【漆喰の家の本音】後悔・失敗を回避する方法やよくある質問へも回答

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「漆喰の家を建てて後悔した」
こうした感想を聞くことがあります。

白い清潔感のあるデザインや、調湿・抗菌効果など優れた機能性は満足を提供しそうですが、どうして後悔を抱えることになるのでしょうか。

本記事では、漆喰を利用した場合に感じることの多い後悔を紹介するとともに、対処法も解説します。

漆喰や無垢の木など天然の素材が持つ、独特の風合いを感じる家に満足して住めるようにしましょう。

このコラムのポイント
● 「漆喰を使った家」はおしゃれな雰囲気、快適な空気。メリットがたくさんあります。
● 一方で後悔・デメリットを感じるケースもあるので、メリットとともにデメリットを認識することも大切です。
● 加えて、デメリットへの対処法も紹介するので、漆喰の家でメリットだけを感じられるよう意識して家を建てましょう。

日建ホームでは、自然素材を利用した家づくりのよさを伝えるために「家づくりはじめてセット」をご希望の方にお届けしています。

ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
(※資料の送付は、当社の施工エリア(我孫子市より車で約60分以内)に限らせていただきます。)

漆喰の家で感じる「後悔・デメリット」

内装や外壁に漆喰を使用した家に住んで感じる可能性のある後悔・デメリットは以下の5つです。

  • 材料費・施工費が高価で建築価格が高くなった
  • 内装の変更による気分転換ができない
  • ひび割れてしまう可能性がある
  • 塗り直しや修繕・汚れ落としに手間がかかる
  • 画鋲(がびょう)などを刺しづらくウォールアートが楽しみづらい

材料費・施工費が高額で建築価格が高くなった

漆喰の家は建築価格が高くなる傾向に

一般的な内装の仕上げ材であるクロスと比べると、漆喰は「材料費・施工費が高額」です。

たとえば30坪の家であれば、仕上げにクロスを利用する場合と漆喰を使用する場合とで40万円ほどの差が生まれる可能性があります(ハウスメーカー・施工範囲などによって異なります)。

特に予算に余裕がない場合は、漆喰を選択したことで生じた増額分が重く感じられるでしょう。

内装の変更による気分転換ができない

クロス材は漆喰の家と比較して内装の変更が容易

クロスは剥がして張り替えれば今までとは異なる雰囲気になり、内装を一新できます。

一方で漆喰は剥がすのが困難で、大規模な施工になります。

一度漆喰を選択した方がクロスに変更するケースは多くはありませんが、1つのデメリットとして認識しておきましょう。

ひび割れてしまう可能性がある

漆喰は天然の素材であることから膨張・収縮するため「端の方がひび割れた」ということも聞かれます。ぶつかるなど、強い衝撃を受けると端の方が欠けてしまう可能性もあります。

膨張・収縮幅が大きいなど天然素材の特徴を事前に説明されていない場合は、住み始めてから後悔を感じるかもしれません。

塗り直しや修繕・汚れ落としに手間がかかる

漆喰にヒビが入った場合、表面的なものであれば機能上問題はありません。
しかし見た目がよくないことから塗り直しが求められます。

調べてみるとDIYで塗り直しを検討する人が多く見られますが、元の漆喰と色味や仕上がりを合わせるのは難しく、個人で行うことはおすすめできません
施工を行った業者に依頼しましょう。

また、落書きやシミが付着した際は紙やすりや消しゴムで少しずつ綺麗にする必要があり、一般的なクロスより少し手間がかかります

このように「塗り直しや修繕に手間がかかる」点はデメリットといえるでしょう。

画鋲(がびょう)などを刺しづらくウォールアートが楽しみづらい

画鋲(がびょう)などを刺しづらくウォールアートが楽しみづらい

漆喰であっても、壁に時計や絵画を飾るウォールアートは楽しみたいものです。

しかし漆喰に画鋲(がびょう)などで穴を開けて時計や絵画など重量のあるものを飾ると、重量によって徐々に下がったり取れたりしてしまう可能性があります。

以上のことから「ウォールアートを楽しみづらい」点はデメリットといえるでしょう。

なお、漆喰でも時計や絵画を吊り下げたい場合は「ピクチャーレール」を利用することをおすすめします。

ピクチャーレールは天井から耐荷重のあるヒモを垂らして絵画などを吊る手法です。

後付けすることも可能ですが、耐荷重や仕上がりのことを考えると、施工中にしっかりした下地を入れて設置することが望ましいといえます。

使用する場合は、設計の段階で設計者に相談しましょう。

それでも漆喰が選ばれる6つの理由

こうした後悔を感じることのある漆喰ですが、それでも漆喰が選ばれる理由は何なのでしょうか。

主に以下の6つのメリットから、漆喰は選ばれているようです。

  • 健康的で安心感のある自然素材
  • 調湿効果があり湿度が安定する
  • 消臭効果があり匂いが気にならない
  • 有害物質を吸収・分解する
  • クロスにはない塗り壁独特の風合い
  • 熱伝導率が低く耐火性能を持つ

健康的で安心感のある自然素材

漆喰は「健康的・安心感のある自然素材」です。

石灰石が主成分で、有害な物質を含まないので、子どもも安心して壁を触れるでしょう。

大人にとっても、ビニールクロスやのりに含まれるアレルギーの原因物質を取り込まずに済むので、アレルギー持ちの人にとっても自然素材は嬉しい要素です。

調湿効果があり湿度が安定する

調湿効果があり湿度が安定する

漆喰は細かな穴がたくさん開いている構造(多孔質)であることから、湿度の高い時期は湿気を取り込み、湿度の低い時期は湿気を放出し「部屋の中の湿度が安定」します。

梅雨など本来湿気の多い時期でも部屋の中の湿度を抑えられるので、カビやダニの発生を防いでくれるでしょう。

消臭効果があり匂いが気にならない

漆喰は調湿するために湿気を取り込む際「匂いの原因物質を一緒に取り込んだうえ、吸収・分解する」効果を発揮します。

分解された匂いの原因物質は、空気中の湿気が少なくなった段階で放出されるので、換気すれば何度でも消臭効果を発揮するでしょう。

有害物質を吸収・分解する

漆喰が取り込むのは匂いだけではありません。
湿気と一緒に人体に有害な物質やウイルスも取り込みます。

さらに漆喰は高いアルカリ性を示しており「取り込んだ有害物質を分解する」効果も持っています。

有害物質やウイルスが分解されれば、空気が綺麗になり健康的な生活を送れるでしょう。

クロスにはない塗り壁独特の風合い

クロスにはない塗り壁独特の風合い

「ビニールクロスにはない独特の風合い」があることも、漆喰ならではの特徴です。

漆喰の壁に見たり触れたりすると分かりますが、言葉に表しづらい柔らかな風合い・色味を持っています。

また、職人が手作業で仕上げてくれたという手仕事感が残るコテ跡を見ると、漆喰の壁に愛着が感じられるようになります。

熱伝導率が低く耐火性能を持つ

漆喰は「熱伝導率が低く、高い耐火性能を持つ」ことでも知られています。

実際に複数の漆喰製品が国土交通省に不燃材料として認定を受けていて、高熱にさらされても発火しづらいため火事に強い素材といえるでしょう。

〈参考〉

日本漆喰協会「不燃材料認証事業のご案内」

漆喰の家ならではの綺麗な空気と味わい深い内装
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漆喰は自然素材で、ホルムアルデヒドといった化学物質を含みません。
それどころか分解効果で有害物質を分解し、空気を清浄化します。

調湿効果を持つことから、湿気の多い梅雨も乾燥しやすい冬も快適な湿度を保ってくれます

日本において古くから用いられてきた漆喰は、日本の風土に合った素材と言えるでしょう。

漆喰を選択することで、クロスでは得られない風合いと綺麗な空気を持つ、おしゃれで健康的な暮らしを楽しみましょう。

漆喰の家で後悔・デメリットを避ける方法は?

後悔する場面のほか、メリットを感じるケースがあることが分かりましたが、できれば後悔は避けたいものです。

以下の3つの対策を施すことで、後悔を避けられる可能性があります。

  • 漆喰に対する正しい知識を身につける
  • 漆喰の施工に慣れて特徴を把握している業者を選ぶ
  • 漆喰の家は割高と認識して予算を増やす

漆喰に対する正しい知識を身につける

漆喰の家に対する正しい知識を身につけることが重要

最も効果的なのは「漆喰に対する正しい知識を持つこと」です。

漆喰は熟練の職人が重ね塗りを行うため、工期が長くなり費用がかさむのは当然のことです。

また、部分的なひび割れも漆喰が湿度によって膨張・収縮を起こすことを知っていれば、不満に感じることはないでしょう。

漆喰に対する疑問があれば、漆喰を利用するハウスメーカーの担当者に質問してみてください。

漆喰や無垢の木を利用した家をたくさん建築した経験を持つ設計・施工者を我孫子市周辺で探しているなら「日建ホーム」まで、お気軽にご相談ください。

漆喰の施工に慣れて特徴を把握している業者を選ぶ

漆喰に対する正しい知識と同じくらい大事なことは「漆喰の施工に慣れた業者に依頼すること」です。

漆喰は扱いの難しい材料です。施工時の温度・湿度に応じて材料の配合比を変更し塗り方や塗ったあとの乾燥時間も調節します。

施工する人によって仕上がりの美しさも変わるので、熟練の技術を持つ職人を抱える業者を探すことが、漆喰の家で後悔しない最大のポイントと言えます。

〈関連コラム〉

千葉で自然素材の家を建てる~無垢の木や珪藻土で健康住宅の家づくり

漆喰の家は割高と認識して予算を増やす

先述したとおり、漆喰は材料費・施工費とも高額になりやすいもの。

漆喰を外壁・内装に利用する場合は「その分の費用を考慮して予算を立てましょう」

どの程度増額となるかはハウスメーカーによって異なるので、施工を依頼する可能性のある業者に連絡しましょう。

このような対策を取ることで、漆喰のある家を選択しても、後悔を抱えることなく満足いく暮らしを送れます。

漆喰の家の後悔と関連して聞いておきたいポイント

記事の終わりに、漆喰の家を建てる際に聞かれることの多いポイントを紹介します。

DIYで漆喰を塗るのはおすすめ?素人でもできる?

全体のDIYはおすすめできない漆喰の家の壁面

漆喰をDIYで塗るケースも散見されますが「基本的にはプロにお任せ」です。

先述したとおり、漆喰を美しく塗るには、非常に高度な技術が必要です。

DIYで塗ってしまうと、平滑にならないことに加えて気泡が生まれてポツポツと穴が目立つ場合も。

思い出として塗りたい場合は、目立たない箇所や小さな範囲に留めましょう。

施工後10年後はどんな感じ?綺麗なまま?

漆喰は固まるとひとつの岩のようになるので、内装に漆喰を使用した場合は「10年経過しても綺麗なまま」です。

シミ・カビなど外的な要因があれば汚れるので、適切な空調計画や掃除は必要です。

また、外壁に使用した場合は、雨風の当たる部分は汚れが目立つでしょう。

外壁に漆喰を使用する場合は、雨が当たらないようしっかり屋根を伸ばすなど対策が必要です。

まとめ│漆喰の家の後悔は設計の工夫で避けられる

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内装・外壁に漆喰を利用した家に住んだとき、感じることがある後悔・デメリットを紹介するとともに、後悔を避けるための対策を紹介しました。

大切なのは漆喰の性質を理解したうえで、漆喰の扱いになれた業者に依頼することです。

漆喰は扱う設計者・施工者によって仕上がりや長期的な耐久性が異なります。

漆喰を含めた自然素材を多く扱う工務店・ハウスメーカーへの依頼を検討しましょう。

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お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
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日建ホーム編集部

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一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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