外壁に木材を使う魅力と注意点|お洒落な施工事例や耐久性を高める方法を解説

木の温もりと自然な風合いが魅力である木材の外壁は、住まいに個性と美しさを与える選択肢として注目されています。
しかし、耐久性やメンテナンス、コストなど気になる点も多いのではないでしょうか。
この記事では、千葉県を中心とした関東エリアで注文住宅を手がける工務店「日建ホーム」が、木材外壁の施工事例や本物の木と木目調サイディングの違い、長持ちさせるための工夫などをご紹介します。
●一方で、水分による腐食リスクや、定期的なメンテナンスの手間と費用に注意が必要です。
日建ホームでは、自然素材を利用した家づくりのよさを伝えるために「家づくりはじめてセット」をご希望の方にお届けしています。
ご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
(※資料の送付は、当社の施工エリア(我孫子市より車で約60分以内)に限らせていただきます。)
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資料の詳しい内容につきましてはこちらをご覧ください。
目次
木材を使った外壁の施工事例
はじめに、日建ホームが建てた木材を外壁に使った家の施工事例をご紹介します。
玄関ポーチに使用した事例
住まいの顔ともいえる玄関ポーチに木材を取り入れた事例です。
塗り壁の白と、板張りの温かい茶色のコントラストがポイントです。

緑豊かな植栽や、足元に配置されたロックガーデンとも自然に調和しています。
外壁全体ではなくても、人の目線が集まりやすい場所に木材を使うことで、建物の印象をナチュラルで上質なものにしてくれます。
軒天に使用した事例
こちらは、屋根の裏側部分である軒天(のきてん)に木材を使用した事例です。
シンプルな切妻屋根の外観に、軒天の木目がアクセントとして効いています。

玄関アプローチの上部が屋根に覆われているため、雨の日でも濡れにくい設計になっています。
軒天は雨風や直射日光が当たりにくいため、外壁に使うよりも木材の美しさを長く保ちやすい点がメリットです。
バルコニーに使用した事例
バルコニー部分に板張りを取り入れた事例です。
壁面と軒天部分に木目を採用し、バルコニー全体が温かみのある空間に仕上がりました。

外壁の他の部分がシンプルな分、木材を使ったバルコニーがデザインのポイントになっています。
植栽の緑とも相性が良く、調和のとれた外観をつくっています。
板張りで外壁をツートンにした事例
二つの屋根が重なるような、スタイリッシュなデザインの住まいです。
手前側を板張りに、奥側を異なる素材にすることで、建物に立体感と個性が生まれました。

ツートンカラーのように部分的に取り入れると、デザインの幅が広がります。
全面に使った事例
こちらは外壁全面に杉板を使った事例です。
周囲の豊かな自然と、杉板張りの外観がマッチしています。

板張りの外壁は、時間とともに色合いが変化していく様子も楽しめます。
また、外観のシンボルとなっているのは、薪ストーブの煙突です。
木の家と薪ストーブの組み合わせは、温もりのある暮らしを想像させてくれます。
「板張り天井・壁」についてくわしく解説していますので、内装に木材を取り入れたい方はぜひこちらをご覧ください。
〈関連コラム〉
新築で「板張り天井・壁」6つのデメリット・後悔と対策を解説│メリットや注意点も紹介
【施工事例リンク】
外壁に木材を使うメリット

木材の外壁には、他の素材では味わえない多くの魅力があります。
天然木ならではの良さを確認していきましょう。
- ・美しく温かみのある外観になる
- ・経年変化を楽しめる
- ・メンテナンスがしやすい
- ・環境へ貢献する
1.美しく温かみのある外観になる
木材を外壁に使用すると、美しさと温かみのある外観に仕上がります。
本物の木が持つ質感は、人工的な素材ではなかなか再現できません。
また、木材の模様である「木目」は一つとして同じものがないため、その木だけが持つ個性的な表情を楽しめます。
世界に一つだけの、特別な住まいをつくりたいと考える方にとって、木材の外壁は魅力的な選択肢です。
天然木が持つ質感の他に、外観や内装に高級感を出すためのポイントについて、こちらでくわしく解説しています。
〈関連コラム〉
【高級感のある家】外観・内装のポイント11選│ハウスメーカー選びのコツも紹介
2.経年変化を楽しめる
木材の外壁は、時間とともに表情の変化も楽しめます。
太陽の光や風雨により徐々に変わる色合いを「味わい」として捉え、住まいと共に歴史を刻んでいく価値と感じる方も多いです。
ご家族の成長と共に、家の表情も変化していく様子を見守れるのは、天然木ならではの楽しみ方です。
3.メンテナンスがしやすい
メンテナンスのしやすさも、木材ならではのメリットです。
一般的な外壁材である窯業系サイディングなどは、製造された時期によってデザインや色が決まっています。
数十年後に一部分だけが傷み張り替えようとしても、同じ製品がすでに「廃盤」になっているケースがあります。
一方で木材は、一部分だけを新しい木材で張り替える補修が容易です。
長く住み続ける家だからこそ、将来的な補修のしやすさも考えておきたいポイントです。
4.環境へ貢献する
木材を家の材料として使うことは、地球環境の保護にもつながります。
木は、成長する過程で空気中のCO2を吸収し、炭素として内部に蓄えます。
これは、地球温暖化の原因となるCO2を長期間空気中から減らせる、未来の環境にも優しい選択です。
外壁に木材を使うデメリットと対策

魅力的な木材の外壁ですが、採用する前に知っておきたい注意点もあります。
ここでは、対処法も併せてご紹介します。
- ・カビ・腐食・シロアリの発生リスクがある
- ・施工費用が高くなる
- ・メンテナンスに手間と費用がかかる
- ・火に弱く使用制限がある
1.カビ・腐食・シロアリの発生リスクがある
木材は水分を吸収しやすい性質があり、湿気が多い状態が続くと、木を腐らせる菌やカビ、シロアリによる害虫被害などが発生します。
また、湿度の変化による木の伸縮で板の反りやひび割れが起こる場合もあります。
【対策】
- ・ヒノキや焼杉、カラマツなど、腐りにくい性質を持つ樹種を選択
- ・伸縮が少なくなるよう高温で乾燥処理を施した木材(サーモウッド)の使用
- ・外壁材と建物の間に空気の通り道を設ける「通気工法」の採用
2.施工費用が高くなる
一般的に多くの住宅で使われている窯業系サイディングと比べると、木材の外壁は初期費用は高くなる傾向があります。
また、木材を外壁として美しく仕上げるには、専門的な知識と技術を持った職人の手間が必要です。
こうした材料費や施工費が、初期費用の増加につながります。
【対策】
予算を考えるうえで、他の外壁材を選んだ場合の差額を事前に確認しておきましょう。
3.メンテナンスに手間と費用がかかる
木材の外壁の美しさや性能を長く保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
木材を紫外線や雨水から守るために、一般的には5年〜10年ごとに塗装の塗り替えが推奨されます。
【対策】
- ・木に染み込むタイプの塗料(浸透タイプ)を選ぶと、次回の塗り替え時に古い塗膜を剥がす作業が不要になる
- ・あえて塗装をせず、木材が自然に変化していく「経年美化」を楽しむ
4.火に弱く使用制限がある
木材は燃えやすい材料のため、場所によっては外壁への使用が法律で制限されることがあります。
とくに都市部など、家が密集している「準防火地域」や「防火地域」と呼ばれるエリアでは、火災が燃え広がるのを防ぐために厳しいルールが定められています。
こうした地域で木材を外壁に使いたい場合は、特別な工夫が必要です。
【対策】
- ・燃えにくくするための薬剤を木材の内部まで染み込ませた「防火木材」を使用
- ・希望する土地で木材の外壁が実現可能かどうか、工務店や設計事務所に事前相談
「本物の木」と「木目調サイディング」を比較

「本物の木」を使う以外に、「木目調サイディング」という選択肢もあります。
サイディングは、工場で生産される板状の外壁材のことです。
セメント系(窯業系)や金属系の素材が主流で、表面に木目模様を印刷したり型押ししたりして、木材の雰囲気を再現しています。
以下に、それぞれの特徴を整理しました。
| 比較項目 | 本物の木 | 木目調サイディング (窯業系・金属系など) |
|---|---|---|
| デザイン・質感 | ・自然で温かみのある本物の質感、経年変化(味)が楽しめる。 ・同じ模様は二つとない。 | ・印刷や型押しで木目を再現。 ・リアルなものも増えたが、均一的で、近くで見ると人工感が出る場合がある。 |
| 高級感 | 素材自体が持つ本物の風合い、重厚感があり、高級感が出やすい。 | 安価なものはチープに見えやすいが、高価なものは本物に近い質感のものもある。 |
| 耐久性・耐用年数 | ・樹種によるが、水分や紫外線に弱い。 ・適切な塗装・保護が必須。 ・耐用年数:15~30年(メンテナンス次第でそれ以上も可能) | ・窯業系や金属系は耐候性・耐久性が高い。 ・色あせや反り・割れが少ない。 ・耐用年数:20~40年(素材・グレードによる) |
| ライフサイクルコスト | ・初期費用:高 ・メンテナンス:高頻度(数年~10年ごと) 再塗装、反り・割れの補修などが必要。費用は高め。 ・総コスト:高 | ・初期費用:中 ・メンテナンス:低頻度(10~20年ごと) 再塗装、シーリング打ち替えなど。比較的安価。 ・総コスト:中 |
| コストパフォーマンス | 初期・維持費は高いが、本物の質感という価値は高い | 初期・維持費を抑えつつ、木目の雰囲気を楽しめる |
木の温もりを感じられる家づくりにご興味のある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
〈関連コラム〉
【木のぬくもりのある家】魅力・コツをリビングなど、部屋の施工事例とともに解説│ハウスメーカーの選び方も紹介
外壁に使える木材の種類と特徴

「外壁に木材を使う」といっても、種類はさまざまです。
木の種類によって、色合いや木目といった見た目だけでなく、耐久性や価格も異なります。
それぞれの木材が持つ特徴を知ることで、ご自身の住まいのデザインや、建てる場所の環境に合ったものを選びやすくなります。
| 木材の種類 | 主な特徴 |
|---|---|
| 杉(スギ) | ・耐久性・耐候性:○ ・日本で多く使われる木材の一つ ・柔らかく加工しやすい ・心材は耐久性があるが、辺材は腐りやすい ・木目がはっきりしている |
| 焼杉(ヤキスギ) | ・耐久性・耐候性:◎ ・杉板の表面を焼いて炭化させたもの ・焼きっぱなし:表面が炭のまま。耐火性・防腐性が高いが、触ると炭が付く ・ブラシ仕上げ:表面の炭をブラシで落としたもの。木目が際立つ |
| レッドシダー(米杉) | ・耐久性・耐候性:◎ ・北米産。世界的に外壁材として人気 ・軽量で加工しやすい ・天然の防腐・防虫成分を含み、耐久性が高い ・色の濃淡(赤褐色〜淡黄色)が豊か |
| 落葉松(カラマツ) | ・耐久性・耐候性:○ ・ヤニが多く、水に強い ・比較的硬く、耐久性がある ・木目が力強く、はっきりしている ・国産材のなかでは耐久性が高い |
| 桧(ヒノキ) | ・耐久性・耐候性:◎ ・高い芳香と美しい光沢 ・優れた防腐・防虫性を持つ ・神社仏閣にも使われる高級材 ・耐久性が非常に高い |
| 椹(サワラ) | ・耐久性・耐候性:◎ ・桧に似ているが、香りはやや穏やか ・水湿に強く、腐りにくい ・昔は桶や風呂に使われた ・軽量で加工しやすい |
| イペ | ・耐久性・耐候性:◎ ・南米産のハードウッド(広葉樹) ・非常に硬く、重い ・極めて高い耐久性・耐腐朽性・防虫性を持つ ・公共のウッドデッキなどにも多用される |
木材の外壁の耐久性を高める方法

天然素材である木材を外壁に使うとき、気になるのは耐久性です。
ここでは、木材の耐久性を高め、美しさを長く保つ方法を3つご紹介します。
- ・耐久性を高める設計の工夫
- ・耐久性の高い木材を選び、必要に応じて処理を施す
- ・保護塗装で、木材の表面を保護する
1.耐久性を高める設計の工夫
木材の劣化は、主に水分と紫外線によって進むため、長持ちさせるには設計段階での工夫が必要です。
有効な方法の一つが、屋根の端で外壁よりも外側に出っ張っている「軒(のき)」を深くすることです。
軒を深く(理想は90cm以上)設けると、外壁に直接当たる雨水や強い日差しを遮ります。
また、外壁材の裏側に空気の通り道(通気層)を設ける「通気工法」も効果的です。
万が一、壁の内部に湿気が入っても、通気層を通って湿気が外に排出されます。
壁の内部を常に乾燥した状態に保ち、木材が腐る原因となる腐朽菌の繁殖を防ぎます。
2.耐久性の高い木材を選び、必要に応じて処理を施す
樹種によって水濡れや虫に対する強さが異なるため、外壁に使う木材の選び方も、耐久性を左右します。
(例)
- ・桧(ヒノキ)、ウエスタンレッドシダー:木自体に天然の防腐・防虫成分を含んでいるため、耐久性が高い
- ・カラマツ、イペ:木質が硬く水に強い
最近では木材の弱点を補うために、防腐や防蟻などの特別な処理を施した「加工木材」という選択肢があります。
3.保護塗装で、木材の表面を保護する
木材の外壁を長持ちさせるためには、塗装による表面保護も必要です。
塗料が膜の役割を果たし、木材の劣化の主な原因である「紫外線」と「雨水」から守ってくれます。
塗料の種類は、大きく分けて以下の2つです。
| 特徴 | 浸透タイプ(オイルステインなど) | 造膜タイプ(ペンキなど) |
| 仕上がり | 木目を活かす | 木の表面に膜を作り、木目を覆い隠すことが多い |
| 塗膜 | 塗膜を作らないため、剥がれる心配がない | 時間が経つと、ひび割れや剥がれが発生する可能性あり |
| 保護性能 | 比較的高いが、造膜タイプには劣る | 高い |
| 塗り直し | 比較的簡単 | 塗膜のひび割れや剥がれがある場合、下地処理に手間がかかる |
| メンテナンス周期 | 3~5年程度と短めになる傾向がある | 長持ちするが、一度劣化すると塗り直しが大変 |
まとめ|温もりある木材の外壁で、理想の住まいを
天然木ならではの温かみのある美しい外観や、時間とともに味わいが増す経年変化は、他の素材では得られない魅力です。
木材の弱点は、設計の工夫や耐久性の高い樹種の選択、適切なメンテナンスで補えます。
ご自身の予算や「どのような家に住みたいか」というイメージに合わせて、適した素材を選びましょう。
この記事が、あなたの素敵な家づくりの参考になれば幸いです。
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