を建てたい方必見〉
木造住宅の寿命は延ばせる?今や住宅も“長寿命化”がキーワードに。

戸建住宅のほとんどを木造が占める日本において、今までは「スクラップ・アンド・ビルド」が主流で、住宅を永続的に維持するという考えはあまりもたれてきませんでした。

しかし、SDGsの観点からも建築業界においても「長寿命化」が注目されています。

では、木造住宅で「何を・いつ・どのように」すれば“長寿化”できるのでしょうか?

今回は、木造住宅の寿命や、永続的に住み続けるためにすべきことについてお話しします。

今の住まいの寿命を延ばしたい人はもちろん、これからマイホームを建てる人もぜひ参考にしてください。

このコラムのポイント
●今までは日本の木造住宅は、世界の中でも寿命が短かくスクラップ・アンド・ビルドされ続けてきましたが、近年その考えが変わってきています。
●住まいの寿命を延ばすためには、「長期優良住宅化」がキーワードです。
●日建ホームでは、お客さまのご要望にしっかり耳を傾け、理想の住まいづくりをお手伝いさせていただきます。




日本の住宅は寿命が短い理由は?実際の平均寿命は?

日本では、地震や台風などの災害が多いことから、倒壊時の被害縮小などを考慮して、昔から木造で家を建てることが主流でした。

そのため、石造りやレンガ造りの築100年を超える住宅も少なくないヨーロッパなどと比べると、日本の住宅平均寿命は格段に短いのが現実です。

メディアによっては、「平均30年」と表記しているところもあるほどです。

滅失住宅平均築年後数
引用:国土交通省|令和3年度 住宅経済関連データ|(2)住宅の利活用期間と既存住宅の流通


また、リフォーム需要が高まったと言っても、世界各国と比較すると既存住宅の流通率はまだまだ低く、「できるだけ寿命の長い家を持ちたい」という考えから、新築志向の人は少なくありません。

既存住宅流通シェア
引用:国土交通省|令和3年度 住宅経済関連データ|(2)住宅の利活用期間と既存住宅の流通


その最も大きな原因は、ずばり「今までの木造住宅は長寿命化を想定して新築されていなかったから」です。

ただし、これは決して日本の木造技術が低い訳ではなく、むしろ日本の古来から伝わる木材加工技術は世界でも高く評価されています。

では、なぜ日本の住宅は今まで“スクラップ・アンド・ビルド”され続けてきたのでしょうか?

その主な理由は3つです。

理由① 災害が多い

世界中でも特に地震や台風の被害に遭うことが多い日本では、江戸時代から建物をスクラップ・アンド・ビルドする考え方が根付いていました。

万が一倒壊・破損した際も、人への被害を最小限に抑えるため、軽い建材を使って環境に適応することが最優先されてきたのです。

建築技術が進歩した現代においては、建物を頻繁に建て替えることはネガティブに捉えられがちですが、災害のたびに耐久性が落ちていく住宅を小まめに建て替えることは、ある程度仕方ないことでしょう。

ただし、耐震技術や免震技術が確立してきた現代においては、災害を踏まえてスクラップ・アンド・ビルドする必要性は薄れています。


理由② 高度成長期に低品質の住宅が急造された

1955年頃から1970年代初頭まで、日本は高度成長期を迎えました。

その頃は、限られた資源を取り合うように日本全国で木造住宅が大量に建設され、品質よりもスピードや量が優先されたのです。

それにより、当時建設された住宅は、長寿命を目指した高品質のものとは言えず、現存しているものはごくわずかです。

平成30年に総務省が調べた調査結果によると、過去に建設されて現存している住宅の内、1970年までに建てられたものは約9%ほどしかありません。
(参考:総務省|住宅・土地統計調査 / 平成30年住宅・土地統計調査 / 住宅及び世帯に関する基本集計

これは、非木造のものも含むため、木造に限定すれはさらに少ない数値となります。


その③ 新築志向の人が多かった・リノベーションの魅力が浸透していなかった

今までは、一般的な木造住宅を50年も60年も住み続けるという考えの人は少なく、平成13年に内閣府が実施した世論調査によると、住宅購入の際に「新築の方がいい」と回答した人の割合は80%を超えていました。
(参考:国土交通省|長持ち住宅の手引き

つまり、今までは木造住宅の寿命が短いのが当たり前と考えられていたことで、「夢のマイホーム=新築」というイメージが定着してしまっていたのです。

しかし、平成30年に国土交通省が実施した住み替えや住宅の改善についてアンケートを行った結果、「リフォームをして住み続けたい」もしくは「建て替えを考えていない」と回答した人の割合が、「住み替えたい」と考える人の割合を大きく上回りました。

住み替えに関する意向
引用:国土交通省|令和3年度 住宅経済関連データ|住宅及び住環境に不満を持つ世帯と住み替え・改善の意向


つまり、人々の住宅に関する捉え方が、「建てては壊してリセットする」というものから、「手入れして住み続ける」という考えに変わってきているということです。

そのため、中古住宅の市場が盛り上がり、また新築住宅も“長寿命”をコンセプトとしたものが増えています。

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新築とリノベーションで“長寿命化”する方法は?

では、実際に木造住宅の寿命を延ばすためには、どのようなポイントを抑えなくてはいけないのでしょうか?

ここでは、新築時・リノベーション時それぞれについて、具体的な方法を紹介します。

新築の場合

新築住宅は、今までいわゆるフロー型と呼ばれており、今までは間取りや設備などの単発的な長所を軸に売買されてきました。

特に、住宅建設計画法に基づいた住宅建設5カ年計画が実施されていた2006(平成18)年までは、新築住宅が次々と建設され、「住宅の寿命」はそれほど重視されていませんでした。

しかし、その後制定された住生活基本法の中には、リフォームの促進についても明記され、ストック型住宅が推奨されたのです。
(参考:国土交通省|住生活基本法

“ストック型社会”とは、価値あるものをつくって、長く大切に使う社会のこと。地球にやさしい、持続可能な社会のことです。日常生活に目を巡らしてみれば、クルマも服も家具も雑貨も、ユーズド、リサイクル・リユース。

そう、新品じゃなくてもいいものはいい。循環型の消費スタイルが定着しつつあります。住宅だってこれからは循環型がふさわしい。自分なりの価値観で「いいな」と思える家を探して、手を入れながら大切に使い、次世代へ引き継いでいく。それが、ストック型社会の住まい選びです。

引用:リノベーション協議会|日本の住宅ストックについて


新築の“長寿命化住宅”の条件は以下の3つです。

① 建物初期の高性能・高品質

耐震や免震を考慮した構造体の形成や、快適な暮らしを維持できて省エネにも配慮した高性能設備機器の導入
(例:高耐震設計、太陽光発電システム、HEMSの導入、24時間換気システムなど)

② ハード面での地域性への配慮

立地条件や気候風土を踏まえた設計や、周辺環境へ精神的物理的負荷をかけない工夫
(例:景観条例の遵守、周辺に溶け込むエクステリアデザインなど)

③ 維持管理・更新のしやすさ

設備配管や電気配線、構造躯体などの主要箇所について、築年数に応じたメンテナンスがしやすい工夫
(例:各部点検口の設置、定期的な建物調査の実施など)

これら全てを網羅しているのが「長期優良住宅」です



長期優良住宅とは、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」によって一定の性能条件を満たした住宅を認定する制度です。

戸建住宅に求められる認定条件は以下の通りです。

  • 「耐震等級2」以上、もしくは「免震建築物」であること
  • 「省エネルギー対策等級4」以上であること
  • 構造躯体と比較して耐用年数が短い内装や設備機器、配管・配線について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行えるようになっていること
  • 構造躯体には耐用年数が長いものを用いて、なおかつ「劣化対策等級3」以上であること
  • 日常生活を送る上で不便がないように、総床面積75㎡以上もしくは各階床面積40㎡以上であること
  • 建築基準法だけではなく各自治体が設けている諸条例を遵守していること
  • 維持保全計画が立てたれており、最低10年ごとの定期点検、災害時の臨時点検を行うこと
  • 住宅履歴情報(建築資料やメンテナンス履歴など)を正しく整備・保管すること

(参考:国土交通省|長期優良住宅のページ


認定を受けるかどうかは別にしても、これらの要素を兼ね備えれば、「ずっと住み続けられる」住宅になることには変わりません。

だからこそ、新築時には、これらのポイントを踏まえた設計・デザインができる会社に相談することが重要と言えるでしょう。


リノベーションの場合

新築時に“長寿命化”が考慮されずに建設された既存住宅の場合においても、リノベーション工事によって「長持ちする家」にすることは不可能ではありません。

ここでもキーワードとなるのが、「長期優良住宅化」です。

では、既存住宅をリノベーションする場合の認定条件(オプション条件含む)を見ていきましょう。

  • 耐力壁増設や屋根の軽量化など、耐震性を向上させること
  • 高断熱サッシや高効率給湯器への交換など、省エネに配慮した仕様にすること
  • 床下の防腐処理や構造躯体への防蟻工事、在来工法(タイル)の浴室からシステムバスへの交換など、構造躯体の劣化対策を施すこと
  • 給排水管や電気配線の更新をすること
  • その他、住宅の性能を向上するための措置をとること
    (例:バリアフリー工事、定期点検結果に伴う各部補修工事、テレワーク環境整備改修工事、三世代同居対応改修工事、子育て対応改修工事など)


これらに共通するのは、「建物の寿命を延ばし、ライフステージに合わせて可変性を持たせる」という点。

家族構成や生活スタイルに合わせて住宅をバージョンアップしていくことは、長く住み続ける上でとても重要です。

既存住宅のリノベーションをする場合は、 今だけではなく将来を見据えたプランニングができる会社に相談しましょう。

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日建ホーム|コラム|長期優良住宅化は新築だけではなくリフォームもメリットや工事内容について徹底解説




まとめ|長寿命化住宅はずばり「長期優良住宅」

多くの人にとって、「新築住宅を建てる」「大規模リノベーションをする」ことは、一世一代の大きな出来事なはずです。

間取りやデザインももちろん重要ですが、ずっと住み続けられる家にしたいなら、ぜひ「長寿命化」を意識してみてください。

構造躯体や設備機器、内装について、長期的な視点で設計や選定を意識した「長期優良住宅」にすることで、間違いなく住まいの寿命は延びます。

ここで重要となるのが、「会社選び」です。

私たち日建ホームは、お客様に安心していただける住まいづくりを徹底しています。

土地探しや住宅ローンのご相談から、建築予定地の地盤調査、長期優良住宅化を踏まえた設計デザインのご提案など、各専門スタッフがチームでお手伝いさせていただきます。

ぜひお気軽にご相談ください。

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千葉県で長寿命住宅の建設・リノベーションをご検討中の方は日建ホームへご相談ください

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