千葉県で地盤が強いところは?災害リスクの例や具体的な対策も解説

千葉県で地盤が強いところは?災害リスクの例や具体的な対策も解説

「千葉県で地盤が強いところはどこですか?」
このような質問を頂くことがあります。

千葉県で注文住宅を建てる場合、または住宅を購入する場合、地震を始めとする災害を避けるために地盤の強いエリアを探すことは重要です。
そこで本記事では、千葉県で備える必要がある主だった災害を確認するとともに、地盤が強い場所、および住宅の耐震性を高めるための方法を紹介します。

千葉県で各種災害に強い家を建てるために、事前に災害への対策を確認しましょう。

このコラムのポイント
● 千葉県は主に東京湾沿岸の液状化、太平洋沿岸の津波、利根川や江戸川流域の洪水に警戒が必要です。
● 下総台地や房総丘陵の地盤が安定していますが、他の地域でも地盤改良や耐震・免震といった対策によって地震に強い家を建てることは可能です。

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千葉県で備える必要がある主な災害

千葉県で備える必要がある主な災害

はじめに、千葉県で備える必要がある主な災害について紹介します。
過去に発生した地震・津波として、千葉県のホームページでは次の3つの災害を挙げています。

  • 東日本大震災(2011年):家屋の倒壊・九十九里浜沿岸への津波
  • 千葉県東方沖地震(1987年):家屋の倒壊・液状化やがけ崩れ
  • 関東大震災(1923年):家屋の倒壊・液状化・県南部への津波

参考:千葉県 過去の災害(千葉県に大きな被害をもたらした台風や地震)

このように、過去100年でも地震・津波に関係する被害は確認されていますので、これから家を建てる場合は、地震や津波への対策が必要です。

なお、千葉県は河川によって次のとおり、大きく5つの地域に分割することができます。
それぞれ詳しく、千葉県の資料から危険性のある災害について確認しましょう。

千葉県 大規模氾濫に関する地域の取組方針
引用:千葉県 大規模氾濫に関する地域の取組方針

東京湾沿岸の液状化

東京湾に面する地域は、特に河口部分は埋立地によって形成していますので、潮位による影響を受けやすい(高潮被害など)ことが指摘されています。
また、埋立地は地震発生の際に液状化を起こしやすいことにも注意する必要があります。

九十九里浜の津波

千葉県 津波浸水想定について
引用:千葉県 津波浸水想定について

九十九里浜沿岸地域は、2011年の東日本大震災で津波被害を受けたように、津波被害への対策が必要です。
千葉県の想定によると、九十九里浜沿岸地域では、旭市で16.9mの津波が予想されています。

房総半島の津波・台風

房総半島では、九十九里浜と同様に津波被害への対策が必要です。
また、2019年の房総半島台風で大きな被害を受けたように、太平洋岸からの強い風へも対策しましょう。
急峻な地形が多いことから、地域によってはがけ崩れなどへの対策も大切です。

利根川・江戸川流域の洪水

利根川流域・江戸川流域は大雨が降ったとき、水位上昇の影響を受ける可能性がある地域です。
洪水被害のほか、低地では軟弱地盤対策が必要になります。

このように、各地域ごとに備えるべき災害が異なりますので、土地に合わせた災害対策を検討しましょう。

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千葉県で地盤が強いところとは?

ここからは千葉県における地震に注目して、地盤が強い地域はどこなのか確認します。

山地・丘陵地・台地は地盤が強い傾向がある

東京都 あなたのまちの地域危険度
引用:東京都 あなたのまちの地域危険度

地盤の強い地域を探す場合、地盤の種類によって特徴が変わることを認識する必要があります。

たとえば、「山地・丘陵・台地」といった地形は、形成された年代が古いことから十分に固結して揺れが増幅しにくい地域とされます。
一方で「谷底低地」「沖積低地」といった地形は、河川からの堆積物で構成され、地震時に揺れが増幅しやすい地域といえるでしょう。

このように、検討中の地域がどういった種類の地盤に属するのか確認することで、揺れやすさの目安をつけられます。

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千葉県の地形分類を確認

市川市 市川市自然博物館:千葉県の地盤
引用:市川市 市川市自然博物館

地盤に注目して千葉県を確認すると、下総台地や房総丘陵が大部分を占めていて、比較的地盤に強い地域が多いことが分かります。
地震発生時の被害を避けたい場合は、台地・丘陵といった地盤の土地を選ぶことがおすすめです。

なお、すでに土地を保有している方や、利便性の面から沖積平野・埋立地に家を建てる方も、後ほど紹介する住宅の耐震性を高める方法を活用することで被害を軽減することは可能です。

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住宅の耐震性を高める方法5選

具体的に住宅の耐震性を高める方法は、次の5つです。

  • 災害を受けづらい地域に住む
  • 適切な地盤調査・地盤改良を施す
  • 耐震等級3を取得する
  • 制震・免震など揺れを抑える技術を導入する
  • 丁寧な施工の業者を選ぶ

災害を受けづらい地域に住む

1つ目は、災害を受けづらい地域を選んで住むことです。

紹介したとおり、千葉県の中でも地域によって備えるべき災害の種類は変わります。
地震に対して不安を持つ方であれば、下総台地や房総丘陵といった安定した地盤の土地を選択しましょう。

千葉県 地震被害想定のホームページ
引用:千葉県 地震被害想定のホームページ

なお、特定の地域の中でも、数メートル場所が変われば地盤の強弱も変わります。
千葉県の中で揺れやすさについて確認するときは、「ちば地震被害想定」を確認しましょう。

揺れやすい地盤から揺れにくい地盤まで6段階で色分け表示されていて、視覚的に地盤の強弱を確認できます。
このほかにも、以下の災害リスクについて地図に重ね合わせて確認可能です。

  • 液状化しやすさ(震度別に液状化しやすい地域を図示)
  • 地形からみたリスク(地すべり地域など地形的リスクを図示)
  • 津波浸水予測図(津波高さ別、到達範囲を図示)

適切な地盤調査・地盤改良を施す

2つ目は、地盤調査をした上で、適切な地盤改良を施すことです。

建築予定地が軟弱地盤であっても、地盤調査によって土地の特徴を把握し地盤改良をすれば、地震による不同沈下などのリスクを抑えられます。

たとえば、住宅で利用されることの多い工法は次の3つです。

  • 表層改良工法:表層にセメント系固化材を混ぜて地盤を固める工法
  • 柱状改良工法:深い地盤までセメントを混ぜ込み、コンクリートの柱を地中に作る工法
  • 鋼管杭工法:鋼製の管を打ち込み、鋼管でできた柱を地中に作る工法

いずれも適している地盤や費用が異なりますので、地盤改良で特徴を把握した上で最適な工法を選択しましょう。

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耐震等級3を取得する

(日建ホームの標準仕様:耐震等級3)
日建ホームの標準仕様:耐震等級3

3つ目は、耐震等級3を取得することです。

耐震等級とは、住宅の耐震性を1から3の3段階で評価する方法で、現在の建築基準法を満たす住宅を建てると耐震等級1相当の住宅になります。

最高等級である耐震等級3は等級1の1.5倍の強度を誇り、震度7を記録した熊本地震でも倒壊した建物がないことで知られています。

参考:国土交通省 熊本地震における建築物被害の原因分析

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制震・免震など揺れを抑える技術を導入する

4つ目は、制震・免震といった技術の導入です。

制震は揺れを吸収する装置を設置する対策で、免震は揺れが建物に伝わりづらくする技術です。

どちらも有効な対策ですが、地震対策の基本は揺れに耐える「耐震」です。
耐震を基本として、必要に応じて制震、免震といった技術の導入も検討しましょう。

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丁寧な施工の業者を選ぶ

5つ目は、丁寧に施工する業者を選ぶことです。

耐震や制震の仕様が十分であっても、設置する場所や取り付け方法が不適切であれば、地震やその他の災害を耐えることはできません。

適切な施工ができる良心的な業者を探すことも、地震などの災害に耐えるために重要な要素といえます。

▶千葉県の注文住宅で「耐震性」についてのお悩みは日建住宅までお気軽にご相談ください

まとめ│千葉県の災害に強い家は「日建ホーム」まで

事例の詳細はこちらから

「千葉県で地盤が強いところはどこですか?」
こうした質問に対して、千葉県の災害や地盤の特徴について解説しました。

千葉県は下総台地や房総丘陵が広く分布していて、安定した台地・丘陵地に家を建てることで地震に強い家になる可能性が高まります。
一方で沖積平野など、一般的に地震で揺れが増幅しやすい地域(利便性が高い地域)でも、適切に地盤改良を行い、耐震性の高い家を建てれば安心して生活することは可能です。

このためには、土地選びや災害対策、快適な家づくりまで、細かな疑問にも応えられる工務店・ハウスメーカーに相談することが重要です。

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日建ホーム編集部

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一級建築士・一級施工管理技士・耐震診断士・宅建士・福祉住環境コーディネーターのいる建築プロ集団です。

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