人と家の寿命を考える

 最近、「人生100年時代」という言葉を良く耳にします。日本政府も人生100年時代を見据えて経済社会システムの大改革に挑戦する「人づくり改革」、人材への投資を政策に掲げています。

 ところで、初めてのマイホームを購入する人の年齢は30台後半から40代にかけてが多いと言われます。仮に40歳で新築し100歳まで生き続ければ60年間マイホームに住み続けることになります。

 木造住宅の構造寿命は適切なメンテナンスを施せば十分に耐えますが、機能面では、新築時に計画した2階の子供部屋は20年後には殆どが使われずに倉庫部屋になり、本人たちは限られたスペースの中で生活しているのが現状です。ライフサイクルが長期化する中、高齢になっても快適に住み続けられるように一度は住み方から見直したリフォームが必要になるでしょう。

 リフォームといえば、内外装の補修と設備の更新がメインになりがちですが、住宅のリフォームは補助金制度も充実しており、テレビの「ビフォーアフター」ほどに劇的にはいきませんが予算の範囲内で高齢者にも快適な家に改修できます。

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 じつは、我が家でも92歳になる親父のために、別棟の古家を改修範囲を絞り一部に介護保険の小規模住宅改修の制度を利用して車椅子でも快適に生活出来るように現在リフォーム中です。(写真はリビングの扉を引き戸に変更)

Hira