棟梁の道具
現場で棟梁が必ず持っているものとして差し金という道具があります。
L字形になっている金物で表裏に目盛りが入っているものです。
私の父は大工で、
家に差し金の使い方の本があったことを思い出しました。
差し金にはすごい機能があります。
寸法を測る、直角を計る、円周の寸法だし、
√でみる寸法、角度の割り出し、計算尺として、
勾配を出す、鬼門を計るなど様々な使い方ができる重宝物です。
さしがね使いの極意は非常に奥くが深く
さしがね術と言われる秘伝を全てマスターする事は
プロの大工と言えども至難の技のようです。
現場でお見えの際、一度ご覧になってはいかがでしょう。
by KOBA