【健康的な住まい】スマートウェルネス住宅とは?基礎知識から補助金まで解説
「スマートウェルネス」という言葉はあまり聞き馴染みがないかもしれませんが、高齢化が進んでいる日本において、政府も積極的に取り組んでいるテーマです。
しかし、まだまだどんなメリットがあるのか知らない方も多いでしょう。
そこで、今回は「スマートウェルネス住宅」について、基礎知識からポイントまで詳しく解説します。
ご家族で末長く快適に暮らせる住まいを建てたい方は、是非参考にしてください。
● 住む人の心理的・身体的・環境的・社会的健康を保つためには、様々な視点で家のプランを検討しなくてはいけません。
● 日建ホームはどこよりも早く高気密・高断熱住宅の建築に取り組んでおり、お客さまのご要望を取り入れた快適な省エネ住宅を数多く手がけています。
スマートウェルネス住宅とは?
日本では少子高齢化が進んでおり、すでに減少局面を迎えているとも言われています。
厚生労働省の調べによると、2040年には高齢化率は35%台にまで上ると推測されており、人々の健康的な暮らしの実現が、より一層重要と考えられています。(参考:厚生労働省|我が国の人口について)
そこで、国土交通省が提言しているのが「スマートウェルネス住宅」です。
国土交通省では、高齢者、障害者、子育て世帯等の多様な世帯が安心して健康に暮らすことができる住環境(スマートウェルネス住宅)を実現するため、先導的な住環境整備等に対して、「スマートウェルネス住宅等推進事業」により支援しています。
(引用:国土交通省)
年齢問わず全ての人が健康的な暮らしを送るためには、生活習慣だけではなく住環境の整備も重要とされています。
スマートウェルネスは、Smart(賢い・機敏)とWellness(健康)を組み合わせた造語。
つまり、「エネルギー効率が良く快適な暮らし」と「健康的な暮らし」の両方を実現できる住まいを指します。
従来の健康住宅と異なる点を知るヒントは、「ウェルネス」の意味にあります。
ウェルネスとは、健康を身体の側面だけでなくより広義に総合的に捉えた概念で、米国のハルバート・ダン医師が『輝くように生き生きしている状態(1961)』と提唱したのが最初の定義です。
(中略)
最新の定義として「身体の健康、精神の健康、環境の健康、社会的健康を基盤にして、豊かな人生をデザインしていく、自己実現(2017年)」が提唱されています。
(引用:琉球大学)
スマートウェルネスは、身体面・精神面・環境面・社会面全ての健康を実現し、豊かな人生を叶えることが目的。
そのため、単に住む人の寿命を延ばすことだけに止まりません。
最新技術や高性能設備によって長寿命化を実現できる住宅こそ、スマートウェルネス住宅と言えるでしょう。
住まいに関する悩みや問題を解決に近づけることを目的とします。
- 飛散物質や日照・通風不足などによる健康被害や空気汚染(シックハウス症候群、化学物質過敏症、アレルギー、自律神経の乱れなど)
- 寒さによる健康被害やストレス(ヒートショックや風邪、血圧変動など)
- 暑さによる健康被害やストレス(熱中症など)
- 湿度による健康被害やストレス(熱中症や風邪などの感染症など)
- 物理的バリアによる事故発生やストレス(段差による怪我や行動制限による心理的負担など)
- 心理的バリアによる健康被害やストレス(差別や偏見を受けることによる精神疾患など)
- 家事負担によるストレス
- 外気温との差による建物劣化や経済負荷(結露による構造体腐朽やカビ・シロアリの発生など、光熱費の増加)
- 暑さ・寒さによる空調効率の低下(消費エネルギー増加による地球環境への負荷)
住む人の健康面・心理面に関わる問題や、地球環境への負荷、さらには建物の寿命を縮める要素を排除することで、ウェルネスな暮らしが実現できます。
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スマートウェルネス住宅のポイントとは?
スマートウェルネス住宅にするためには、住む人の寿命・地球環境の寿命・建物の寿命を延ばすための工夫をしなくてはいけません。
では、具体的にはどのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。
それぞれ詳しく見てみましょう。
高気密性・高断熱性
家の気密性・断熱性を高めるメリットとしてまず挙げられるのが、「健康への負荷軽減」です。
冬に室温が下がると血圧上昇をもたらしますが、気密性・断熱性が高い住宅では、室温が外気温の影響を受けにくくなるため、血圧変動のリスクを下げられます。
また、室温の低い家に住んでいると、心電図の異常所見が増えたり、総コレステロール値が上がる傾向があることも分かっています。(参考:一般社団法人 日本サステナブル建築協会)
メリットは人の健康面だけではありません。
断熱性を高めてヒートブリッジ(局部的な熱の出入りがする部分)をなくすことで、結露が起きにくくなる点も重要なポイント。
壁内の構造部腐朽やシロアリ被害を防げるため、家の長寿命化につながります。
さらに、空調効率が上がり消費エネルギーを削減できるため、地球環境負荷の大幅な削減をもたらします。
つまり、気密性・断熱性を高めることで、人の健康・家の健康・地球環境の健康を守ることができるのです。
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省エネ・創エネ
消費エネルギーを抑えた高性能設備や、太陽光発電システムなどを採用することで、光熱費削減という経済的なメリットと、CO2排出量抑制という環境的なメリットを得ることができます。
また、発電システムを備えることは、災害時の自宅避難も実現できるため、“万が一”に備えた設備として導入を検討する方も少なくありません。
最近は、設備で消費エネルギー量を抑え、太陽光発電システムでエネルギーを創り、“エネルギー量を正味ゼロにする”ことをコンセプトとしたZEH(ネット・エネルギー・ゼロ・ハウス)や、住まいのトータルライフサイクルにおけるCO2排出量をマイナスにするLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅の普及も進んでいます。
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快適な空気環境
気密性・断熱性を高め室温を適切に保てたとしても、その“質”が悪ければ快適とは言えません。
2003年の建築基準法改正に伴い制定された「シックハウス対策」によって、換気設備設置が義務付けられたため、新築住宅の全てに24時間換気システムが導入されるようになりましたが、そのレベルはまちまちなのが現状です。
快適で健康的な空気環境を保つのにおすすめなのが「全熱交換型換気システム」。
給排気を機械で行い、尚且つ暖房・冷房の熱損失を最小限に抑えられます。
併せて「全館空調」を採用すれば、室温ムラによるヒートショックなどの健康被害を防げますし、高気密・高断熱住宅においては、省エネにつながる可能性も決して低くありません。
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バリアフリー・ユニバーサルデザイン
物理的・空間的バリアや、心理的なバリアを取り除くことを「バリアフリー」と呼び、さらに年齢や性別などを問わずに誰でも使いやすく工夫することを「ユニバーサルデザイン」と呼びます。
家族が誰でも笑顔で暮らせる住まいにするためには、これらの考えが欠かせません。
単に室内外の段差をなくすだけではなく、間取りの構成や光・音・色彩への配慮など、様々な視点での導入が重要です。
バリアフリー・ユニバーサルデザインを取り入れた住まいにすれば、現時点だけではなく将来に渡って快適な暮らしを実現できます。
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自然素材の活用
2003年の建築基準法改正によって「シックハウス対策」が義務付けられ、現在は居室内の化学物質飛散量や材料の使用制限が厳しく定められています。
しかし、実は規制されているのはホルムアルデヒドやクロルピリホスなど、一部の物質に限られており、その他物質でもアレルギー反応を起こす方は少なくありません。
そのため、健康リスクを避けるために自然素材を取り入れる事例が増えています。
特に、無垢材はストレスや身体的負担を軽減する効果を持っていることも分かっており、住宅だけではなく公共施設や商業施設へも、積極的に利用されています。(参考:林野庁)
国土の2/3を森林が占める日本において、木材活用は経済の活性化や、森林によるCO2の固定など、様々なメリットをもたらすこともポイントです。
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動線を意識した間取り
心理的負担、つまりストレスを抑えることもウェルネスの基本です。
そのため、家事の負担や生活の不便さを感じさせない、“動線”を意識したプランニングが重要となります。
また、ファミリークローゼットやパントリーなどの収納空間、家事室やランドリールームなどの作業空間にまで工夫を凝らすことも忘れてはいけません。
最近は、誰か一人が家事を行うのではなく、子供から大人まで分担して行う「家事シェア」を取り入れるご家庭も増えており、誰でも扱いやすい設備機器も増えています。
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生活が豊かになる工夫
心の健康を維持するためには、自己実現できる時間・空間がなくてはいけません。
例えば、屋外でリラックスできるアウトドア空間や、趣味に没頭できるワークスペース、在宅勤務でもオンオフを分けられる書斎など、生活に必須となる空間に“+α”となるスペースを設けてみてください。
すると、一気に生活にメリハリが生まれ、意欲が湧いてくるはずです。
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スマートウェルネス住宅の建築にも“こどもエコすまい支援事業”などの補助金利用がおすすめ
2023年度から始まった「こどもエコすまい支援事業」は、新築住宅の省エネ化・既存住宅の省エネリノベーションをした物件を対象に補助金を支給する事業です。
新築は最高100万円が支給されるため、コストがかかりがちなZEH住宅を新築する場合は、是非活用してください。
ただし、「こどもエコすまい支援事業」を利用するためには、登録事業者による施工が必須条件。
そのため、どの会社にも任せられる訳ではありません。
私たち“日建ホーム”は登録事業者として、補助金活用を踏まえた新築工事・リノベーション工事をお手伝いさせていただいております。
ZEHをはじめとしたの省エネ住宅の施工実績も豊富なため、今まで培った経験と実績を踏まえ、こどもエコすまい支援事業の他にも、あなたのマイホーム新築計画に合う補助金をご提案いたします。
「補助金を使って快適な家を建てたい」そんな方は、ぜひ私たちにお任せください。
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日建ホームは”高気密高断熱住宅・ZEH住宅”をどこよりも早くから手がけています
快適な環境を整え長寿命な住宅を目指すためには「高気密高断熱化」が欠かせません。
また、今後はさらに創エネルギーも実現できるZEHの存在は無視できなくなるでしょう。
私たち“日建ホーム”は、ハウスメーカーでも大手ビルダーでもありません。
千葉県我孫子市に本社を構え、とことん「地域密着」にこだわった建築会社です。
1988年創業以来30年以上、千葉県北西部や茨城県南部でたくさんの住宅を建築してきました。
お客様の理想を現実化することはもちろん、私たちが大切にしているのが「高気密高断熱の家づくり」。
どのハウスメーカーよりも早い1999年から、高気密高断熱住宅の建築に取り組んでいます。
また、日本でZEHが普及し時始めた当初より建築を手がけており、豊富な施工実績が私たちの誇りです。
「地域の特性を理解しているからこそ実現できる快適な“高気密高断熱の家づくり”」これこそ私たちの強み。
千葉県・茨城県で土地探しを始めたい方や、長く住み続けられる住まいを建てたい方は、ぜひ“日建ホーム”までお気軽にご相談ください。
豊富な建築実績があるからこそ、安心してZEH住宅の新築をお任せいただけます。
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まとめ|ウェルネスをコンセプトにして幸せな暮らしを実現しませんか?
スマートウェルネス住宅とは、最新技術や設備を取り入れて、「人の健康」「地球環境の健康」「家の健康」を実現する住まいの形です。
そのため、様々な問題を解決するための性能や工夫が欠かせません。
家の気密性・断熱性や、バリアフリー、間取りのプランニングなど、広い視点で設計してくれる会社へ相談しましょう。
私たち日建ホームは、お客様の思いに寄り添い、今まで培った経験を活かして「省エネ性の高いマイホーム建築」を手掛けてきました。
ご予算やご要望にしっかりと耳を傾け、あなたにぴったりのマイホーム計画をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
土地探しから資金計画、設計・施工、デザイン、アフターメンテナンスに至るまで、各専門スタッフがお手伝いさせていただきます。
オンライン相談も随時承っております
日建ホームでは、現在遠方にお住まいの方のために、随時オンライン相談も承っております。
日頃お仕事でお忙しい方や、小さいお子さんがいらっしゃって現地での打ち合わせが難しい方、隙間時間に打ち合わせしたい方はどうぞご活用ください。
千葉県で健康住宅の新築・リノベーションをご検討中の方は日建ホームへご相談ください
おそらく一生に一度か二度になるであろう大切な家づくり。人生の一大イベントですので、たくさんの“希望”をお話し下さい。私たち日建ホームは「自分の家をつくるように」お客様の家づくりに真摯に取り組みます。
お約束①自分の家を建てるように心を込めて丁寧につくります。
私たち日建ホームは、千葉県我孫子市を拠点とする地域密着の工務店です。世界で唯一無二のオーダーメイドの家。暮らしの夢や希望を丁寧にヒアリングし、プロの建築技術集団として注文住宅にしかできない住み心地を実現します。
お約束②現場をきれいにします。
家は、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねて出来上がっていく究極の手仕事。現場をきれいにすることでムリ・ムダ・ムラを排除しスムースに安全に家づくりができます。近隣に配慮し何よりもお施主様に喜んでいただける現場を目指します。
お約束③一生涯のパートナーとしてずっと家をお守りします。
「家」は住み始めることで「住まい」となり、住み始めてからも理想の暮らしの追求は続きます。住み続けることで変化する事柄に、ハウスドクターとして一生涯、何でも相談していただけるよう、いつも、そしてずっと傍らに居続けます。
お約束④「健康快適設計基準」で健康配慮の家をつくります。
「家」と「健康」には密接な関係があります。毎日を過ごす家のデザインや性能が身体的・精神的に大きく影響します。温熱性能(高気密・高断熱・24時間換気)、自然素材、健康配慮の家をつくります。
お約束⑤5つの保証制度で責任をもって保証します。
建設工事総合保証、無料定期点検10年間 、瑕疵担保責任10年間、地盤保証システム20年間、ぽけっと団信 住宅代金保証制度(オプション)で責任をもってお施主様の家をお守りします。
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