断熱等級5は寒い?等級を高めるメリット・デメリットを解説│断熱以外の温熱環境を高める工夫も紹介
「断熱等級5の家は寒いですか?」
このように質問を受けることがあります。
住まいの断熱性能を示す断熱等級は、2022年に等級5・6・7が新設されました。
また、2025年には等級4が、2030年には等級5への適合が義務化される予定です。
これから家を建てる計画のある方は、等級4への適合は当然のこととして、等級5を満たすべきか、またさらに上位の等級6を満たすべきか迷うことは当然です。
等級5でも十分なのか、等級6を満たすべきか、また温熱環境を整えるための断熱性以外の工夫についても紹介しますので、住まいの温熱環境について知りたい方はぜひ参考にしてください。
● 気密性を高めること、日射を上手に活用することのほか、断熱等級6の住まいを目指すこともおすすめです。
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断熱等級とは?
断熱等級とは、住宅の断熱性を示す指標で1から7の7段階に分類されます。
具体的に住宅性能評価・表示協会の資料では、以下のように記載されています。
建物の外皮の断熱性能について、「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止を図るための断熱化等による対策の程度」を等級で表示します。
参考:住宅性能評価・表示協会 新築住宅の性能表示制度かんたんガイド
つまり、外壁や窓など外と接する箇所からの熱の逃げやすさ(UA値)がどの程度かを示す指標ということです。
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また、太陽光など日射による熱の入りやすさ(ηAC値)も考慮されます。
こうした数値的な指標を元に、対象とする住まいの断熱性を7段階に分けて評価したものが断熱等級です。
なお、こちらの表のとおり、同じ断熱等級の中でも1から8の地域区分によって断熱性の数値が異なります。
これは九州と北海道など地域によって気温や日射などの条件が異なることから、全国を8つの地域に分けて、地域ごとに最適な断熱性能となるよう配慮する「地域区分」によるものです。
断熱等級5でも寒い場合がある
1から7まである断熱等級のうち、断熱等級5は上位の等級ですが、「寒いのでは?」と不安視されることがあります。
実は、断熱等級5でも寒さを感じる可能性はあります。
その主な原因は以下のとおりです。
- 寒さに対する感じ方は個々人で異なる
- 玄関とリビングの直結など間取りの関係から外気が入りやすい
- 部屋の広さに対して暖房器具の容量が不足している
- 日当たりが悪い、風が強いなど外部環境による
- 施工不良で隙間風が侵入する
- 気密性が低く隙間風が侵入する
このように、断熱等級5であっても寒さを感じる要素は複数あります。
また、紹介した地域区分についても、同じ地域の中でも寒くなりやすい地域と温暖な地域に分かれます。
「断熱等級5にすれば大丈夫」と思わず、暖かな住まいにする工夫を考え続けることが必要です。
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等級5が不安な場合等級6がおすすめ
等級5に対して、温熱環境の面で不安を感じる方は、等級6を選ぶこともおすすめです。
国土交通省が公表している、等級ごとの断熱仕様の例を確認すると、等級5の住まいはアルミ樹脂複合サッシやグラスウールなど、等級4と大幅には変わらない仕様です。
一方で等級6では樹脂サッシに加えて外断熱を追加、大幅に断熱性が向上していることが視覚的にも分かります。
また、等級7にした場合、トリプルガラスと屋外側に厚みのあるフェノールフォームなど、費用が嵩む対策が例示されています。
一般的に等級5から6は50~100万円、等級6から7は100~200万円ほどの費用が必要とされます。
コストパフォーマンスの面からも、等級6の取得から検討を始めてみましょう。
なお、予算に余裕がある場合は、等級7を達成することでさらに快適な住環境になりますので、等級7の取得を目指すことも勧められます。
▶C値0.30 UA値0.42│日建ホームの高性能な住まいについて
断熱等級を6に高めるメリット
断熱等級を高めた場合、次のようなメリットがあります。
- 快適な住環境を実現できる
- 光熱費を大幅に削減できる
- 結露によるカビなどの発生を防げる
快適な住環境を実現できる
1つ目は快適な住環境の住まいを実現できることです。
断熱等級6の住まいは、高断熱住宅について議論するHEAT20が設定する断熱グレードのうち「G2」レベルと同等です。
断熱等級6=G2の住まいでは、暖房をかけていない部屋でも13℃を下回ることなく、また室内の温度ムラが小さく温度差によるストレスを感じづらい断熱性と評価されています。
無暖房の洗面室や脱衣室でも温度差を感じづらいことで、室温の差から生じる血圧の変化(ヒートショック)を防ぐことにもつながりますので、健康を維持する目的でも大きなメリットがあるといえます。
光熱費を大幅に削減できる
2つ目は、光熱費を大幅に削減できることです。
断熱性能等級4の住まいを5の住まいにする場合、年間光熱費を46,000円削減できる試算があります。
断熱性能等級5より断熱性の高い等級6の住まいでは、さらに光熱費を削減できますので、毎月かかる光熱費を抑えつつ快適な住環境を実現可能です。
結露・カビ・ダニなどの発生を防げる
3つ目は、結露やカビ、ダニといった健康被害の原因を避けられることです。
断熱性の低い住まいの場合、熱の通り道となる窓辺を中心に結露が発生することがあり、日々の拭き取りに労力がかかります。
また、結露の放置によるカビやダニの発生、壁の中で結露が発生することによる柱や梁の劣化にもつながることも。
断熱等級6など優れた断熱性の住まいであれば、こうしたリスクを避け、人も家も健康な状態を保つことが可能です。
断熱等級を高めるデメリット
断熱等級を高める場合、デメリットもありますので紹介します。
建築費用が高くなる
1つ目のデメリットは、建築費用が高くなることです。
建材は高断熱のものほど基本的には高いことから、住宅価格は上がる傾向にあります。
ただし、光熱費の削減や健康への好影響(病院の利用回数の減少)、補助金の活用といった経済的なメリットが豊富にありますので、費用の面から断熱等級を高めることに抵抗を感じている場合は、ランニングコストも含めた総額で判断することをおすすめします。
夏に暑さを感じるケースがある
2つ目のデメリットは、夏場に暑さを感じるケースがあることです。
断熱性が高いことで日射により侵入した熱がこもり、室温が下がりにくいと指摘されます。
暑さに対しては、夏の日射を遮る長めの軒や、暖かい空気を排出する通風計画といった対策が効果的です。
また、冷房で一度部屋を適温にすると長時間維持できますので、断熱等級の高い家は夏場の暑さにも効果を発揮します。
断熱等級以外にも取り入れたい住まいの工夫
断熱等級を高めることのほか、寒さを防ぐための対策がありますので、記事の終わりに紹介します。
日射を取り込む工夫を加える
冬でも暖かな住環境を実現するためには、日射を取り込む工夫が重要です。
日光を取り入れられれば、窓辺を中心に暖かに感じられます。
ただし、適切な長さの軒でなければ、夏の暑さを呼び込む恐れもありますので、夏の日射を遮る工夫もセットで検討することをおすすめします。
気密性を高める
断熱性を高めることに加えて、気密性を高める工夫もおすすめです。
気密性は住まいの隙間を示す指標(c値:cm2/m2)で、気密測定によって計測できます。
c値が少なければ隙間風が少なくなりますので、高断熱の断熱材や窓の効果を最大限発揮できるようになります。
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【気密測定とは】自分でできる?費用は?c値の数値基準やタイミングなど疑問にも回答
モデルハウスなどでの体感
気になる工務店やハウスメーカーがある場合は、モデルハウスや見学会で体感することもおすすめです。
はじめにお伝えしたとおり、同じ断熱等級でも立地や人によって温熱環境の感じ方は変わります。
実際にモデルハウスや見学会に参加して、検討中の工務店・ハウスメーカーで家を建てた場合の暖かさを体感しましょう。
まとめ│断熱性を高めて夏冬快適な住まいに
「断熱等級5の住まいは寒いですか?」
こうした疑問にお答えしました。
断熱性が高い住まいは、少ない冷暖房でも快適な住環境を実現できます。
浴室や洗面室などでの温度差も少なく真冬でも真夏でも快適な住環境を実現できますので、等級6や7など、高断熱の住まいをおすすめします。
千葉県で断熱等級6~7など、高断熱な住まいをお求めの方は、日建ホームへご相談ください。
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