ZEH住宅は“意味ない”?多くの人が後悔する9つの理由
新築住宅を検討している方は、ZEHというキーワードをよく目にするはずです。
政府も積極的に推奨している省エネ住宅の一種で、年々その建築棟数は増え続けています。
しかし、一方でインターネットなどを見ると、「意味ない」「後悔した」などのネガティブな言葉も見かけます。
そこで、今回は「ZEH」を後悔した方の理由とその対策を解説します。
早くにZEHビルダーに認定された私たち“日建ホーム”だから分かるポイントも紹介しますので、これから省エネ住宅の建築を検討する方は、ぜひ参考にしてください。
● ZEHのメリットだけではなくデメリットや注意点もしっかり理解することが、“後悔”を避ける一番の方法です。
● 日建ホームは2016年に「ZEHビルダー」に登録されて以降、ご要望を取り入れた快適な省エネ住宅を数多く手がけています。
ZEHとは?メリットはあるの?義務化されるって本当?
ZEH(ゼッチ)とは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、ゼロエネルギー住宅と呼ばれる場合もあります。
ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
(引用:経済産業省 資源エネルギー庁)
住宅の断熱性を高め、空調や給湯、照明にかかる消費エネルギーを抑え、さらに太陽光などの自然エネルギーを活用し、その住宅で消費する正味(ネット)エネルギーを“±ゼロ”にすることがコンセプトです。
メリットは、地球温暖化対策としての環境的な側面だけではなく、室内が外気温の影響を受けにくいため一年を通して心地よい温度環境を保てる点や、光熱費の削減が挙げられます。
また、災害時に停電した場合も日常生活を送りやすいため、防災住宅としての利点も注目されています。
将来的に売却する際も、資産価値が高まる可能性もあるでしょう。
経済産業省では、2021年に「2030年度以降新築される住宅について、ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」ことを決定し、2030年までに新築住宅における省エネ性能の平均がZEH相当になることを目標として掲げています。
最近は、東京都が戸建住宅への太陽光発電システム導入を推し進めていることからも、新築住宅のゼロエネルギー化はもはや「オプション」ではなく「標準装備」になりつつあると言えるでしょう。
では、ZEHとしての認定を受けるためには、どのような条件を満たしていなくてはいけないのでしょか?
主な要件は3つあります。
- 外皮(屋根、天井、壁、開口部、床、土間床、基礎など熱的境界となる部分)が規定以上の断熱性能を持つ
- 一次エネルギー量を省エネ基準から20%以上削減している
- 再生可能エネルギを活用し、一次エネルギー量を100%削減している
つまり、高い断熱性を持ち、高性能設備機器(ヒートポンプ式給湯器、LED照明器具、節湯型水栓金具など)によって消費エネルギーを削減し、さらに太陽光発電によってそのエネルギーを自ら賄う住宅こそ、ZEHと言えるということです。
建物の省エネ化は政府が重要視している取り組みのうちの一つで、これまでオフィスビルなどの公共施設がその対象でしたが、2025年度以降は、住宅を含む全ての建物の“省エネ化の義務化”が課せられることが決まっています。
2030年には、義務化のレベルがZEH相当まで引き上げられることも決定しており、今後はより急激にZEH住宅が増えることは間違いありません。(“省エネ住宅”の義務化が決定。メリット・デメリットや基準について解説 参照)
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ZEHを後悔した人の理由と知っておくべき対策
ZEHは、2008年頃よりアメリカで普及し始め、日本では2014年に閣議決定した「エネルギー基本計画」において初めて「2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHを目指す」と具体的な目標が設定されました。
それにより、その後徐々に建築棟数は増え、目標の節目である2020年には、ハウスメーカーによる新築注文戸建の56.3%を達成し、全体では普及率24%にまで上りました。
しかし、ZEHが普及し始め5年以上が経ち、残念ながら「後悔した」と感じる方も少なくありません。
その原因は、ZEHを表面的にしか理解していなかったことが考えられます。
そこで、ここでは主な後悔の理由とその対策について詳しく見ていきましょう。
「理想の間取り・デザインが実現しなかった」
高い断熱性を実現させるために、開放的な窓や吹き抜け、広々としたリビングなどを提案しない建築会社もあります。
また、十分な発電量を確保するために必要な太陽光パネルを設置するためには、ある程度まとまった屋根面積も必要です。
そのため、思い描いてた理想の間取りやデザインが叶わなかったと感じる方も少なくはありません。
あなたの理想とZEH性能を両立できる可能性が高まります。
「建築コストが高かった」
ZEHの普及率が未だ20%台である一番の原因が、その建築コストにあります。
なぜなら、ZEH基準を満たすためには、高性能な断熱材・断熱サッシが必要ですし、最新の省エネ設備機器や太陽光発電システムも欠かせないからです。
そのため、どうしても材料費や工事費は従来のコストより高くなってしまうことは否定できません。
ただし、その分利用できる補助金は複数ありますし、国が推奨しており徐々に普及率が上がっているため、今後は原価のコストダウンも期待できます。
設計やデザインの工夫など、他のアプローチで建築費用を予算内に収める提案をしてくれる会社かどうかかもポイントです。
「維持コストがかかる」
「FIT法(固定価格買取制度)」によって住宅用太陽光発電も定期点検やメンテナンスが義務化されました。
つまり、太陽光発電システムを導入すると、必ず保守点検をしなくてはいけないということです。
点検スケジュールは、導入1年後に一度、その後は最低でも4年に一度ペースが理想です。
定期点検やメンテナンスは一回につき10万円程度かかることもあるため、それらの費用も念頭に置いておかなくてはいけません。
また、高性能設備機器は15〜20年程度で取り替えが必要になる可能性もあります。
毎月1〜3万円程度を将来の修繕費として積み立てておくと安心です。
「耐震性が不安」
太陽光パネルは、1枚あたり15kg程度の荷重があり、20枚設置すると300kg程度、架台などのパーツを含めると400kg以上になる可能性があります。
そのため、耐震性が不安という方も少なくないでしょう。
実際に、耐震性を高める方法として「屋根の軽量化」が有効とされているため、屋根の荷重に対する何らかの工夫は欠かせません。
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「機器をうまく使いこなせない」
ZEHでは消費エネルギーを常に管理・モニタリングする必要があり、HEMS(ヘムス)というエネルギーを節約するための管理システムを設置します。
HEMSは、家庭での電気機器をつないでエネルギー使用状況を「見える化」したり、各機器をコントロールしてエネルギーの自動制御ができ、節電を快適にします。
(引用:Panasonic)
また、消費エネルギーを機械制御する高性能設備機器も多く、ZEHに住み始めた方の中には、これらの操作や見方が分からないという方もいて、効率的なエネルギー管理を諦めてしまった方も決して少なくありません。
メーカーのショールームへ行けば現物を直接操作できますし、どれもそれほど複雑な操作方法ではないため、不安は軽減されるはずです。
「発電量が思うように得られない」
ZEHのメリットばかりに目を向けていると、つい忘れてしまいがちですが、当然のことながらどの場所でも同じように太陽光発電することはできません。
季節によって発電量は左右されますし、隣に背の高いマンションなどが建っていて1日の大半が日陰であれば、思うようなメリットは得られないでしょう。
その上で、機器メーカーや建築会社のアドバイスを踏まえると、導入費用と発電量のパフォーマンスを検討する参考になります。
〈参考ページ〉
「エアコンを設置しすぎて無駄になった」
こちらは“嬉しい”後悔ですが、従来の住宅と同じように各部屋にエアコンをつけたものの、それほど必要なかったという感想も耳にします。
これは、家の断熱性が高まったことが理由です。
それまで古い住宅に住んでいた方は、今までと同じような感覚で空調機器を設置してしまうと、無駄になってしまうかもしれません。
今までエアコンの効率を気にして広々としたLDKや吹き抜けを諦めていたという方も、ZEHならそれが叶えられるはず。
高断熱住宅の空調機器としておすすめなのが、「全館空調システム」です。
効率良く家全体を快適な温度に調節でき、高断熱住宅なら熱損失も少なく、電気代も気にならないでしょう。
全館空調の提案実績も豊富な会社ですと、今までの住まいとは全く異なる快適性を手に入れられるかもしれません。
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「光熱費はゼロにならない」
多くの方が「ZEHなら光熱費はほぼ0円」と誤解してしまいますが、実はZEH住宅の基準に含まれている消費エネルギーに、家電製品などで使う電気エネルギーは含まれていません。
含まれているのは、主に以下のものです。
- 冷暖房などの空調にかかわる消費エネルギー
- 換気設備に係る消費エネルギー
- 給湯設備に係る消費エネルギー
- 照明設備に係る消費エネルギー
これにはきちんとした理由があり、テレビや電子レンジ、パソコンなど住まいに直接関係ないエネルギー量も算入してしまうと、純粋に住宅の性能を評価できないからです。
また、最近は買電価格が値上がりし、売電価格が低下していることも一因として考えられます。
「ZEH=電気代ゼロ」とは考えず、電気代削減を目標にしてください。
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「気密性は条件に含まれない」
同じく誤解されがちなのが、「ZEH=高気密高断熱住宅」であるという点です。
確かにZEHには高断熱性が求められますが、実は気密性に関する条件はありません。
ただし、いくら高性能の断熱性能があっても、隙間風だらけでは意味がないですよね。
つまり、高断熱性と高気密性は切っても切り離せない性能ということです。
ZEHの数値的な断熱レベルだけを見るのではなく、求められた基準以外の性能にもぜひ目を向けてください。
ZEH新築には“こどもエコすまい支援事業”などの補助金利用がおすすめ
2023年度から始まった「こどもエコすまい支援事業」は、新築住宅の省エネ化・既存住宅の省エネリノベーションをした物件を対象に補助金を支給する事業です。
新築は最高100万円が支給されるため、コストがかかりがちなZEH住宅を新築する場合は、是非活用してください。
ただし、「こどもエコすまい支援事業」を利用するためには、登録事業者による施工が必須条件。
そのため、どの会社にも任せられる訳ではありません。
私たち“日建ホーム”は登録事業者として、補助金活用を踏まえた新築工事・リノベーション工事をお手伝いさせていただいております。
ZEHをはじめとしたの省エネ住宅の施工実績も豊富なため、今まで培った経験と実績を踏まえ、こどもエコすまい支援事業の他にも、あなたのマイホーム新築計画に合う補助金をご提案いたします。
「補助金を使って快適な家を建てたい」そんな方は、ぜひ私たちにお任せください。
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日建ホームは”高気密高断熱住宅・ZEH住宅”をどこよりも早くから手がけています
快適な環境を整え長寿命な住宅を目指すためには「高気密高断熱化」が欠かせません。
また、今後はさらに創エネルギーも実現できるZEHの存在は無視できなくなるでしょう。
私たち“日建ホーム”は、ハウスメーカーでも大手ビルダーでもありません。
千葉県我孫子市に本社を構え、とことん「地域密着」にこだわった建築会社です。
1988年創業以来30年以上、千葉県北西部や茨城県南部でたくさんの住宅を建築してきました。
お客様の理想を現実化することはもちろん、私たちが大切にしているのが「高気密高断熱の家づくり」。
どのハウスメーカーよりも早い1999年から、高気密高断熱住宅の建築に取り組んでいます。
また、日本でZEHが普及し時始めた当初より建築を手がけており、豊富な施工実績が私たちの誇りです。
「地域の特性を理解しているからこそ実現できる快適な“高気密高断熱の家づくり”」これこそ私たちの強み。
千葉県・茨城県で土地探しを始めたい方や、長く住み続けられる住まいを建てたい方は、ぜひ“日建ホーム”までお気軽にご相談ください。
豊富な建築実績があるからこそ、安心してZEH住宅の新築をお任せいただけます。
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まとめ|ZEHの特性を知ってから新築を検討しましょう
国やハウスメーカーが進めるまま、ZEHの建築を決断してしまう方は少なくないでしょう。
確かに、環境面でも住環境面でもメリットが多いため、その決断は間違いではありません。
しかし、ZEHの仕組みや詳細まで理解しておかないと、後で「こんなはずじゃなかった」と悲しい思いをしてしまいます。
大切なのは、メリットもデメリットも全て理解してZEHを建てること。
私たち日建ホームは、お客様の思いに寄り添い、今まで培った経験を活かして「後悔のないマイホーム建築」を徹底しています。
ご予算やご要望にしっかりと耳を傾け、あなたにぴったりの窓計画をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
土地探しから資金計画、設計・施工、デザイン、アフターメンテナンスに至るまで、各専門スタッフがお手伝いさせていただきます。
オンライン相談も随時承っております
日建ホームでは、現在遠方にお住まいの方のために、随時オンライン相談も承っております。
日頃お仕事でお忙しい方や、小さいお子さんがいらっしゃって現地での打ち合わせが難しい方、隙間時間に打ち合わせしたい方はどうぞご活用ください。
千葉県でZEH住宅の新築・リノベーションをご検討中の方は日建ホームへご相談ください
おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大イベントですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。
お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。
お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。
お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。
お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。
お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
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