『気密性の高い家のメリット・デメリット』解説│ハウスメーカー・工務店の選び方も紹介

「気密性の高い家がいいらしいけど、どんな特徴の家になるの?」
本記事では、こうした疑問にお答えします。
そもそも気密性が高いとは、どういった住まいなのか、どんなメリット・デメリットがあるのか、といった話題について解説します。
気になる、ハウスメーカーや工務店の選び方も紹介しますので、高性能な家に興味がある方はぜひ参考にしてください。
● ハウスメーカーの選び方によっては、気密性の高さがデメリットになる可能性もありますので、業者選びを慎重にすることをおすすめします。
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住宅の気密性とは?
そもそも住宅の気密性とは、建物の外と中の空気の移動しやすさ(しにくさ)を指します。
建材や断熱材の隙間を極限まで減らすことで給気口や換気口など、空気の出入りが必要な箇所を除く隙間を減らします。
計画外の空気の出入りをなくすことで、外気温や湿度の影響を受けづらい住まいになります。
気密性の高い家「8つのメリット」
気密性の高い家を建てることで、次の8つのメリットがあります。
新築で気密性を重視するべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
- 熱損失が少ないことから夏涼しく冬暖かい家になる
- 室内の温度差が小さく快適、ヒートショックの軽減も期待できる
- エアコンの稼働率が低くなり光熱費が安くなる
- 壁体内結露の発生を防ぎ耐久性を高められる
- 結露やカビの発生を防げる
- 効率的な換気により室内の空気が綺麗になる
- 遮音性が高く騒音被害に悩まされない
- 気密性の高さが資産価値の向上につながる
熱損失が少ないことから夏涼しく冬暖かい家になる

気密性の高い家を建てる最大のメリットは、隙間風による熱損失が少なくなることで夏涼しく冬暖かい、温熱環境の観点で優れた住環境の家になることです。
気密性が低い場合、夏場は外の熱い空気が、冬場は冷たい空気が隙間風として侵入しますので、室温が外気温に近づく速度が早くなってしまいます。
一方で断熱材を細かな隙間まで詰められた気密性の高い家では、隙間風が入りにくく、また調整した心地よい温度の空気が逃げないことから快適な室温で過ごせます。
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室内の温度差が小さく快適、ヒートショックの軽減も期待できる
熱損失が少ない気密性の高い家では、室内各部屋の温度差が小さくなり快適に過ごせます。
気密性の低い家では、エアコンやストーブをかけている部屋は暖かくなりますが、廊下や洗面室、トイレや脱衣所といった暖気が伝わりづらい部屋の室温が低く、部屋の移動にストレスを感じてしまいます。
一方で気密性の高い家では、室温が上下しづらく暖房器具による暖気も伝わりやすくなりますので、部屋間の温度差が小さくなり快適に暮らせます。

特に住まいの各所にエアコンの吹き出し口を設けられる全館空調のある家では、家全体が一定の室温になりますのでさらに快適に過ごせます。
また、急激な温度差にさらされることで血圧が急増減し体調不良を引き起こす、ヒートショックを防ぐことにもつながります。
快適な住環境を確保できる上に、健康にも効果を発揮します。
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エアコンの稼働率が低くなり光熱費が安くなる
このように熱損失が少なく、冷暖房で調節した室温が変化しづらい気密性の高い家は、光熱費が安くなる点もポイントです。
冬場に暖房の設定温度を下げたり、夏場に冷房の設定温度を上げても適切な室温を維持できますので、エアコンの稼働効率が高まり少ない光熱費で室温を調節できます。
また、断熱性や気密性が低い住まいでは足元が冷たくなりがちですが、気密性の高い家では部屋内の温度差も解消でき、サーキュレーターや足元ヒーターなど、空気を撹拌する家電や局所暖房も使用せずに済みます。

この結果、国土交通省のシミュレーションでは断熱性や気密性に配慮した住まいにすることで、年間46,000円、光熱費が安くなるシミュレーションもあります。
壁体内結露の発生を防ぎ耐久性を高められる
気密性の高い家は、室内と室外の空気の行き来がなくなりますので、壁体内結露(へきたいないけつろ)を防げる点もポイントです。
壁体内結露とは、壁の中で発生する結露を指します。
壁の中、断熱材の隙間を外の冷たい空気が通ると、室内の暖かく湿った空気が冷やされ水滴が付着してしまいます。
この状態が続くと、壁の中でのカビの繁殖や木材の腐食といった問題につながります。
気密性の高い家では、給気口・排気口以外の空気の通過を限りなく小さくしますので、壁の中で発生する内部結露の発生を防ぐことが可能です。
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結露やカビの発生を防げる

壁体内に加えて、窓や壁、床などに発生する結露、およびカビやダニの発生を防ぐことにもつながります。
気密性が低く隙間風が侵入する住まいでは、壁体内結露と同様に隙間風と室内の暖かく湿った空気との間で結露が発生する恐れも。
窓辺を中心に発生する結露の拭き取りは大変ですし、放置するとカビやダニの発生、木材の腐食といった問題の発生にもつながります。
十分な気密性の確保によって、結露、カビ、ダニ、木材の腐食を防ぎましょう。
効率的な換気により室内の空気が綺麗になる
気密性の高い家では、設計上想定していない空気の流れが生まれません。
このため、計画通りの方向、量の換気を行えますので、効率的に汚れた空気を排出し、清浄な空気を取り込むことができます。
私たちが生活する中で、次のような要因で室内の空気は汚れます。
- 呼吸する呼気に含まれる二酸化炭素の蓄積
- 調理や加温の燃焼に伴う一酸化炭素など
- ホルムアルデヒドなど建材に含まれる有害物質の蓄積
気密性を高めることで、効率的に換気し室内の空気を綺麗に保つことが可能です。
遮音性が高く騒音被害に悩まされない

遮音性が高く、騒音被害を軽減できる点も気密性の高い家のメリットです。
気密性の高い家では空気が出入りする隙間を限りなく小さくしていますので、空気の振動によって生じる音の出入りが少なくなります。
結果、外で発生する車の騒音などが室内まで伝わりづらく、音による悩みを軽減できます。
また、ピアノなど楽器を弾く場合や子どもが大声を出す場合など、逆に自宅が騒音源になる可能性がある場合でも、外に向かう音を軽減し隣人トラブルを防ぐ効果も発揮します。
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気密性の高さが資産価値の向上につながる
気密性の高さは資産価値を高めることにもつながります。
転勤や転職など自宅を売却することとなった場合、家の価値は次のような要素で算定されます。
- 築年数
- 立地や周辺環境
- 断熱性、気密性のような住まいの性能 など
気密性の高い家、特に気密測定によって一定の性能が担保された住まいは、住環境の向上や住宅の寿命が長くなるなど、価値の面でプラスに働きますので、売却時の価格が高くなる可能性があります。

気密性の高い家「3つのデメリット」
複数のメリットがある気密性の高い家ですが、家を建てる前に知っておきたい次のようなデメリットもありますので紹介します。
- 特殊な建材の使用で建築費が高くなる可能性がある
- 汚染空気の排出に適切な換気計画が必要になる
- 過乾燥を防ぐために冬場は加湿が必要になる
グラスウールなど一般的な断熱材を使用する場合と比較して、気密性の高い家に使われる発泡ウレタン断熱材は施工費用が高くなる傾向にあります。
また、隙間風が限りなく少なくなる気密性の高い家では、適切な換気計画が立てられていない場合に汚染空気が溜まること、外部からの湿気の供給がないことから過乾燥になりやすい、といった点が指摘されます。
一方で、気密性の高い家では光熱費を大幅に節約でき、住まいの耐久性を高められますので、長期的に見ると経済的なメリットが大きくなります。
また、気密性の高い家を建て慣れた工務店、ハウスメーカーであれば、適切な換気計画に基づく家造りは可能で、現行の住宅に義務付けられている24時間換気システムの効果を最大限利用することにもつながります。
過乾燥についても加湿器を置く場所やコンセントを事前に設置することなどで対処可能です。
気密性の高い家、工務店やハウスメーカーの選び方
記事の終わりに、気密性の高い家を建てる場合に参考にしたい、工務店やハウスメーカーの決め方を紹介します。
次の3つのポイントに留意した上で、依頼する業者を決めることをおすすめします。
- 気密値(c値)について明確な目標を定めている
- 気密測定の実施
- 使用している断熱材の確認も必要
気密性の高い家を建てるなら、気密値について明確に目標を定めている業者がおすすめです。
気密性の高さを示す気密値(c値)は、気密測定によって確認可能です。
目標値を設定の上で、定めた気密値に満たない場合に再施工する業者であれば、安心して性能の高い家の建築を依頼できます。
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【気密測定とは】自分でできる?費用は?c値の数値基準やタイミングなど疑問にも回答

なお、日建ホームでは気密測定を全棟実施し、気密値(c値)を明確化しています。
上の写真は気密測定の実施状況です。
気密性を数値で確かめることで、また不足する場合は再施工し一定の気密性を確認することで、本記事で紹介した「8つのメリット」を実感できます。
気密値を高めるためには丁寧に施工することのほか、発泡ウレタン系の断熱材など、断熱性を高めるために最適な断熱材を選定している業者への依頼もおすすめです。

▶C値0.30 UA値0.42│日建ホームの高性能な住まいについて
まとめ│気密性を高めて暮らしやすい住まいを実現

室内外の隙間が小さい気密性の高い家について、建てた場合にどういったメリット・デメリットがあるのか特徴を解説しました。
気密性が高ければ、隙間風がなくなり快適な住環境になります。
また、空調機器の効率が高まり光熱費を軽減する効果を得られるなど、他に豊富なメリットがあります。
高気密住宅を施工するには高い技術が必要です。
適切な設計、施工でデメリットも抑えられますので、施工実績の豊富な業者に依頼して、快適な住環境の気密性の高い家を建てましょう。
千葉県で”気密性の高い家”をご検討中の方は日建ホームへご相談ください
おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大イベントですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。
お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。
お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。
お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。
お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。
お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
建設工事総合保証、無料定期点検10年間 、瑕疵担保責任10年間、地盤保証システム20年間、ぽけっと団信 住宅代金保証制度(オプション)で責任をもってお施主様の家をお守りします。
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